| 日記 |
| 2006/10/02 |
映像的にはクレヴェンジャー(@Hron)、ハーセス(@Trumpet)といった名手達のプレイ、木管楽器のベルアップ、ホルンのスタンドプレイ等々...しかし最大の見ものは、やはりテンシュテットの指揮になります。 おそらく<職人的>に曲を作るというのとは最もかけ離れたところにあり、それでこれだけのレベルの演奏ができるのは、やはりシカゴ響という機能的にきわめて優れているオケだからか(下手すれば崩壊してもおかしくないような)。 パワーで押す<迫力>のある部分よりも、例えば第3楽章がここまで痛切に感じられたことはないし(ハーセスのプレイが光ります)、第4楽章第2主題も素晴らしい。 テンシュテットはどこか影を感じる、落ち着きのなさ、不安、強迫感...これはマーラーの音楽そのもののような気もするけれども、かつて発病したガン(=死)と結び付けてしまうのは短絡過ぎるだろうか。 (★★★★★) |
| 2006/10/01 |
そして、かつての若杉&都響を聴いてきた身としては、何とも寂しくなるような演奏(指揮)。ずーっと譜面台に目を落として拍を刻むのに精一杯。音楽からもオーケストラからも、一人ぽつんと取り残されてしまったような...エンディングでの表情にそれはハッキリと出てしまっています。いくら<知的な>アプローチと言っても、あの部分は特別な音楽なのではなかろうか...コンサートホールでは背中しか見えませんが、指揮者の表情をアップで映してしまうTVカメラというのは残酷です。 もう1曲は(もう一人の正指揮者)外山雄三指揮でマーラー「第5交響曲」から第1、5楽章。こちらは元気いっぱいの力の入った指揮でした。本当に立派です。そしてインタービューでの外山さんの言葉... 「マーラーは指揮者とオーケストラの信頼関係が無ければ演奏できません」 その見本を若杉さんが見せてしまったのでは...。 |
| 2006/09/28 |
「今日の当直は誰なんだ?!」 「中尉...ですが...」(*) これ(*)をロシア語で言うと「キージェ中尉」となるそうで、そこで「キージェ中尉」なる架空の人物が生まれてしまう、というのが映画の発端...というのを昔TV(黛さん時代の「題名のない音楽界」だっけ?)でやっていたのを記憶しています。 面白いのは終曲「キージェの葬送」。「キージェの結婚」のユーモラスな旋律(長調)と「ロマンス」の物悲しい旋律(短調)が同時に演奏される、この調性のギャップ感と2面性。数年後の同じく映画音楽によるカンタータ「アレクサンドル・ネフスキー」でも同じようなパターンがあります。 聴いたのはライナー&シカゴ響のCD(BMG)。トランペット(コルネット)を吹いているのはハーセス?このコンビの演奏は、力技一辺倒でない、余裕・風格が感じられるので好きです。 |
| 2006/09/27 |
|
| 2006/09/26 |
L・スラトキン&セントルイス響による「キージェ中尉」(VOX)。なんと声楽入りのバージョンで演奏してます(スコアには2つの版が印刷してある)。よく聴かれるオケ版と「どちらがイイ」ということはないけれども、「ロマンス」はもちろん、「トロイカ」のユーモラスな歌いぶりも面白い。でも問題はオケで、悪い意味で<アメリカン>な薄っぺらいサウンド...このコンビの演奏は結構好きでCDも何枚か持っているのだけれど、これは録音のせいなのか。 ライナー&シカゴ響による「アレクサンドル・ネフスキー」(RCA)。これは素晴らしい演奏。ゲルギエフ盤のような雰囲気は無いにしても、楽譜をきっちり音楽にしているという点ではこちらのほうが良いし、引き締まったサウンドに金管や打楽器の迫力も十分。ただ歌詞が英語なのが気になる人もいるか。 |
| 2006/09/25 |
イギリスの作曲家、M・アーノルド氏が亡くなりました。(日本の)一般的なクラシック・ファンには馴染みが薄かったかもしれませんが、吹奏楽関係者では氏の作品のお世話になった人も多いでしょう(「第6…」「ピーター・ルー」「スコットランド舞曲」等々)。 合掌...。 |
| 2006/09/24 |
しかし生徒たちの何と従順なことか。私の高校時代とはえらく違う。コンクールで賞を獲る演奏をするには、こういう<教育>も必要なのかもしれないけれど...最後の佐渡氏の言葉。 「本番前のリハーサルを聞かせてもらったけれど、先生は素晴らしい指導をしていて、皆もそれに応えていた。でも、音楽を創るのは君たち自身なんだから・・・」 |
| 2006/09/23 |
墓参りの帰りに足を伸ばして高尾山へ。はなから歩いて登るつもりは無く、麓の店で蕎麦を食べてビールを少々。それでも、ケーブルカーに乗って山上駅から薬王院まで歩く。写真はそこにあった<天狗の像>。 下りはリフトで。昔は1人乗りだったのが、いつの間にか2人乗りになっていた。ほとんどがグループやカップルで来るのだろうから、こうした方が輸送力がアップするのは間違いない。 天気も良く、とても気持ちのいい日だった。 |
| 2006/09/22 |
「130人からなる『のだめオーケストラ』による『ラプソディ・イン・ブルー』(ガーシュイン作曲)に聞き入った」 この写真見る限り<130人>いるようには見えませんが...それはともかく、コンサート・マスターは東京都交響楽団の山本さんですか? |
| 2006/09/21 |
http://www.osr.ch/ 私は実演に接することはありませんでしたが、スイス・ロマンド管を振ったラヴェル、ドビュッシーなどは気に入っている録音です。オーケストラを指揮中に倒れ、そのまま病院に運ばれ亡くなったそうで、これは指揮者として本望でしょうか。合掌...。 ところで、私の頭の中では、どうしても<スイス・ロマンド=アンセルメ>なのですが、上記サイトによると現在の音楽監督はM・ヤノフスキのようです。また団員紹介のページにはメンバーの(プライヴェートの?)メールアドレスも載っていて、ちょっとビックリです。 |
| 2006/09/19 |
まず演奏については見事なアンサンブルと迫力、このコンビとして最高の内容と言えるでしょう。いわゆる「原点版」(第4楽章のコーダとして第1楽章のコーダを演奏、オルガンは入らない)による演奏。金管のバランスも突出することがない。 問題は映像。基本は演奏風景をベースにしているので救われるけれど、所々に現れる<サイケ>な(としか言いようがない)映像、このセンスを<楽しめる(受け入れられる?)>かどうかでしょう。別撮りの映像が挟まれるのはともかく(楽器の配置が変わってます)、画面がいきなり真っ赤に染まる(滲む?)のには驚く。(当時の西側の)カラヤンの映像ソフトに対抗したのだろうか、今となっては「余計な事を...」と思わないでもないけど。でも、演奏は本当に最高です。 (★★★★★) |
| 2006/09/18 |
モーツァルトは正直弦の音程とリズムが気になって、必要以上に力が入ってしまったように感じます。(お目当ての)伊福部になると音程やらミストーンなどは気にならなくなりますが、あくまで管がメインで弦の弱さが気になります。メインのニールセンは新田さんのお得意の曲でしょうか。やはり注目の2台のティンパニは大健闘。ただ、騒々しさを感じたのは演奏と言うより曲のせいか。また、部分部分はいいにしても、シンフォニーとしてのまとまりが今一つでしょうか。 ...と好き勝手書きましたが、アマチュアとしては非常にレベルが高いように感じました。さすがに弦は<弱さ>を感じさせる部分が多々ありましたが、管楽器はお見事でした。 |
| 2006/09/17 |
|
| 2006/09/15 |
レニングラード・フィルの新入団員がムラヴィンスキーのリハーサルに初めて参加するときに、他の団員からこう言われたとのこと。 「速くても遅くてもダメ。大きくても小さくてもダメ。上手くても下手でもダメ。とにかく、他の人と同じように演奏すること」 EMIからDVDで発売されているドキュメンタリー(2003年制作)の<日本語吹替版>。内容については、ムラヴィンスキー、ショスタコーヴィチに興味のある人は必見。DVDと同じく最後に「オベロン」序曲と「フランチェスカ・ダ・リミニ」の演奏風景。「フランチェスカ…」は何度聴いても(観ても)鳥肌モノです。 |
| 2006/09/14 |
で、結局「ベルキス」にしても「教会のステンドグラス」にしても、このサイモン盤が一番気に入っている。(LPで)発売当時は誰も知らなかったような<秘曲>。『げてもの』とは言い過ぎだろうか...でも、それに近かったような気がする。そして時は過ぎ「ベルキス」などは中高生が吹奏楽で当たり前のように演奏する曲になってしまった。 「こんな曲聴いちゃダメ!モーツァルトやベートーヴェンを聴きなさいネ」と音楽の先生に叱られながらも、こっそりと聴いて「スゲェー・・・」と1人で興奮するような。そんなドキドキ感があるのが、このサイモン盤なのだ。 |
| 2006/09/13 |
オーケストラ用の組曲として有名なこの曲、このケルテス盤は台詞や語りを俳優のP・ユスチノフが一人で担当していて、それが<売り>でもあったようなのですが、これを面白いと感じるかは人(お国?)それぞれ、ちょっとビミョーなところではあります。個人的には音楽だけで...。 オペラにはオーケストラだけのナンバーもあって(それがそのまま組曲に採用されている)、正直それだけ聴けば<ある程度>満足というところもあるのですが、まずは組曲の第3曲、「歌」というタイトルでオーケストラ用に編曲された主人公ハーリと恋人の「2重唱」。これは本当に<歌>で聴く曲。この曲が第1幕の幕切れで、その後に組曲で有名な「間奏曲」が続きます。 そしてもう1曲は第3幕ラストの「兵士の合唱」。民族色が濃い勇壮な、正に『血沸き肉踊る』音楽、その場で立ち上がって一緒に歌い出したくなるような、エキサイティングなナンバー。この2曲だけでも、オペラ版を聴く価値は有り。 (★★★★★) |
| 2006/09/12 |
まずは「イワン雷帝」をナマで聴けたのが嬉しいです。映画音楽をベースにした曲で、オラトリオ版は映画で指揮を務めたスタセーヴィチが作曲者の死後にまとめたもの。正直、サントラ盤を聴いているような感じで全体のまとまりは今一つかもしれません。 合唱付きの大編成オーケストラサウンドは楽しめましたが、<語り>の平野忠彦氏(@バリトン歌手)。雰囲気も貫禄もあるけれど、<言葉>が聞き取り難く、「・・・もごもご」となってしまう。歌には字幕が付いていたけれど、語りにも字幕がほしかったくらい。 デプリーストのばっさりと大柄な音楽は「イワン…」には合っていたと思うけど、「キージェ…」ではもっと遊びがほしかった。 (★★★★☆) |
| 2006/09/11 |
冒頭、低弦のゴリゴリしたサウンドにびっくりし、とにかくテンポが遅い...と感じたのだけど、第1楽章の演奏時間が27分、確かに速くはないにしても、他の録音と比べて極端に遅いということもないにもかかわらず、体感テンポ1.8倍くらい、そして超ヘビー級。疲れました。でも半端でなくスゴイ演奏。オケは良く付いてきていて(金管も)、イギリスのオケだから/ロシア(ソビエト)のオケだったら...という不満はありません。唯一、第3楽章のティンパニ連打はもっとド派手に叩いてほしかったけど。 (★★★★★) |
| 2006/09/10 |
終楽章に(小節の)カットは無いけれども、コーダでオルガンが加わらずに管楽器だけで演奏している。理由は分からないけれど、ちょっとこれは肩透かしを食らったような感じ。悪くは無いけれど、ロシア系・非ロシア系、結構充実した(強烈な)録音が多いこの曲、ちょっと分が悪いかも。 (★★★★☆) |
| 2006/09/09 |
|