日記

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  2006/02/28

    ■ラヴェル作品集
     ラトル&バーミンガム市響のラヴェル作品集(EMI)。「マ・メール・ロワ」のカップリング曲も聴きました。「マ・メール・ロワ」、歌曲集「シェエラザード」あたりがラトルの本領が出る曲ではないかしら。

     選曲的には「ジャンヌの扇」のファンファーレと、ピアノ曲からグレインジャーが編曲した「鐘の谷」。「鐘…」は「グレインジャー作品集」にも収録されていましたが、鍵盤打楽器が<鐘の音>を模して、弦楽器が旋律を受け持つというコンセプト。ラヴェルらしさは薄くなってる気がするけど、こういう感じになるのかと、とても面白く、宮崎駿アニメの音楽のよう。と言うか「…ラピュタ」なんかはこの曲のパクリではとも思えてしまう。

     「道化師の朝の歌」「ラ・ヴァルス」も悪くはないけど、ちょっと分が悪いかも。音色とか、管楽器がもう一つ上手ならとか...。

    (★★★★☆)

  2006/02/27

    ■ラヴェル:マ・メール・ロワ
     ラトル指揮/バーミンガム市響のCD(EMI)。バレエ版による演奏。

     この曲のオーケストラ版には2種類あって(詳しくはこちらを)、バレエ版の方は以前は冗長に感じていたのですが、最近はむしろバレエ版の方が面白いかとも感じ始めてます。

     冒頭に追加された「前奏曲」「紡ぎ車の踊り」はすごく魅力的ですし、「パゴダの女王…」の前の「間奏曲」でのハープ、チェレスタによるカデンツァも、ひたすらキレイな音が並ぶ、いかにもラヴェルらしい音楽。

     純粋に音楽的に見るとアンセルメ盤のように、バレエ版を最初から演奏して、「眠りの森の美女…」以後を組曲版で演奏するのが実は最も適切なような気もします。

     かつて、ラトルはバーミンガム市響との来日公演で、アンコールにこの曲の終曲「妖精の園」を演奏しました。実はその直前に某国内オケがこの曲を演奏したのも聴いていて、後者ののっぺりと平面的な演奏に比べると、全く別の音楽のように豊かなニュアンスで響いていたのを記憶しています。

     もちろん、この録音も素晴らしく、こういう繊細な細々(こまごま)とした音楽って、ラトルの一番得意な(好きな)方面ではないかしら。

    (★★★★☆)

  2006/02/26

    ■途中入場
     家の近くにあるコンサート・ホールへ。某アマチュア吹奏楽団の定期演奏会を覗いてきた。

     アマチュア楽団の演奏会ではありがちだけど、演奏中に平然と客が入ってきて通路を歩いている。場合によっては視界を遮ることも。まあ、(客を場内に)入れるほうも入れるほうだけど、入るほうも入るほうだよなぁ...せめて、演奏が終るまで最後列の席に座っているくらいできないものかしら。

  2006/02/24

    ■HMVへ
     しかし、いつまでこんな輩の文章をサイトに掲載し続けるのか?こういった物言いを面白がっている<クラシック・ファン>は、一体どういった人たちなのか。それとも、氏の文章を掲載しなければならない、何か特別な理由でもあるのか?>HMV

  2006/02/23

    ■流出
     ラトル&バーミンガム市響バルトーク「オーケストラのための協奏曲」(EMI)。ライブ録音なんですね、最後にしっかり拍手が入ってました。冒頭の聞こえるか聞こえないかの(ほとんど聞こえない?)ヴァイオリンのトレモロ。反面、低弦は表情豊かに歌わせる。全体的になかなか面白かったけど、音楽の勢いは今一つかしら。所々明らかにボリューム(バランス)を調整しているのが分かってしまうところが、やや興醒め。

     ところで...、

     http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060223i404.htm
     http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060224i305.htm

     私が世の中に疎いのか、世の流れに乗り遅れているのか...皆そんなに「Winny(ウィニー)」なる<ファイル交換ソフト>を自分のPCにインストールしているものなのか。そして、これだけ同様の<事故>が発生しているのに(報告されないものを含めればさらに多いのでは)、それでも外部に流出したら問題になりそうな重要な情報(データ)を、「Winny」と一緒にPCに保存しておくというのは意識が低過ぎないか?「自分<だけ>は大丈夫」という過信なのだろうか。

  2006/02/22

    ■タワーへ
     ノセダ&BBCフィルによるショスタコーヴィチ作品集(CHANDOS)を購入。ノセダの録音を聴くのは初めて。TVでN響を振ったのを観た時は「ずいぶん<熱い>人だなぁ」という印象だったけど、「ミケランジェロ組曲」のみを聴いた感じでは、随分と抑制されていて、ちょっと物足りない。

     店内で流れていたDVDの映像、(しつこいけれども)バーンスタインの指揮ぶりって本当に佐●裕にソックリだ(逆?)。

  2006/02/21

    ■BGM
     妹から電話。息子(私からすると甥)が今年高校を卒業予定、その「謝恩会」の幹事になった。ついては会場で流すBGMのCDを何か貸してほしいとのこと。

     「歓談(会食)時のBGM」というのは今年流行のモーツァルトでも何でもいくらでもありそうなんだけど、「先生入場のBGM」と言われても、ちょっと思い付かない。「威風堂々第1番」あたりが定番?...トリオはいいとしても主部は勇ましすぎるし。いっそ、伊福部マーチとか。受けるかも。

  2006/02/20

    ■映画「フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴン」
     DVDで。これ、子供の頃に映画館で観ました。音楽は伊福部さん。

     でも、何なんでしょうこの映画。外見は<怪獣対決物>だけど、主役のフランケンシュタインは広島原爆の放射能で(心臓から?)生まれた人造人間、<怪獣>ではなくて<人間>なんですね。

     しかし当然アウトロー、見た目はコワイし、身体は巨大だし、家畜を食料として食べたりする。病院の檻を抜け出したフランケン、慕っている女性博士のアパートへ助けを求めるように訪れる。でも、怪物として追われている身。互いにどうしようもない。

     そこへ悪者怪獣バラゴンが現れて大暴れ。最後は燃え盛る山火事をバックにしての決闘。そしてフランケンはバラゴンを退治する(ここまで怪獣の<死>をリアルに描いているのは珍しいか)。そして「やったぞ!」と(女性博士に?)アピールしながらも、地割れに飲み込まれて地底へ消えて行くフランケン。これが何とも哀れ。

     博士「彼は死んだ方がいいのかもしれない、所詮怪物なんだから」

     唐突な「終」の文字に重なる、伊福部さん特有の「♪ジャーン」という音楽。んーーー...当時は何も考えず観ていたけれど、子供にこんな重い映画を観せていいものか。

     ちなみに上記は「日本版」。併録の「海外版」では最後にいきなり大蛸が現れて、フランケンが湖に引きずり込まれるという結末です(かなり強引)。

  2006/02/19

    ■ウォルトン:ベルシャザールの饗宴
     ラトル指揮/バーミンガム市響他のCD(EMI)。1997年の録音。

     作曲者29歳の時の作品。オルガン付きの大オーケストラと二重合唱、左右に配置されたブラス・バンド。<映画音楽的>と言ってしまえばありきたりかもしれないけれど、とにかく面白い。カッコイイ。この手の吹奏楽<オリジナル曲>など、一気に霞んでしまう。盛り上がるだけ盛り上がって、最後はどう収めていいか分からなくなっている感じも。

     ラトルは、とにかくリズムのノリの良さが抜群。アップ・テンポの部分が多い曲でもあり、活々として、ガンガン畳み掛けてきます。

    (★★★★★)

  2006/02/17

    ■「私はベルリン市民だった」
     今やフルート界の大御所、J・ゴールウェイは1969〜1975年の間、カラヤン時代のベルリン・フィルの首席奏者を務めていましたが、その当時の録音をまとめたCDが出るようです。

     「自ら『人生最良の時』とベルリン時代を振り返るゴールウェイ」とありますが...BPO時代にあまり良い印象を持っていなかったと、その昔本人が語っていたような記憶があります。

     ゴールウェイ自身は、団員同士の家族的な繋がりを期待していたのだけれども、それが全くなかった(唯一、コッホ?だけが自分を自宅に招待してくれた)。音楽面以外での人間関係の面でストレスを感じていた...。

     相当昔の話ですし記憶に頼っているので不正確かもしれませんが、歳を重ねるにつれ感じ方が変わってきたということもあるでしょう。

     私が印象に残っているのは、カラヤンが指揮した「ラ・ボエーム」(1972年録音)、第1幕のミミのアリア、その途中に現れるフルートのトリルのソロ。このほんの1小節ちょっとのフレーズ(カラヤンはこの部分を「蝶々が舞うように」と指示したとか)、そこだけで「あ、ゴールウェイだ!」と即座に分かってしまうのです。

  2006/02/16

    ■プッチーニ:オペラ「ラ・ボエーム」
     G・ショルティ指揮/ロンドン・フィルのCD(BMG)。主役はM・カバリエとP・ドミンゴ。

     「ショルティの『ボエーム』?...勘弁して!!」と多くの人は思うかもしれないけれど(私もそう思った)、意外とそんなことはない。確かに、冒頭いきなりトロンボーンを「バリバリ」鳴らすし、ホルンも吹き過ぎという気もするけど、元々そんなに騒々しい曲ではないし、LPOの柔らかいサウンドもあって、とげとげしさは無く、元々指揮者としては一流の方ですから、安心して音楽を聴けるということもあります。ただし、甘さ控えめ。健康的。湿っぽくない。で、今ひとつ泣けない。しかし、それ故プッチーニ嫌いの人には受けるかも。

     第2幕の幕切れ、カラヤン&BPO盤(Decca)は「軍楽隊と群集が遠くへ去っていく」という演出だったけど、このショルティ盤は軍楽隊が到着して歓声が湧き上がったところで後奏へ入って終わる。私はこちらの方が好き。

    (★★★★☆)

  2006/02/15 (3)

    ■頭
     コンサートで、曲に熱中して、つい席から身を乗り出して聴いてしまう人もいるかもしれない。しかし、これは後ろの列の席に座っている人の視界を大きく妨げることになり、是非止めてほしいのだ。コンサートホールの座席は、背もたれに背中を付けて座ることが前提の仕様になっている(ようだ)。

     今日も、前に座っていた年配のご婦人が途中で身を乗り出し、するとステージの3分の1がその方の頭で隠れてしまうのだ(涙)。

  2006/02/15 (2)

    ■超フライング
     「我が祖国」からの「ボヘミアの森と草原より」の途中(舞曲が始まる前)、全休止の部分でいきなり拍手を始めた人が1人...これを<フライング>と呼んでいいのか、まだ準備体操している内に1人だけ走り出したような、全くとんでもない場所での拍手で(誰が予想出来たろう)、次に同じような場所へ来た時は、指揮者が客席へ向かって拍手を制止するような仕草を見せたほど。びっくりしたぁ...と言うか、ちょっと興醒め。

  2006/02/15 (1)

    ■トルトゥリエ&東京都交響楽団
     東京芸術劇場にて。「ハンガリー舞曲」から3曲(ブラームス)、クラリネット協奏曲(モーツァルト)、「我が祖国」から3曲(スメタナ)。クラリネット独奏は三界秀実(@首席奏者)。

     面白かったのは前半。ブラームスはキビキビとした演奏が気持よく、モーツァルトはバセット・クラリネット(通常のクラリネットよりも3度低い「ド」の音まで出る、長いクラリネット)での演奏。落ち着いた音と雰囲気が素晴しかった。

     後半はちょっと...やっぱり、この手の<ロマン的>な音楽は向いていないような。アンコールは<定番>の「スラヴ舞曲」第10番(ドヴォルザーク)。これも、なんだかギクシャクとした演奏。先日のプロムナードと比べると、ちょっと物足りない。選曲にも問題があるのでは。お得意のフランス音楽でも聴かせて欲しかった。

    (★★★☆☆)

  2006/02/13

    ■ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番
     サラ・チャンのヴァイオリン、ラトル&BPOによるCD(EMI)。2005年ライブ録音(拍手無し)。

     伴奏はなかなかよかったです。少人数で演奏する部分でもオーケストラの響きが痩せずに(特に木管)、しっかりと鳴ってくれるし、第2楽章後半でのテンポアップでは、このコンビとしては珍しく熱くなるような感じを受けました。

     独奏の方は...弱音部を極端に強調するようなアプローチは最近の流行なのだろうか(ラトルもよくやるけれど)。でも何だか<常套手段>のような印象になってしまう。音も神経質な感じがして好きになれない。プロコフィエフは尚更(こちらは伴奏も今一つ)。

     ラトルはバーミンガム市響と録音した「第4交響曲」(EMI)がとっても素晴らしかった。今度はBPOのコンビで「第15交響曲」あたりを録音してくれないかしら(EMIではヤンソンス盤があるからNG?)。

     (★★★☆☆)

  2006/02/12 (4)

    ■N響アワー
     チェリストのゲリンガス氏がアンコールで弾いた「鳥の歌」(カタルーニャ民謡...カザルスの演奏で有名)の後...

     「この曲は演奏会の最後に演奏されることが多いんですね。だから『トリの歌』(なんちゃって)」
     「(冷静に)...ああ、そうですか」

     I辺氏につっ込んであげて!>O河内さん

  2006/02/12 (3)

    ■薀蓄
     昨日のコンサートで私の隣に座っていたカップルの会話...。

     男「ディーリアスって作曲家は生粋のイギリス人で、ずーっと国内から出ずに活動してた人なんだよ」
     女「(パンフレットを見ながら)でも、両親はドイツ系って書いてあるよ」
     男「なるほど、両親はドイツ人なんだ...」
     女「で、若い頃アメリカのフロリダへ移ってオレンジ栽培をして、その後パリへ移住して、生涯そこを本拠地にして活動していて(以下略)」

     ...予習は忘れずに。

  2006/02/12 (2)

    ■国歌集
     カラヤン&BPOによる「ヨーロッパ国歌集」。そう言えばこういう録音ありましたね。(ヨーロッパではないけど)「君が代」が入っていれば買ったかも。最後に「誰も寝てはならない」(プッチーニ)が収録されているのは、トリノ五輪の開会式で歌われていたからかしら(開会式で歌ってたのはパヴァロッティだったけど)。

  2006/02/12 (1)

    ■CDが出てきた
     追悼という程のものでもないが、先日亡くなられた伊福部さんのCDを聴いてみようかと、本名徹次&日フィルによる交響組曲「わんぱく王子の大蛇退治」他(キング)のケースを開けたら、ケースの中からポロリとCDが落ちた。「?」と思って見てみると、以前紛失した(と思っていた)、同じシリーズの「タプカーラ…」等が収録された広上淳一&日フィル盤だった。つまり、聴いた後にうっかり別なCDのケースに入れてしまったということなのだろう。しかし、こういう時に現れるとは...。

  2006/02/11

    ■トルトゥリエ&東京都交響楽団
     サントリーホールにて。組曲「鳥」(レスピーギ)、「くじゃく」変奏曲(コダーイ)、春初めてのカッコウを聞いて(ディーリアス)、「火の鳥」1945年版組曲(ストラヴィンスキー)。「鳥」をテーマにしたプログラム。アンコールにカッコウなど鳥の鳴き声が楽しい「クラップフェンの森にて」(J・シュトラウス)

     まず選曲が抜群だし、演奏も先日の定期に比べると随分とまとまってきているように思えて(オケが慣れてきた?)、相変わらずダイナミックな演奏で、指揮者もジャンプ(ピンと身体が伸びているので意外にカッコイイ)。アンコールの演出までとっても楽しめた演奏会でした。

     トルトゥリエ氏、ピッツバーグ響の首席客演指揮者に就任されたそうです。レパートリーは限られているような気もしますが、年に1度くらいは客演してほしい方です。

    (★★★★☆)

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