◇バレエ音楽「パナンビ」(ヒナステラ)
◆バレエ音楽「エスタンシア」−全曲版−(ヒナステラ)
指揮 : Gisele Ben-Dor
演奏 : Luis Gaeta(Br., Nar.)/ロンドン交響楽団
録音 : 1998年
(BMG/75605-51336-2)
「エスタンシア」はアルゼンチンの作曲家ヒナステラ(1916-1983)の作曲したバレエ音楽。エスタンシアとは「肉牛農場」のことだそうです。このバレエはその農場でのガウチョと呼ばれるカウボーイ(牧童)の一日の生活を描いたもので、夜明けに始まり(次の日の)夜明けの場面で終わります。
吹奏楽にも編曲されて知られているのが、4曲を抜き出して作られた演奏会用組曲で、中でも終曲(バレエの終曲でもある)「マランボ」は単独で演奏されることもあります。この組曲版の録音にはティルソン=トーマス盤(Decca)がありますが、是非とも上記の全曲盤で聴きたいところです。
最初に書いたように「エスタンシア」は農場での一日の生活を描いたバレエです。労働をし、ロデオに興じ、恋人と語らい...そしてまた新しい一日を迎える、それを追体験することでこの曲の真価が判るというもの。また、全曲版には歌(バリトン独唱)やナレーションも加わっており、組曲ではノリの良い部分が全面に出ていますが、しっとりとした音楽もなかなか聴かせてくれます。もちろん「マランボ」を筆頭としたラテン系熱狂音楽も良し!
演奏そのものもトーマスよりも響きが厚く、ダイナミックで、ゆったりした曲も旋律を豊かに歌い上げています。ちなみに、この Ben-Dor という指揮者はウルグァイ生まれの女流。女性の指揮者ということでも珍しいのですが、写真を見ると左手にタクトを持って指揮をしている。おまけに非常に美人(庶民派アイドル系?)です。たまには、こんなキレイな女性に指揮してもらいたい...。(深い意味はないです)