日記

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  2007/06/29

    ■グレインジャー:シャロー・ブラウン
     下記のCDの冒頭に収録されている曲。個人的にグレインジャー作品の中でもベスト3には入る名曲。

     海の上(私のイメージでは夜)、一日の仕事を終えた船乗りの男達が集い、一人の歌に皆が合いの手を入れて唱和する。たった数分間で、これほど<海>を感じさせてくれる音楽も無いのではないか。

     ガーディナー盤(Philips)はソロパートを女声に歌わせていて、確かに歌詞は海に出ている船乗りへの想いを歌った女性のものではあるけれども、これは明らかに違うだろう。逆に、陸へ残してきた女性への恋しい気持ちを歌っているものであり、それの<ひねり方>がグレインジャーなのだ。録音ではヒコックス盤(Chandos)がイイ。

  2007/06/28

    ■グレインジャー:God-Bye to Love
     ポリフォニー他によるCD(hyperion)。これも私の好きな曲。「ウエディング・ララバイ」という副題があり、元はピアノ曲をA・ギブスが歌曲に編曲した作品(らしい)。

     好きな女性が別な人と結婚してしまう...その結婚式を迎えての気持ちを歌った歌なのだけど、その相手は昔付き合っていた女性なのか、あるいは単に一方的に想いを寄せていたのか(実は相手は何とも思ってない...妄想の世界?)。

     "♪Our Love will sleep but never die."

     ひたすら甘美な音楽で、切々と盛り上がる、聴き様によっては色々と想像が膨らむ。

  2007/06/25

    ■ハイドン
     第98番と第99番をアーノンクール&コンセルトヘボウ管によるCDで(Teldec)。やっぱりハイドンは楽しい。第99番フィナーレのアンサンブル、第98番同じくフィナーレの<遊び>。何度聴いても飽きない。

     近々、ラトル&ベルリン・フィルによる交響曲集(EMI)が発売されるそうで、ラトルはバーミンガム響との録音も素晴しく、もちろんBPOはメンバーのレベルも高く、久々に聴いてみたい新録音が出たといった感じ。

  2007/06/24

    ■M・マズィック&東京交響楽団
     ミューザ川崎シンフォニーホールにて。一度行ってみたいホールだったのでチケットを購入。JR川崎駅からすぐ。ステージを囲むように客席が配置され、それが左右対称でないので席が分かりにくく、初心者は自分の席にたどり着くのに一苦労するのでは。

     今日の主役は人気ソプラノのM・ホリデーで、「ヴィリアの歌」に始まり、アンコールの「メリー・ウィドウ」のワルツ(2重唱)まで。オケ単独の演奏をさんで、お約束の「定食」メニューだろうか。バックも伴奏として(歌の盛り立て役として)申し分なし。

     何曲か演奏かれた序曲では、やっぱり「こうもり」「ジプシー男爵」が面白い。この2曲ばかりが頻繁に演奏される理由も分かる気がした。

    (★★★★☆)

  2007/06/20

    ■The Grand Passions of ALBERT W.KETELBEY
     A・グッドウィン指揮/パーム・コート劇場管によるケテルビー作品集CD(Chandos)。今でも小学校では音楽の授業で「ペルシャの市場にて」を聴くのだろうか。

     私の大好きなランチベリー盤は、フル・オーケストラでシッカリと曲に向き合って演奏する。こちらは小編成のパーティの余興(BGM)で演奏されているような雰囲気。「ペルシャの市場にて」もなんだか人形劇の伴奏のようで、物乞いの歌も何だか気が抜けた感じ。結局どちらかなんだろうと思う。中途半端なアプローチの演奏を聴いていると、何だか気恥ずかしくなって、遠ざかってしまう。

     「修道院の庭にて」が収録されていないのが残念。かしこまって聴く音楽ではないだろうし、主食ではなくTV観ながらつまむお菓子みたいな感覚だろうか。

    (★★★★☆)

  2007/06/19

    ■ヒンデミット:ウェーバーの主題による交響的変容
     C・アバド指揮/ベルリン・フィルによるCD(DG)。吹奏楽では(編曲版が)よく演奏され、そちら方面では結構人気はあるようだけれども、一般的にはどうなのだろうか。やはり「画家マチス」には及ばないか。

     最近は音源が増えてきているけれど、私が若い頃は入手が難しく、古いフルトヴェングラーのライブ録音(当然モノラル)を聴いていて、「やっぱりいい録音で聴きたい」という気持ちはずっとあり、それが叶えられたのはオーマンディ盤(EMI)だったろうか。

     しかし、第3楽章だけはフルトヴェングラーを聴いてしまうと、他の演奏は何ともせせこましく感じられる。特に最後の長いフルートソロなど、慌しいことこの上ない。第2楽章の中間の管打セクションのアンサンブルは聴かせ所だろうけど、それ以外についてはこの楽章のイメージがどうもつかめない。どういう風に演奏するものだろうか。

     アバドはその昔ロンドン響を振って録音していて、得意な曲ではあるのだろうか。品の良い爽やかなサウンドでオケも上手いけど、基本<メロディ>中心なので、四角四面の幾何学的面白さはない(スイトナー盤みたいな)。模範演奏としてはいいかも。ベルリン・フィルならラトルの指揮で聴いてみたいけど、ラトルってヒンデミットは興味が無いのだろうか。

    (★★★☆☆)

  2007/06/18

    ■N響アワー
     ビデオ録画で。今回は、それほどの収穫は無しか...。「第9」を振っていたペンデレツキ、「広島の犠牲者に捧げる哀歌」の作曲者というイメージが強い。

     久々にケーゲル&ライプチヒ放送管のCDを聴く。こういう楽譜(?)を書く方も書く方なら、演奏する方もよく音に出来るものだと、ある意味感心する。確かにインパクトが強い曲であるのは間違いなし。

  2007/06/16

    ■ヒンデミット:シンフォニア・セレナ
     ブロムシュテット指揮/ライプチヒ・ゲヴァントハウス管によるCD(Decca)。ダラス響のために作曲された4楽章からなる作品。ヒンデミット版<オケ・コン>か。随所に<遊び>が感じられる。

     第2楽章は管打楽器だけ(吹奏楽編成)で演奏され、第3楽章は2群に分かれた弦楽器だけ。第1グループは通常の奏法、第2グループはピチカート。最後に両グループが一緒に演奏する。その間にヴァイオリンとヴィオラのカデンツァが挟まり。それぞれ舞台裏の同じ楽器が呼応する。終楽章の主題も管楽器の最高音から最低音まで3オクターヴ以上を上下する。

     例によって細かく書き込まれているけれども、ドイツ的な厳格さは無く、明るくスッキリとした演奏に合っている。

    (★★★★★)

  2007/06/14

    ■ヒンデミット:交響曲「世界の調和」
     E・ムラヴィンスキー指揮/レニングラード・フィルによるCD(ORIGINALS)。ライブ録音。収録日の記載は無いけれど、BMGの正規盤とは別録音か?第3楽章にカット有。

     とにかく第1楽章がスゴイ。激しく攻撃的で、暴力的。金管は相変わらず無遠慮に鳴りまくる。この曲がこういう演奏でいいのか...という気もするけれど、演奏の完成度はこのコンビとしても最高のものではないか。

  2007/06/13

    ■ヒンデミット:弦と金管楽器のための演奏会用音楽
     L・バーンスタイン指揮/ニューヨーク・フィルによるCD(SONY)。そのタイトル通り、金管(4+4+3+1)と弦のための2楽章形式、ボストン響の委嘱で書かれたこともあるのか、<アメリカ的>な匂いがあちこちにする曲で、このバーンスタインはなかなかハマッている。自作を振っているような雰囲気すらあって、コーダなどは煽り過ぎという気もするけれども、実にカッコよく決まっている。

    (★★★★★)

  2007/06/12

    ■コルンゴルド:ヴァイオリン協奏曲
     H・ハーンのヴァイオリンによるDVD。オケはK・ナガノ指揮/ベルリン・ドイツ交響楽団

     まず曲が面白くて、コルンゴルドはウィーン生まれの作曲家。アメリカ亡命後、映画音楽の作曲で有名になるのだけど、かのJ・ウィリアムズなどは明らかに影響を受けているのが分かる。この協奏曲もアメリカ時代のもので、そういう意味で<映画音楽的>な雰囲気が漂う。

     H・ハーンはクールに。で、色々な<ハードル>を全く感じさせない。「ここはちょっと演奏しづらいなぁ」とか「ここは難しいなぁ」とかを一切感じさせないのだ。

  2007/06/11

    ■トラブル
     会社で<情報関連>のトラブル。すぐに犯人は割れ、本人を呼び出したものの目は虚ろ、挨拶はおろか詫びすら言えないほどの落ち込みよう。巷の話題では聞くけれど、我が社にも<こういうこと>をする人がいるんだ、と妙な気分。入社4年目。明日は我が身か...気を付けないと。

  2007/06/10

    ■金聖響&東京都交響楽団
     東京芸術劇場にて。モーツァルト「魔笛」序曲、ブラームス「二重協奏曲」(独奏;矢部達哉、古川展生)、チャイコフスキー「交響曲第5番」。アンコールにバッハ「アリア」(ノン・ビブラート指向?)。

     見た目も音楽も爽やか好青年。(コ●ケン氏のように)鼻息を荒げることもなく、クールでスマートでカッコイイ。でも、もっと気持ちを出して、強力にドライブして...と思ったりも。とは言うものの、久しぶりの耳掃除になりました。

     会場では金氏がシエナを振ったライブのCDを売っていたけど、吹奏楽には結構合っているかも。

  2007/06/08

    ■ベートーヴェン:交響曲第7番
     E・アンセルメ指揮/フランス国立放送管によるDVD(EMI)。1967年のライブ録画。

     メインであるクレンペラー指揮「第9」のボーナス映像なのだけれども、アンセルメ・ファンにとってはこちらがメインの<お宝>映像。フランス音楽や近代音楽で知られているアンセルメ、80歳を超えているのもかかわらず、実にシッカリとした指揮。

     譜面台にスコアを広げて置いているけれども、手をつけることも、目を落とすことも無く、要は完全に暗譜して振っている。当時はそれが慣習であり、譜面台やスコアを置かずに指揮することも<パフォーマンス(邪道)>と見られていたとか...今観ると違和感が無い(むしろ真っ当な)ストコフスキーの指揮も、当時は相当奇異に映ったのかもしれない。

    (★★★★★)

  2007/06/07

    ■フェドセーエフ&モスクワ放送響のチャイコフスキー(DVD)
     LDとしてパイオニアから出ていたシリーズの(個人的に)待望のDVD化、第1弾。ある時期の、そして今後はもうありえないであろうこのコンビのライブ。1991年、フランクフルトでの録画。

     何と言っても「フランチェスカ・ダ・リミニ」がスゴイ。前半から飛ばしまくり、中間部の盛り上がりでは指揮棒を置いて、金管楽器が朗々と旋律を吹き鳴らしすクライマックスでの指揮者が映されないのは残念。エンディングの追い込みも物凄く、ここまで熱くなる(乱れる?)のも珍しいのではないか...DVDではこのコンビの<音>のすごさは伝わらないかもしれないけれど。

     ホルンの故ガルーキン氏など懐かしいお顔も見え、弦楽器奏者のニコリともせずに仏頂面で詰まらなそうに演奏する姿は、いかにもソビエトの臭いがする。

     第2弾として「第2交響曲」他も発売が予定されているようで、第6番まで無事発売されることを願っています。売れないので途中で打ち切りとならないように...。

    (★★★★★)

  2007/06/06

    ■ストコフスキーのライブDVD
     1969年、ロンドン・フィルを振ってのライブ録画。ベートーヴェン「運命」、シューベルト「未完成」。コンサートでのストコフスキーの映像を観るのは初めてだけれど、素晴らしい指揮者であることを再確認。

     楽器配置が変わっていて、最後列にコントラバス。そしてその前にチェロ。前列、通常配置の弦楽器の位置にはヴァイオリンとビオラが並ぶ。正面、弦の後ろに金管楽器。左手に木管楽器。

     指揮棒無しの指揮。今ではこういうスタイルも多いだろうが、しかし、これがカッコイイのだ。バランスにはかなり気を使っていて、しきりに音量を抑えるように管楽器に指示を出し、ここという所で大きく音量を膨らませる。未完成の冒頭も、最後列の低弦が朗々と奏し、パイプオルガンのペダルのイメージなのだろうか。ひたすらサウンドに<拘って>いるように感じる。

     確かにクセの強い音楽であるのは間違いないけれど、しかし、例えばチェリビダッケだって同じ。もし、ストコフスキーが録音を全く行なわない指揮者だったら、この2人は日本で同じくらいの評価は得ていたのではないだろうか。

     別の日のコンサート(1972年)での録画、ロンドン響を振っての「マイスタージンガー」前奏曲は音と映像が微妙にずれているのが気になる...が、チューバを吹いてるのはJ・フレッチャーではないだろうか。

    (★★★★★)

  2007/06/04

    ■訃報
    http://www.yomiuri.co.jp/national/obit/news/20070604zz01.htm

     羽田健太郎さんが亡くなりました。ついこの前まで「題名のない音楽会」でお姿を拝見していたように思うのですが...<突然>という印象しかありません。

     羽田さんはポピュラーだけでなくクラシックも弾かれて、私が聴きに行ったコンサートでは、シモノフ&モスクワ・フィルをバックにラヴェルのピアノ協奏曲(!)を弾き、さらには「ラプソディ・イン・ブルー」を弾き振りされ、アンコールに当時放映されていたTV版「砂の器」を弾かれました。その会場でCDを買ってサイン色紙をもらい、それは我が家に飾ってあります。

     「題名のない…」も黛さんが亡くなってから、今の羽田さんで完全に定着したように思い、M・ルグラン氏と共演したときの嬉しそうな様子は記憶に残っています。

     58歳。会社で言えばまだ定年前です。合掌...。

  2007/06/01

    ■ハガキ
     口座を持っている某銀行から「お誕生日おめでとうございます。」というハガキが届いた。実際の誕生日は6月の後半なのだけれど、月初に今月分をまとめて印刷して投函しているのだろう。誕生日当日に届けばそれなりに立派と思うけれど...でも、口座を作るときに生年月日なんて書いたろうか。

     しかし「サマータイム」のメリットというのが、どうも分からない。それで自分の仕事が楽になるとも思えないし、今やコンピュータ必須の時代、タイマー設定関連の余計な仕事やトラブルが増えるだけのような気がするのだが。

  2007/05/31

    ■ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
     この曲、第1楽章の提示部に繰り返し(リピート)が指定されているのだけれど、多くの指揮者が(慣例として)これを省略していて、私の耳もそういう演奏に慣れてしまっている。スイトナーはこのリピートを行なっているのだが、一瞬何が起こったかと思うけれど、これが実にカッコ良く決まっているのだ。

  2007/05/30

    ■ノイマン
     「ある指揮者の生涯」というドキュメンタリー映像のDVD。チェコ・フィルの指揮者として知られていたノイマン。今となっては(チェコの指揮者としては)、クーベリックばかりが注目されているような気もするけれど、指揮姿もキレイだし、若い頃のリハーサル映像などはバーンスタインばりの<熱さ>も感じさせる。ウィーン・フィルに何度も客演していること、亡くなったのもウィーンのホテルであったことも、このソフトで初めて知った。

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