| 日記 |
| 2005/04/29 |
まず「二人の指揮者のためのコラーゲンII」(北方寛丈・菅原拓馬)。2群に分かれたオーケストラが2人の指揮者で(同時に)演奏するという曲。オーケストラの前に指揮者が二人並んで、全く別の指揮をしているというのが面白かったです。 梅田さんの指揮でR・シュトラウス「ツァラ…」。品良く端正、控えめで大人しい印象。テンション低目。それに比べると「アルプス交響曲」を振った外山さん、オケをぐっと集中させる緊張感、力強さがありました。(梅田さんが云々ではなく)指揮は正に<人>そのものなのかと...。 |
| 2005/04/28 |
冒頭、スネアのリム・ショットからのブラス。音のテンション、リズム、ノリの素晴らしさ、一気に引き込まれます。もちろんピアノのソロもドラムスも、楽譜には書き切れないジャズ的<センス>。 バーンスタインは後にニューヨーク・フィル(SONY)やイスラエル・フィル(DG)とも録音していますが、モノラルとはいえ一聴の価値は十分に有ります。ちなみに、この録音時バーンスタインはまだ30代、この曲を作曲したのが20代。やっぱりスゴイ人です。 (★★★★☆) |
| 2005/04/27 |
オケによる序奏はとても上品なセンスで始まるのですが、ムターのソロが入ってくると一変、夫婦とはいえ(?)ちょっと曲を崩し過ぎなんでは...>ムターさん。あるいは夫婦だからこそでしょうか。若くて自由奔放な美しい妻を優しく見守る歳の離れた夫...そんな感じです。ちなみに、解説書のムターの写真はプレヴィンと一緒のものも含め、どれも<シアワセいっぱい>で輝いてます。 ちなみに第3楽章で第1主題を一部カットしていて、このやり方は昔の録音ではよくありましたが、最近では珍しいかもしれません。私が最初に(LPで)買ったスターン盤(オーマンディ指揮)もカットしていて、スコアを見るまでは<そういう曲>だと思っていました。で、昔はそのLPばかり聴いていたために、今でも<楽譜通り>の演奏を聴くと<違和感>を感じるのです。 (★★★☆☆) ちなみに、このCDのメイン(?)はコルンゴルド「ヴァイオリン協奏曲」。そのままスピルバーグ映画の音楽として使えそうです。要は、それだけJ・ウィリアムズがこの作曲家の影響を受けているということでしょう。 |
| 2005/04/26 |
「伊福部昭・吹奏楽作品集」も並んでいたけれど、収録曲のほとんどがオーケストラ作品からの<編曲モノ>なのでパス。でも、この内容で「<吹奏楽>作品集」というのはちょっとどうだろう。 |
| 2005/04/25 |
ヒラリー・ハーン(ジンマン指揮)の録音もありますが、バックのオケも含めると、バーンスタインがニューヨーク・フィルを振って、フランチェスカッティが独奏を担当している録音(SONY)がいいです。独特の音色感(熱さ)がバーンスタインの作品にぴたりマッチしているように思います。ハーンはもちろん上手いんですけれども、不純物の入っていない「ミネラル・ウォーター」のような感じです。 |
| 2005/04/24 |
コルンゴルド「ヴァイオリン協奏曲」(第3楽章)は面白い曲。いかにも<映画音楽風>なのだけれども、元が<クラシック>の作曲家なので、こういうしっかりした曲が書けるんでしょう(逆ではそうは行かないかも...)。 |
| 2005/04/23 |
アバドも溌剌と振ってはいるけれども、なんと言ってもバレンボイムの存在感が大きい。彼の表情がアップになる場面も多いのだが、あたかも彼が「弾き振り」しているような感じ。指揮者のアバドよりもオーケストラの方に注意を向けているよう。ちなみに、フルートのトップはパユ氏です。 |
| 2005/04/22 |
飯守さんの指揮は熱く、<気持ち>でぐいぐい引っ張っていくダイナミックさがあり、それがオケと上手くシンクロしたときは素晴しい迫力が生まれていたように思います。聴き慣れた有名曲は楽しめたが(特に後半)、「ラインの黄金」の序奏などはちょっと睡魔が...<ワグネリアン>への道は遠い?ちなみに、マイクが立っていたのでCDが発売されるかもしれません。 (★★★★☆) ところで、この曲は4管(ホルン8本)の大編成。で、このオーケストラのメンバー表を見てみると、フルメンバーで3管編成がやっと。オーボエにいたっては1名しかいません。「プロフィール」に書いてある「日本を代表するオーケストラ」と言うにはあまりに寂しい。 ということは、かなりの数のエキストラ奏者が入っているということで、来月はマーラー「復活」が予定されていますが、同じような状況でしょう。確かに、エキストラの方々は一流のプレイヤーでしょうが、果たしてこれで<このオケの音>を聴きに行くとはどういうことなのか。「都響」という名前だけで、実態は...?もちろんこれはオケのプレイヤーの問題ではないことは事実ですが。 |
| 2005/04/21 |
実は、個人的にはワーグナーは苦手で、要はあの長大な楽劇などを全曲聴き通す<根気>がない。ストーリー展開がほとんど無い(ように感じる)、延々登場人物の独り言が続いている(ように感じる)等々。楽劇のCD<聴き比べ>などをしている方を見ると、スゴイと言うか、信じられないと言うか、でも何かのきっかけでどっぷりハマる魅力があるのでしょう、きっと。 とは言うものの、管弦楽の抜粋などを聴くのは好きですので、明日の「指輪」は楽しみにしています。 |
| 2005/04/20 |
やっぱりスゴイ、H・ハーン。この、正直どこが面白いかよく分からないような曲を、しれっとして弾きこなしてしまう。で、もちろん退屈することもない。マリナーの伴奏も軽快でいいです。 彼女、5月に来日してN響とプロコフィエフの協奏曲弾くんですね。指揮がP・ヤルヴィ。行きたいけどチケット売り切れ...。 (★★★★★) |
| 2005/04/19 |
もう一枚、カプソン兄弟他によるラヴェル「室内楽曲集」(Virgin)を買って、その中の「ピアノ3重奏曲」を(実は初めて)聴いたのだけれども、これは素晴らしい<曲>です。こんな名曲があるとは世の中広い...と言うか私が無知なだけなのですが。 |
| 2005/04/18 |
とにかくエネルギッシュ、ほとんど煽るような指揮。どう振ってもそれなりに演奏効果の上がる曲だけど、そこに甘んじることなく、「金星」「土星」といった曲もきっちりと自分の音楽にしている。「火星」のエンディングはスリリング。「木星」も最後は一つ振りで、しかも(熱くなって?)どんどんテンポが速くなっていく。今度は是非ナマで聴いてみたいです。 その後に放映された、チョン&東フィルのマーラー「交響曲第4番」。昔はイイと思っていた指揮者なんですが...それにしてもソプラノの森麻季さんの衣装が...。 |
| 2005/04/17 |
最後のキノコ人間がもこもこ動き出すシーンは、子供のころ見たら強烈なインパクトがあったでしょう。<清純派>の女性も、空腹から結局キノコを食べるという欲望に負けてしまう、幸せそうにキノコをパクリと食べるその姿...哀しくもあり憐れでもあり。キノコ人間を単なる「怪物=悪役」とは決め付けられない、最後の主人公のモノローグ、キノコ人間として生きる道を選んだ方が良かったのではないか...複雑な気分のエンディング。ちなみに水野久美さん、イイです。 音楽はなんと別宮貞雄。良く聴くと正攻法でかなりクラシカルなスコアになっています。 |
| 2005/04/16 |
今日の小泉さんは良かったです。これまでは、何となく忙しない感じで、結果オケとの呼吸が合わず、場合によってはミスも招いたような感じもするのですが、今日は肩の力が抜けた余裕みたいなものが感じられました。 音楽創りは非常に<真面目>だと思うのですが、「シェヘラザード」第3楽章のたっぷりとした歌とか、終楽章の活き活きとした音楽とか、聴き応えがあり、久々にこの曲を面白聴くことが出来ました。また、1曲目に「海賊」序曲というのも嬉しい選曲です。< 「動物の謝肉祭」は各パート1人(合計11人)による演奏(「白鳥」のチェロは古川展生さん)で、朝岡聡さんの語りが入りました。朝岡さん、クラシックに造詣が深いらしく、その他の曲目紹介でも原稿は一切見ず、かと言って<丸暗記>でもなく、これも良かったです。 という訳で、「ファミリーコンサート」としては、非常に充実した演奏会。最後の小泉さんの言葉が印象的でした。 「作曲家が素晴しい音楽を書いてくれた。そのおかげでボクたちが在るんです。」 (★★★★☆) |
| 2005/04/15 |
特撮など、なんとなくお子様向けの娯楽映画のような雰囲気もあるけど(東宝の怪獣映画とかSF映画の延長のような)、内容はとんでもない。やたらと濃い登場人物によるどろどろとした人間模様。子どもには見せたくないようなシーンや問題発言も登場。後味も悪い。 なんと言っても高英男の<ゴケミドロ>。頭にこびりついて、毎夜うなされそう。本職はシャンソン歌手らしいのですが(紅白にも7回出場しているそうです)、中途半端な味付けをしないのがかえって存在感を増す。 特典として収録されている、みうらじゅん他による「カウチ・コメンタリー」は楽しいけど、これも子どもには聞かせられない内容です。 |
| 2005/04/14 |
その昔、駅のホームで携帯で話すのに夢中になっていて、電車にはねられて亡くなった人がいたように記憶しているけれども、彼女が将来そういう目に合わないことを祈ってます。こういうのは彼女自身だけでなく、他の多くの人にも迷惑がかかることですから。階段転落だって、下手すれば周りを巻き沿いにして大事故ですよね。 |
| 2005/04/13 |
マキシム氏の登場は前半、ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」。マキシム氏、細い、そして背が高い。指揮台に立ったシモノフよりもなお高い。ただピアノは...完全にオケに押され気味。音もハートも全くこちらに届いてこない。ただ演奏後は盛大な拍手(実は第1楽章が終わった時点でも拍手有)。アンコールに応えて「ボヘミアン・ラプソディ」、オケの伴奏付き。これもピアノはあんまり目立たない。曲(編曲?)も今一つ。頑張れ!>マキシム 後半はオケのみの演奏でチャイコフスキー「交響曲第3番」。なんともシブい選曲だけれど、個人的には大歓迎。全5楽章、全曲上品にセンス良くまとめ、フィナーレの最後でトランペット爆発。この曲の良さを再認識させられ、こちらは大満足。 アンコールは「ハンガリー舞曲」第5番、6番と「スラヴ舞曲」第10番、8番。これらはエンターティメントに徹した演奏で、指揮の振り付け(?)も面白く、スラヴ舞曲2曲は先日のオペラシティと同じ曲目だけれど、第8番はよりスピードアップで大喝采。こういう、誰にでも受けるパフォーマンスが出来るから、お呼びがかかるんでしょう。 最後はスコアを脇に抱え「さっさっ」と指揮台の埃を払い、なおかつ指揮棒2本を箸のように使って、ごみをつまんで捨てる仕草(新ネタだ!)。よく見ると数本の指揮棒が指揮台に置いてあって、曲毎に使い分けているのか?? 後半の演奏中に(!)席を立って出口へ向かう人がチラホラ(みな若い女性)...マキシムがお目当てで、そりゃ退屈かもしれないけれど、前半終了後の休憩時間か、せめて楽章間に退席すべきでしょう。さらに「イエィッ!!」というような妙な掛け声をかけて拍手する客(男性)が1名。しかも、楽章間でも「イエィッ!!」...。 (後半:★★★★★) |
| 2005/04/12 |
カラヤン&ワイセンベルクのチャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」。思いっ切り格好付けて指揮しているカラヤンと不自然な(あり得ない)映像。ワイセンベルクはにこりともせずに付き合ってる。「俺より目立つなよ!」、そう言われているのだろうか。と言うか、そういう人を選んで共演しているのだろう。 もう一つ。マキシムというピアニストのライブ映像。ハンサムな青年が派手な衣装で「熊蜂の飛行」を弾いていて、その回りを何人かの若い女性が踊っているという、ちょっとシュールな状況。ピアノで「熊蜂…」を弾いても、あんまり有難味は無い。そう言えば、明日この人のコンサートに行くのだ。と言っても、実はバックのシモノフ&モスクワPO(=まだ日本で仕事中)がお目当てなのだが。ラフマニノフのコンチェルト...大丈夫ですよね? 買ったCDはグリモーのピアノによるラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」他(Teldec)。ジャケットの写真が無茶苦茶可愛くて、そういう系のピアニストかと思って無視していたのだけれども、先日買ったラヴェルが中々良かったので。もう一枚、ベルリン・フィルのメンバーによる「ジャズ・アルバム」。 |
| 2005/04/11 |
もしも第三次世界大戦が起きたら、という設定のお話...ただ<もしも>の部分についてはそれほどリアル感はなくて、それに巻き込まれる市井の、本当に普通に家庭を持ち、働き、また恋をしている、そういう人々の生き様がメインに描かれていて、<泣き所>も沢山あります...と言うか、涙無くしては観れません(特に最後の食事のシーン)。主役のフランキー堺もいいです。 「反戦」「反核」的なメッセージもありますが、政治臭は無く、怪獣映画のように自衛隊が出動することもありません。当時、第二次大戦後まだ十数年という時代の空気が分からないと、なんとも言えない部分もあるでしょう。 で、音楽が團伊玖麿。シンフォニックなスコアで、低音を強調した伊福部チックな部分もあるけれども、より西欧的に洗練され格調高く、映画を感動的に盛り上げている、素晴らしい音楽です。伊福部作品だけではなく、團伊玖麿の交響作品も日の目を見てほしいと思う今日この頃です。 |
| 2005/04/10 |
「『音楽監督』は<役職>ですが、『名誉XX』は<称号>です」(なるほど) まず<音楽監督>アシュケナージによるチャイコフスキー「交響曲第3番」から<ポロネーズ風>の終楽章。チャイコフスキーの前半3曲の交響曲については、あまり余計な演出を加えないストレートな演奏が好きなのですが、そういう意味でなかなかの名演奏、熱演だったっと思います。アシュケナージも楽しそう。ところで左手に巻いてあった包帯は、例の指揮棒を突き刺してしまった怪我でしょうか。かばってらっしゃるようにも見えました。 次いで<名誉音楽監督>デュトワによるラヴェル「マ・メール・ロワ」から。気持ち(ハート)で押してくるアシュケナージに比べると、音の微妙なニュアンスを大事に表現していて、さすがです。 そして<桂冠名誉指揮者>サヴァリッシュのシューマン。動きは本当に小さいのだけれども、存在感はすごい。 アシスタントの大河内さんは2回目。まだちょっと硬い気もしますが、池辺さんのダジャレへの反応はなかなか良かったと思います。 |