| 日記 |
| 2005/12/31 |
楽譜が一旦世に出れば、それをどのように料理するかは演奏家の裁量に任されるものではあろうと思う。ラトル指揮/BPOによる「プラハ」交響曲。表現の引き出しが沢山あるのは分かるし、それを実現するオケの技量は素晴しい(トップにパユ、マイヤー、ドール等)。ただ、どこか作曲者不在で、音楽が指揮者のパフォーマンスの材料になっているようにも感じる。私は決してアンチではないのだけど、モーツァルトとの相性は今一つの様に感じます。 |
| 2005/12/30 (2) |
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| 2005/12/30 (1) |
片田舎の悪ガキばかりが入っている学校(施設?)に新しく赴任してきた先生が、コーラスを通して子供たちの心をまとめる...一見ありがちな展開なんですが、最後はコンクールで優勝したり、コンサートで喝采を浴びたり、少年たちが改心したり...といったドラマチックな結末にはならない。 その先生は音楽家(作曲?)を目指していたけれども、それに挫折して教師となった。その学校で特に才能がある少年は(先生が母親を説得して)音楽学校へ進み、やがて世界的な指揮者として活躍する。その彼がコンサートで指揮をする場面から始まるのですが、その曲がJ・シュトラウスの「芸術家の生涯」。この選曲は<たまたま>ではないでしょう。 ちなみに公式サイトの宣伝文句はちょっと違うような...いわゆる<感動学園ドラマ>ではない、もっと複雑な味わいのある映画でした。 |
| 2005/12/29 |
「悲愴交響曲」という曲としてはともかく、オーケストラ演奏としては本当に素晴しいです。テンポの動きや強弱の変化など、意外に表情は大きく付けられていますが、見事にコントロールされ切っていて、冒頭からすごい緊張感。第1楽章展開部などの迫力はとてつもなく(録音は悪いですが)、耳をつんざく金管、鋭利なサウンドです。泥臭さがないのもこのコンビの特徴でしょう。 (★★★★★) |
| 2005/12/28 |
個人的にはストーリーがどうのこうのではなくて、この物語の世界を楽しめれば(体験できれば)OKと思ってます。ちなみに原作は読んでません。ただ、これはちょっと...。 最初からドラゴンとの闘いくらいまではいいのですが、第2の課題の湖の場面(相当コワイ、うなされそう)以後はトーンが暗く、陰惨な雰囲気さえあって、それは最後まで続き(空は常にどんよりとした曇り空)、後味がスッキリしません。<ホラー系>が苦手な人にはオススメできませんし、子供向けでもないでしょう。 こういうのもアリかもしれないけれど、それで別の感銘が得られるわけでもなく、少なくとも私がこの「ハリー…」のシリーズに期待しているものとは違いました。 音楽はJ・ウィリアムズ...ではなくてパトリック・ドイルという方。当然、これまでのメイン・テーマは出てきません。ただ、1曲だけJ・ウィリアムズのメロディが変奏されて使われています。 (★★☆☆☆) |
| 2005/12/26 |
何かの(←忘れた)優待予約でチケットを買ったのだけど、席は1階6列目。バレエは前の方の席で観た方が面白いです。原曲の第1、2幕を第1幕として続けて上演して、以下第2幕(原曲第3幕)、第3幕(原曲第4幕)。 あくまで踊り中心なので、曲のカットやら入れ替えも多いのですが、第3(4)幕で美しい「小さな白鳥の踊り」をカットして別の軽快な曲が入り(チャイコフスキーの曲ではない?)、さらに「終曲」の前にも別の曲が挿入されて、何だかこの幕の悲劇的な雰囲気が薄まってしまった感じ。幕切れも主役2人が消えてしまって「?」とスッキリせず、ここだけは不満でした。 休憩時間にピットの中を覗いたのですが、パート譜は相当使い込んだような手書き譜(スコアは印刷譜)。この劇場でずっと使われている版なのかもしれません。 指揮はアニハーノフ。開幕時にピットの中から氏がぬーっと顔を出した時はインパクトありました。ヘアスタイルは写真通り。ふかふかで気持ち良さそう。踊りの時は「1,2,3...」と必死になってテンポをキープしている感じですが、自由に演奏出来るところとか、曲の最後などは「ドッカーン!」と爆発させてポーズを決めます(指揮者の方が目立ってる)。 オケは弦が薄いのはやむを得ないか。トランペットはファンファーレなどは柔らかい素晴らしい音なのだけれども、別の箇所ではいきなり初心者みたいなヘロヘロした音を出す。トロンボーンはいい音してました。ホルンはブカブカと結構荒い。 会場は満員。毎年この季節に来日して、毎日のように公演して、それで集客できるのだから大したものです。値段の設定もあるだろうし、また、それなりのレベルをキープしているからなんでしょう。指揮のアニハーノフも妙にシロウトっぽいところもあったりして、決して<一流>ではないにしても、どこか惹き付けられるものがあります。 (★★★★☆) |
| 2005/12/24 |
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| 2005/12/22 |
(★★★★☆) カップリングのバーンスタイン「ウエストサイド・ストーリー」からの「シンフォニック・ダンス」もなかなかです。演奏のキズもあるし、トランペットのトップはもっと聞こえてほしいけれど、弦を中心にした「サムホエア」「フィナーレ」など、とってもイイです。 (★★★★☆) |
| 2005/12/21 |
この日も拡大コピーされたスコアを指揮台に置いて指揮されていましたが、例え熟知した曲でも<スコアを見ながら指揮をする>指揮者にとっては、そのスコア(に書かれている音符)が見えない(見づらい)というのは、決定的に何かを狂わせてしまうものなのかと感じました。 今回も危ない部分が何箇所もありましたが、そこでオケが自分たち主導で勝手に演奏を進めることも出来たでしょうし、その方がアンサンブルは揃ったかもしれない。しかし、それはせずに精一杯指揮者の意を汲んでの演奏だったと思うし、それができたのもこのオケ(そして独奏者)だからであったと思います。 引退が遅かった?...しかし、昨年4月のサン=サーンス「オルガン交響曲」は本当に奇跡のような演奏でしたし、今年の1月、本番直前にドクター・ストップがかかって、指揮者無しで演奏されたデュカスの交響曲。この2つのコンサートを(もちろん昨日の<ラスト・コンサート>も)私は一生忘れないでしょう。 私がフルネさんを好きなのは、そのピシッと背筋が伸びた毅然たる、そして何より<品格>がある音楽。「指揮はオーケストラに向かってするものだ。客席に向かってするものではない」、こうおっしゃっていました。 フルネさん、最高の形で指揮活動を終えられたのではないでしょうか。その会場の片隅に参加できたことを、心から嬉しく思います。繰り返しになりますが、素晴らしい音楽を本当にありがとうございました。 |
| 2005/12/20 |
フルネさん、最後の演奏会(厳密には明日の文化会館でのコンサートが最後)。オーケストラのメンバーがはけた後も、ほとんどの観客がそのまま残り、全員が立ち上がって再度ステージに登場したフルネさんに拍手を送りました。 これまで、本当に沢山の素晴らしい音楽をありがとうございました。 |
| 2005/12/19 (2) |
明日はいよいよフルネさんの<ラスト・コンサート>(厳密には明後日の文化会館が最後)。仕事が入らないことを祈る...。 (*)来年はアバド&ルツェルンが来るんですね。チケット争奪戦はどうなるでしょう(値段にもよるでしょうけど)。個人的にはハーディング君が来てくれるのが嬉しいです。こちらは大丈夫でしょう。 |
| 2005/12/19 (1) |
いわゆるレニングラードの<第2オケ>。<第1>はもちろんムラヴィンスキー率いるレニングラード・フィルです。当時は強豪が多かったために今一つ目立ちませんでしたが、今となっては貴重な存在だと思います。指揮者のドミトリエフは1935年生まれ。ムラヴィンスキーのアシスタントを務めた方で、見た目は<頑固親父>。やはり氏の存在が大きいのでしょう。アンコールに「ライモンダ」を持ってくるところも昔と変わらず。 後半のショスタコーヴィチは、これといった演出は一切せず淡々と進めていく。前半のベートーヴェン、モーツァルトの延長として、あくまでクラシカルなシンフォニーとして捉えているようにも感じました。しかし、聴いた後に残るのは非常に重苦しいもので、何の色も付けないことによって、むしろ曲の持っている本質的な部分が現されているように感じました。 元々、バリバリ鳴らすオケではなかったのですが、どっしりした低音と分厚い弦のサウンド。金管も十分鳴っていましたし。木管も上手。これで打楽器(特にティンパニ)の迫力がさらにあれば申し分なかったのですが。 客席の入りは6割くらい。国内のオケにちょっと足したくらいの値段で聴けるのに、何だかもったいないです。 (★★★★☆) |
| 2005/12/18 |
その後、マリス・ヤンソンス&バイエルン放送響のベートーヴェン第7番。この人も出世しました...<アルビド・ヤンソンスの息子>と言っても、今では「アルビド…って誰??」って感じでしょう。昔はレニングラードPOに同行して来日したり、その後オスロ・フィルへ移って活躍して、BPOの来日公演にアバドと一緒に来た時にも聴きに行ったのですが、「パワーのある(機能性が高い)オケを振ると力を発揮する」という印象でした。そして来年はニューイヤー・コンサート(VPO)の指揮。昔から応援していたので嬉しいです。 |
| 2005/12/17 |
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| 2005/12/16 |
透明感のあるサウンド(特に弦がイイ)、くっきりとしたリズム。そして何より内側から湧き上がってくるような音楽。速いテンポの部分でも、常に旋律は<歌って>いる。逆に、第3楽章の終結部や第4楽章コーダへ入る前の、テンポを落として沈み込んでいくよな表現も素晴らしく、また取って付けたようになりがちな第4楽章のコーダもこの演奏なら納得です。 クレンペラー盤は重過ぎるし、オリジナル楽器系は味気ない...そういう人には強力オススメです。 (★★★★★) 確かこのコンサートも聴きに行ったと思うのですが、1994年ということは約10年前...何だか、マークさんの演奏を聴いたのは遥か昔のような気がしています。 |
| 2005/12/15 (3) |
「レニングラード時代は…」なんて比べるつもりは全く無くて、金管などもよく鳴ってますし、そういった面で不満はないんですが、この指揮者の色々な表現が上っ面だけのように感じてしまいます。それを面白いと思う人もいるかもしれないけれど、私には邪魔に感じます。まあ、あくまで<好み>の問題と言うことで...。 (★★☆☆☆) |
| 2005/12/15 (2) |
このモーツァルト、本当に素晴らしい演奏です。<ロマンチック>と言えるかもしれませんが、楽譜に書かれていない表情も大きく付けられ、旋律も豊かな音で歌う。かと言って、重々しくなったり、ベタついたりしない。強めのティンパニがメリハリを付け、速いテンポでさっと駆け抜ける終楽章は、なるほどこういう曲だったかと思わせます。「日本のオケによる演奏だから」と敬遠するのはもったいないです。 (★★★★★) |
| 2005/12/15 (1) |
左手のための曲というと、クラシック好きならラヴェルの協奏曲がすぐ思い浮かびますし、他にもいくつか作品があることも知られています。館野氏ももちろんご存知のはず。だからといって、すぐに「左手の曲を弾けばいいや」とは割り切れないでしょうし、倒れた時は話すことも出来なかったそうですから、その状態からコンサートを開くまでに回復するには大変な努力をされたことでしょう。 館野さんのお名前は以前から存じていましたが、この話は全く知りませんでした。 |
| 2005/12/14 |
オケは上手くて安定しているし、サウンドもとてもキレイ。アコーディオンが大きめに入っていて、なんだかフランスの小粋なバレエ音楽でも聴いている感じ。昔のマルティノン&パリ音楽院管のコンビとかで聴いてみたくなりました。 (★★★★☆) |
| 2005/12/13 |
この組曲は4楽章から成る演奏時間40分以上という<大曲>で、特に終楽章の「主題と変奏」は20分。あたかもバレエの1幕を聴いているようで、いかにも<チャイコ的>なヴァイオリンのソロがあったり、最後は「ポロネーズ」で華やか&豪快に終わります。この楽章だけ単独に聴いても楽しめます。 また、第2楽章では一つの旋律線を1stと2ndが交互に演奏する部分があったり(「悲愴」終楽章と同じ)、行進曲風のトリオを持つ第3楽章「スケルツォ」は第4交響曲の第3楽章を連想させます。この曲、私は<隠れ名曲>の一つと思っていて、コンサートでも演奏してほしいです(交響曲ばかりでなく)。 コンドラシン盤は、最初の方は何だか<劣化>したような音ではありますが、前半2楽章「エレジー(悲歌)」「憂鬱なワルツ」の正にそのタイトル通りの沈み込んだ音楽が素晴らしいです。後半についても不満はなく、またロシア的なアクの強さも少ないので一般にも聴き易いでしょう。ちなみに私の一推しはボールト&ロンドン・フィル盤(EMI)なんですが、今は(多分)廃盤。そのうち廉価BOXセットとかで出るかしら。 (★★★★☆) |