日記

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  2005/10/31

    ■ドヴォルザーク:スラヴ舞曲集(第2集・作品72)
     アーノンクール指揮/ヨーロッパ室内管によるCD(Teldec)。 

     作品46(第1集)は素朴な味わいがありますけれども、作品72は趣きが随分と違い、よりシンフォニックな曲想になっていて、アーノンクールの演奏はそういう面を最大限に生かしていると思います(最後の第8番のみはちょっと作りすぎの気がしますが)。8曲通して聴けば30数分、1曲のシンフォニーを聴いたくらいの充実感があります。これに較べると、クーベリック&バイエルン放送響盤(DG)などは、作品46に近い<舞曲>的なアプローチでしょうか(それはそれで好きです)。

     一番有名なのがアンコール曲の定番とも言える第2番かもしれませんが、各曲のコントラストもハッキリ付いていてワン・パターンにもなっておらず、全8曲通して聴いても十分楽しめる、というより全曲通して聴かれることを意識している演奏かもしれません。これはオススメ。

    (★★★★★)

  2005/10/30

    ■角田健一ビッグ・バンド15周年記念コンサート
     紀尾井ホールにて。個々のテクニックはもちろんのこと、とにかくアンサンブルが素晴らしく、ハーモニーの感覚も完全に(ヘンな言い方だけど)<クラシック>。「ポップス=お手軽に演奏できる曲」と舐めてはいけない...と。

  2005/10/28

    ■寄り道
     社用で外出。早めに上がれたので新宿タワーへ寄り道。

     店内でカラヤン&BPOによるベートーヴェン「運命」の映像が流れていて(モノクロ、1966年録画)、しばらく観ていたのだけれど、木管とトランペットが倍管(4本づつ)なのはともかく、第3楽章の主題をずらーっと並んだ8本のホルン(4倍管!?)が吹いていたのにはビックリ。

     正に<重厚長大>...そういう時代だったのだろうけど、でもカラヤンが小編成のオケで「ベーレンライター版が…」とか「ノン・ヴィヴラートで…」とか呟きつつベートーヴェンを振る姿は似合わない。

     <この頃の>カラヤン、スゴイとは思うけれども好きにはなれない。スヴェトラーノフのように笑える(決して悪い意味でなく)愛嬌があればいいのだけれども、もっともらしい顔をしている分、なんだか嫌味ばっかりが残ってしまう。

  2005/10/27

    ■ヴォーン=ウィリアムズ:「富める人とラザロ」の5つの異版
     イギリス民謡に基づく弦楽器とハープのための作品。マリナー&アカデミー室内管によるRVW作品を集めたアルバム(Decca)に収録されている1曲で(当時はLP)、この曲(演奏)も昔から何度繰り返し聴いたことか。このアルバムでヴァイオリンのソロを担当しているのが、先日亡くなったI・ブラウン女史。

     旋律の美しさはもちろんのこと、クライマックスの後にヴァイオリンとチェロのソロが残って、やがて遠くへ消えていくエンディングは何度聴いてもジーンと来ます。ちなみに、この旋律(原題は "Dives and Lazurus")は吹奏楽ファンにはお馴染みの「イギリス民謡組曲」第1楽章トリオでも引用されています。

    (★★★★★)

  2005/10/26

    ■小泉和裕&東京都交響楽団
     サントリーホールにて。ウォルトン「戴冠式行進曲『宝玉と王の杖』」、シベリウス「ヴァイオリン協奏曲」(独奏:神尾真由子)、エルガー「エニグマ変奏曲」

     小泉さん、テンポが速い部分ではガンガン飛ばすのですが、全体的にゆとりやスケール感があってとてもよかったです。ウォルトンはナマで聴くのは初めてでしたが、「威風堂々」の進化形といった感じ。「クラウン・インペリアル」に比べると結構ごちゃごちゃしますが、主部とトリオの対比が大きくとられ、結構楽しめました。ある程度技術が無いと「?」で終わってしまう曲かも。

     神尾さんは19歳。堂々たるものです。力の入った熱演型のシベリウスでした。

    (★★★★☆)

  2005/10/25

    ■ホルスト:セント・ポール組曲
     4曲から成る弦楽合奏のための組曲ですが、第4楽章が吹奏楽のための「第2組曲」の終曲とほぼ同じ構成(コンセプトは全く同じ)になっています。ただし調性は違っていて「セント・ポール」はハ長調、「2組」はヘ長調。

     昔から気になっているのが「どちらが先か?」...いかにも<吹奏楽らしい>と感じるのが終結部のピッコロのソロと、「グリーン・スリーヴス」の最初の提示(ここはやはりユーフォニアムでしょう)。逆に弦楽合奏の方がいいと感じるのは、クライマックスでの「グリーン・スリーヴス」のヴァイオリンによる再現。

     私が昔から聴いているのが、マリナー&アカデミーによるEMI盤。1971年録音。LP時代から何度となく聴いてます。

     イギリスの弦楽器による作品を集めたアルバムに収録されていて、メインはブリテン「シンプル・シンフォニー」で、その他にディーリアス「2つの水彩画」、ウォルトン「ヘンリー5世」から、RVW「ロージメードル」など、単なる<名曲アルバム>になっていない選曲センスも素晴らしく、あの頃のマリナーは本当に冴えていたなぁ...。

    (★★★★★)

  2005/10/24

    ■チャイコフスキー:交響曲第2番「小ロシア」
     E・スヴェトラーノフ指揮/ソビエト国立響によるDVD。「マンフレッド…」を含む交響曲全集(5枚組)の中の1曲。1985年の録画。

     (多分)客の入っていないスタジオでの録画。楽器や奏者のクローズアップなど、確かに映像的には微妙なセンスもあるのだけれど、演奏風景を収録した映像ソフトとしては、私としては十分許容範囲内です。と言うか、最初はもっと<とんでもない>ものを予想していたので(それ故買うのをためらってた)、意外にまともなのでビックリしてます。

     演奏そのものは、この曲としては最良のものではないでしょうか。第2楽章のゆったりとしたテンポもいいですし、フツーの指揮者だとあまり面白みを感じない第1、4楽章の第2主題も非常に魅力的に聴こえます。

     スヴェトラーノフの指揮も冴えまくり、部分的には髪の毛を振り乱してオケをドライブしたり、また曲の終わりでのポーズも見事に決まります(もちろん<映像収録用>の指揮であるのは確かでしょうが)。

     音はモノラルでレコード(CD)のような刺激はありませんが、その分一般には聴き易くなっているかも。当時のソビエト最強コンビの演奏。観(聴き)応えあります。

    (★★★★★)

  2005/10/23

    ■展望台
    都庁展望台より 母親と伯母を連れて東京都庁へ。その展望台より、我が家(の方向)を望む。はるか遠くに見える、横に並んでいる黒と白の建物。右の白い方がXXサンプラザ。その少し向こうが我が家...のはず。

     しかし、地上にびっしりと並んでいる民家、一気に踏み潰したい衝動に駆られる。大昔の怪獣映画、建物をいかにもわざとらしく丁寧に破壊する着ぐるみの怪獣、何だかその気持ちが少し分かったような気がした。

  2005/10/21

    ■特典
    ケーゲル 新宿タワーへ。ギーレン指揮のバルトーク「弦チェレ」他、マーラー「交響曲第10番」クック全曲版。ケーゲル指揮のライブ録音、ベートーヴェン「交響曲第3、8番」、「大地の歌」。

     ケーゲル盤の特典にポストカードをもらった。第三者から見ると何の変哲も無い、ただのオジサンの写真だろうけど、こんなの(?)を有り難がるのも、所謂<ファン心理>だろうか。当然、私は<有り難がっている>クチですが...。

     帰宅してからベートーヴェンを聴いたが(オケはライプチヒ放送響)、第8番が素晴しい。もったいぶった所がなく、停滞しないで前へ前へと進められ、決して<解釈>だけで終らない音楽。

  2005/10/20

    ■チケット買った
     来年1月、フェドセーエフ&東フィルのチケット買いました。ショスタコーヴィチ「森の歌」とカリンニコフ「交響曲第1番」。曲が曲だけに今回だけはキャンセルしないでね>フェド氏。

  2005/10/19

    ■クラシック・イン
     奥さんが買ってきた「クラシック・イン」の最新号は「イギリス管弦楽名曲集」。

     いわゆる<寄せ集め>アルバムだけれども、そう割り切ってしまえば、これはなかなか充実してます。指揮はボールト、バルビローリ、プレヴィン、マリナー、A・ディヴィス。エルガー「チェロ協奏曲」(第1楽章のみ)はデュ・プレの独奏。

     曲目もエルガー「ため息(ソスピーリ)」、「愛のあいさつ」、「威風堂々第1番」、ディーリアス「春初めてのカッコウを聞いて」、RVW「グリーンスリーヴズ…」、ホルスト「木星」、「セント・ポール組曲」の終曲(「吹奏楽のための第2組曲」終曲の弦楽合奏版)。単に<知られている>曲だけを集めているのではない。入門用(取っ掛かり)としては、選曲・演奏・値段共に素晴らしい内容です。

  2005/10/18

    ■「フロレンティナー」を聴く
     チェコの作曲家フチークが書いたコンサート・マーチ。上の世代の(オジサン・オバサン)吹奏楽愛好者には馴染みが深い曲だと思います。

     F・フェネル指揮/東京佼成WOによるCD。おそらく「フェネル校訂版」による演奏ですが、この「校訂版」はフェネル氏の演奏上のアイデア(特に打楽器)を楽譜にした<編曲版>といったもので、オリジナルを意識しているものでは(多分)ないと思われます。

     約20年前、所属する吹奏楽団でこの曲を演奏したとき、その楽譜はA5版の小さい、よくある<行進曲の>楽譜でした(以下「慣用版」)。当時はそれで演奏するのが一般的だったはずで、フェネル氏の校訂版もこの慣用版がベースになっています。

     ノイマン&チェコ・フィルによる録音で演奏されている楽譜は、実際のオーケストレーションはフチーク自身のものかは分かりませんが、おそらくこの曲の大元となる版であると思われます(以下「オリジナル版」(*))。

     「慣用版」は、この「オリジナル版」をベースに、オーケストレーションを一般的な米国吹奏楽編成に合わせ、さらに野外での演奏も考慮したのか、オリジナル版には無い対旋律やファンファーレなどを加えて響きを厚くしています。またリズム処理なども変更されていて、聴いてすぐに分かるのが最後の2つの音。オリジナル版での8分音符のリズムが16分音符のリズムに変えられています。
     
     オーケストレーションで言えば第2マーチ。「慣用版」では低音楽器のみによる旋律が「オリジナル版」では1オクターブ上にトランペットが重ねられていて(これは編曲上の問題と言えなくもないけれども)、カラヤン&ベルリン管楽アンサンブルによる録音(DG)ではこのトランペットが非常に効果的です。ちなみに、このカラヤンによる録音(吹奏楽版)は、オリジナル版に近いものなのですが、なぜか最後の部分は慣用版と同じリズムになっていて、これはちょっと解せないところでもあります。

    (*)基本的にこの類の作品は、演奏される場や編成などによって適当に<編曲>されるものですし、フチーク自身もそれは承知のはずでしょう。ここでは、あえて「オリジナル」と書きましたが、これは言葉上の定義であって厳密な意味ではありません。

  2005/10/17

    ■新譜
     尾高尚忠作曲「フルート協奏曲」の吹奏楽版が出版(レンタル)されました。「とうとう、この曲まで...」という印象ですが、吹奏楽界の(?)こういう<発掘>にかけるパワーは本当に感心します。そんな中から「第六の幸福をもたらす宿」みたいな<ヒット曲>が生まれるのでしょうけど。

     この曲はフルート吹きには結構知られている曲。メロディックで親しみやすいので人気も高いと思います。私も大好き。是非、吉田雅夫さんが吹かれたレコード(伴奏は岩城宏之&N響)を聴いてみて下さい。ちなみに作曲者の尾高尚忠氏は指揮者の尾高忠明氏の父上です。

  2005/10/16

    ■3大B
     「題名のない音楽会」で、ドイツ3大B(バッハ、ベートーヴェン、ブラームス)の「人気曲ベスト30」という企画をやっていた。気になる(?)結果は、

     第1位:交響曲第9番「合唱」(ベートーヴェン)
     第2位:交響曲第5番「運命」(ベートーヴェン)
     第3位:「主よ人の望みの喜びよ」(バッハ)

     できればベスト3に「3大B」を1人づつ入れてほしかった気がするけど、するとブラームスは何だろうか...「主よ…」を第3位に入れてしまうくらいなら、「ハンガリー舞曲第5番」あたりを入れても問題無いだろう。さすがに、バッハの「マタイ受難曲」あたりが入っていると話は別だけど。

  2005/10/15

    ■消息不明
     私が所属している市民吹奏楽団に、高校時代のクラブの後輩(年代は相当離れているけど)が在籍している。その彼女が1枚の書類を見せてくれた。

    「Sさん、行方不明になってますよ!」

     なんでも、OB会から彼女の所へ送られてきた「OB消息不明者一覧」というリストに私の名前が記載されていると言うのだ。

     まあ、確かに全く関係を持ってはいなかったのでエラそうなことは言えないが、引っ越したとはいえ旧住所には母親が住んでいて私宛の郵便は当然私に渡されるし、電話番号も変わっていない。なにより「OB会のホームページ」の「リンク集」には私のサイトへのリンクが載っているのだ。まあ、ネット内にのみ存在するOBというのもカッコイイかもしれないが。

  2005/10/14

    ■スヴェトラーノフのチャイコフスキー(DVD)
     「ロメオとジュリエット」「フランチェスカ・ダ・リミニ」の2曲。オケはもちろんソビエト国立交響楽団。1978年のスタジオ(?)録画。音はモノラル。

     テーマ・カラーは「ロメオ…」が<青>で「フランチェスカ…」が<赤>。映像的にはかなり<実験的>というか<シュール>というか...微妙なセンスです(カラヤンに対抗した?)。<サイケ>という言葉がぴったりかも。それでも、スヴェトラ氏の指揮は十分堪能できます。

     まず(私が言うのもおこがましいけれど)指揮が上手い。晩年、N響を振ったイメージとは違って振りも大きく、込み入った部分でのキューも適確。さらに決め所でのポーズも、大見得を切って「どうだぁ〜!」と言わんばかり。笑っちゃう人もいるかもしれないけれども、見ようによっては、とてつもなくカッコイイ(か?)。特に「フランチェスカ…」のエンディングの<乱れぶり>は最高。

     単にポーズとっているだけのようでもあるけど、部分的には結構熱くなってます。オーケストラ(金管)も最高にパワフルで、スヴェトラ氏の指揮に応えています。

     好きな人には卒倒モノですが、受け付けない人は全くダメでしょう。私はもちろん前者です。

    (★★★★★)

  2005/10/13

    ■アクセス
     私がコッソリ書いているブログ(らしきもの?)のアクセス数が最近急に増えていて、ログを調べてみると「吹奏楽の旅」というキーワードでの検索が非常に多い。

     しかしながら実は大したことは書いてなくて、と言うのも正直あの番組ちょっと苦手なのだ。ただ、その理由が自分的に何となくモヤモヤしていて、本当に<何となく>としか今のところ言えなくて、それゆえ適当にお茶を濁してるのだが...。ちなみに、奥さんは結構面白がって観てるみたいです。

  2005/10/12

    ■ムーティ&ウィーン・フィル
     サントリーホールにて。「ロザムンデ」序曲(シューベルト)、ハフナー交響曲(モーツァルト)、スペイン狂詩曲(ラヴェル)、「三角帽子」第2組曲(ファリャ)。アンコールに「運命の力」序曲(ヴェルディ)。後半が最高に素晴しかったです。

     前半は<ウィーン・フィルを>聴いたという感じ。「ハフナー」の後は拍手が鳴り止まず、ここでアンコールが始まるような雰囲気でした。

     後半、「スペイン狂詩曲」の冒頭のヴァイオリンの下降する音形から一気に音楽に引き込まれました。ムーティの指揮も大きく動き出し、指揮台でジャンプも。一つ一つのパーツがクリアに聞こえるような演奏ではなく、全体が渾然一体となって、オケ全体がうねるようなサウンド。

     ファリャも表情は大きく、情熱的に。「粉屋の踊り」のホルンのソロ(トムベック氏)の素晴らしさ。アンコールの「運命の力」もそうですが、アンサンブルをきれいに揃えると言うより、むしろそれを乱すことによって音楽のパワーを引き出しているような感じでした。

     VPO、今年は「安い席が取れれば」程度でしたが、聴きに行って本当に良かったです。

    (★★★★★)

  2005/10/11

    ■タワーへ
     新宿タワーへ。クーベリック&バイエルン放送響によるブルックナー「交響曲第3番」(AUDITE)を購入。1970年ライブ録音。正直ブルックナーはあまり聴かないのだけれども、クーベリックの演奏だけは別。すごく<人間的>な音楽が聴こえてくるのだ。

     ところで、ここでは「エーザー版」を使用と書かれているけれども、「ノヴァーク版・第2稿」(ただし第3楽章のコーダはカット)のようだが...ブルックナーの版の問題については詳しくないので的外れなことを書いているのかもしれないけれど(ちなみにSONY盤は未聴)。

  2005/10/09

    ■繰り返し
     「威風堂々」第2番(エルガー)、全体に大きなリピート(繰り返し)があるのですが、それを省略している録音もあります(ボールト、プレヴィン等)。その違いは演奏時間で分かります(カット無しだと6分弱)。

     曲の構成は「A−B−(A−B−)Coda」で、リピートをカットするとカッコ内が省略される形になります。個人的には譜面通りにリピートしてほしいところです。そうすることによって、「威風堂々」の他4曲と同じ構成になりますし、リピート無しだとあまりに短くなり過ぎのように感じます。

     カットしているのは(LP時代の)収録時間の関係なのか、あるいは元々そういう解釈なのかは不明です。ちなみに、ボールトは「イギリス民謡組曲」でも第1,3楽章でのリピートを省略していて、これも聴きなれている耳には違和感を感じさせます。

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