| 日記 |
| 2005/02/28 |
3大バレエ全曲6枚組で約2500円という強力BOXセット。そして、ヴァイオリン・ソロを弾いているのがイダ・ヘンデル。彼女のヴァイオリンが入った瞬間に、一気に空気の密度が濃くなります。 確かに全曲版は冗長な部分もあるし、通して聴くのは時間的にもきついのだけれども、調性も含めてチャイコフスキーは全曲版として通して演奏されることを意識して曲を作っています。演奏会用の「組曲」は出版社、あるいは指揮者によって組まれたもので、作曲者によるものではありません(「眠りの森の美女」も同様)。 プレヴィンの演奏は(ロシア勢のような)強烈なキャラは無いのだけれども、瑞々しく品のよさを感じさせ、そして押し付けがましいところが全く無い。ただ、その肩の力が抜けたところ、あるいは決して深入りしない距離感が、物足りなさに繋がる部分もあるのは確かです。 個人的な好みとして、オーボエ、クラリネットの音色が今ひとつ。しかしコルネット・ソロは上手く「ナポリの踊り」は聴きもの(ただしトゥッティでは結構雑な部分も)。 「これが一番」ではないにしても、ヴァイオリン・ソロの魅力もあって、コスト・パフォーマンスは非常にいいと思います。 (★★★★☆) |
| 2005/02/27 |
最後は若かりし日の尾高忠明さんによるチャイコフスキー「弦セレ」から第3、4楽章。若々しく溌剌とした指揮ぶりだったけど、大ベテラン2人の後では、ちょっと辛かったかも。 |
| 2005/02/25 |
「直接窓口まで来ていただいて、訂正の手続きをしてください。当行に口座はお持ちですか?」 「持ってますが」 「それでは通帳と届け出印を持ってきてください」 「現金で振り込んだんですけど」 「その場合も持ってきていただければ処理が早く終わりますので。あと、身分と住所を証明するものをお持ちください。振込みの控えは持っていますか?」 「いえ、捨ててしまったような...」 「では仕方ないですね。あ、手数料を630円頂きますので」 「(ひぃーー!)」 もちろん最初にミスした私に原因があるとは言え、こんな大事になるとは...。ということですので、皆さんATMから振り込み処理を行なうときは、くれぐれも入力ミスにお気を付けください(泣)。 |
| 2005/02/24 |
「序奏」冒頭のオーボエのソロから、単に美しい音を出すと言うのではなく、もう一歩作曲者の方へ踏み込んだ音楽が感じられます。有名なナンバーは一通り入っていますが、それ以外は情景描写の曲が多く、全体として交響詩的なストーリー性を感じさせるものになっています。 フィストラーリはキエフ生まれのロシア系イギリス人。金管楽器の強奏とか、テンポの追い込みとか、ドラマチックでスケールの大きい演奏です。また、金管の極端なバランスの作り方などは、いかにも一昔前の<ロシア的>な臭いを感じます。 楽曲中のカットは多く、特に第1幕「ワルツ」はかなり強引なカットがあります。LP1枚に収めるために已む無く行なっていたのか、あるいは、チャイコフスキーのバレエ音楽そのものが当時は一般的に軽く見られていたのか...。フィストラーリは後に「完全全曲版」を録音していますから、決して指揮者の要望ではないと思うのですが。 (★★★★☆) |
| 2005/02/23 |
普通「白鳥の湖」のハイライトだと、例の有名な「情景」、あるいは同じくロ短調のオーボエ・ソロで始まる「序奏」から始まるものだけれども、オーマンディはいきなり華やかな第1幕の導入曲で開始します。 要は、この曲の「影」の部分をばっさり切り捨ててしまって、ひたすら陽性の、甘美な音楽を並べる。ドラマ性・悲劇性などは全く無く、ショウ・ピースの連続。演奏もあっけらかんとしていて開放的、音量は全て「mf」以上。とにかく豊麗な<フィラデルフィア・サウンド>を楽しむもの。それでも終幕の情景などはかなりの迫力があって聴かせます。 楽曲中のカットが何箇所かありますが、大きな問題は第1幕「ワルツ」の途中をばっさりカットしていることで、さすがにこれはどうでしょう。これがきちんと入っていれば、それなりに楽しめる「ハイライト」だったと思います。 (★★★☆☆) |
| 2005/02/22 |
ゲバントハウス管は18世紀に設立された世界最古の民間オーケストラ、歴史あるドイツの名門。ブロムシュテットの指揮で、プログラムはバルトークとベートーヴェン。どちらかと言うと、通好みの演奏会と言っていいでしょう。 私の席からは彼らの様子も良く見えたのですが、演奏中完全に眠りこけている生徒もいたけれど、身を乗り出すようにして聴いている生徒もいて、演奏後は大きく拍手していました。もちろん騒ぐような生徒はいませんでした。 子ども向けの音楽鑑賞会や、仲間内の発表会ではなく、正真正銘の<本物>。こういう世界もあるということ。彼らは何を感じたろうか。良い経験なってくれればいいなと思う。 |
| 2005/02/21 |
とにかくオケの音(特に弦、ホルン)が素晴らしく、それは大満足。ただ、ブロムシュテットの指揮はやや物足りない。こらえきれずに、どんどん棒が先へ行ってしまう感じで、結果、オケは後追いで音を出しているようになり、窮屈に小さくまとまってしまったような印象。アンコールの「エグモント」は勢いもあり、会場も大きく盛り上がりました。 ヴァイオリンを両サイドに配置。「英雄」第1楽章提示部の繰り返しを行い、コーダのトランペットも原曲通り(旋律は吹かない)。演奏後、ブロムシュテットは非常に満足そうな表情でした。 (★★★★☆) |
| 2005/02/20 |
とある筋の情報によると、モスクワ放送交響楽団でホルンの首席奏者を務めていたヴィクトール・ガールキン氏が昨年亡くなられたそうです。何と言っても丸いお顔の独特の風貌。来日公演でもチャイコフスキー「第5交響曲」のソロを、実に素晴らしい音で吹かれていました。つい先日、フェドセーエフ指揮による「白鳥の湖」ハイライトのLD(フランクフルトでのライブ録画...これがあるのでLDプレイヤーは手放せない)を観たのですが、有名な「情景」でオーボエの「白鳥の主題」をホルンが受け継いで朗々と吹奏する、その時にお顔がみるみる赤くなっていくガールキン氏が印象的です...。合掌。 |
| 2005/02/18 |
クラシックのCD(国内盤)も売っているのだが、それほど品揃えも多くなく、近くにHMVやタワーがある中、わざわざここで買う人はいるんだろうか? |
| 2005/02/17 |
指揮者のマルチェッロ・ビオッティ氏が亡くなられたとのこと。私はお名前を存じ上げている程度だったが、何より50歳という若さ。ラトルとかゲルギエフと同世代、ありきたりな言い方だけども、指揮者としてはこれからという年齢です。また、今年フェニーチェ歌劇場と共に来日予定でした。合掌。 私の老母が年寄り仲間(?)と話をしていて、新聞の「訃報欄」で何をチェックするかというと、その人が亡くなった年齢だということで皆の意見が一致したらしい。私も最近、その気持ちが何となく分かるような気がしてきた。 |
| 2005/02/16 |
この指揮者、英国ではかなり活躍されていて評価も高いようなのですが、どうも主張というのが今ひとつ伝わってこない。言い方は悪いけど、ただ拍を刻んでいるだけで、あとはオケ任せといった印象もあります。シベリウス、第2楽章も第3楽章中間部も、もっと気持ちが入らないものだろうか...。全ての箇所がそうだというのではなくて、部分的には力の入るところもあったんですが。 (★★☆☆☆) |
| 2005/02/15 |
いきなり前言翻すようですが、この「第9番」は面白かったです。第1楽章の「まったり感」は相変わらずですが、粘りを利かせた金管の強奏もあり、特に後半3楽章がユニーク。 第3楽章は落ち着いたテンポ(かと言って遅すぎてもたれることはない)、作曲者が書いた音符がはっきりと聴き取れます。第4楽章のトロンボーンの思い切った強奏とファゴットのレシタチーヴォ。そして第5楽章も決して慌てず、堂々たるクライマックスへ持って行きます。またティンパニは相変わらずの存在感。 確かにチェリの個性が色濃いとは思いますが、第1番ほどではないので抵抗少なく聴けます。 (★★★★☆) |
| 2005/02/14 |
要は彼は<音楽家>であって、単なる<トロンボーン吹き>ではないのだ。トロンボーンという楽器を口に当てると、彼の中にあるありとあらゆるものが<音楽>となって姿を現す。技巧的なテクニックはもちろん、美しくコントロールされた弱音から、一体どこまで膨れ上がるのかと思わせるような朗々たる最強奏まで。果てしない表現力を駆使して、ピアノ曲、歌曲、オペラのアリア等々、その中に込められている想いを、彼自身の言葉で思いの丈を、トロンボーンという楽器を通して語ってゆくのだ。 (★★★★★) |
| 2005/02/13 |
テノール、ホルン独奏、弦楽合奏のための連作歌曲。ホルン吹きには有名な曲なんでしょうか?まず、無伴奏のホルン独奏(ナチュラル管で演奏)による「プロローグ」に始まり、最後は全く同じ曲を舞台裏で吹奏する「エピローグ」で曲を閉じます。 ホルン・パートは、かのD・ブレインのために書かれていて、難易度も高いです。テノールはもちろんP・ピアーズのために。 この録音でホルンを吹いているノイネッカー女史はインバル時代のフランクフルト放送響の首席。ボストリッジは最近人気が出てきたイギリスの若手歌手。メッツマッハーも近現代音楽を中心に演奏している、一部ファンには評価の高い指揮者です。 <現代的>ではあるのだけれども、難解な<ゲンダイ・オンガク>ではない。透明感のある、そして繊細で美しい音楽。有名な「青少年のための管弦楽入門」はこの作曲家のほんの一面に過ぎません。 (★★★★★) |
| 2005/02/11 |
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| 2005/02/10 |
「所詮、話題作りさ」と言う人もいるけれども、周りの人間はともかく岩城さん自身は違うでしょう。本当に、音楽というのはその人の「生き様」全てであると、つくづく感じました。 |
| 2005/02/09 |
後半。ラザレフの指揮、結構荒っぽいようにも見えるんですが、第1楽章や第2楽章の冒頭など、とても繊細な弱音を聞かせてくれました。もちろんダイナミックな迫力(力技)も。で、ロシアの指揮者にとってチャイコフスキーの交響曲というのは別格の音楽なんでしょう。 あくまで<交響曲>であって、バレエ音楽でも交響詩でもない。だから指定のない場所でテンポを揺らしたりしない。第2楽章のクライマックスが良い例で、普通ここは大きく溜めたくなるところでしょうが、ひたすらイン・テンポで進む。ただ、オケの方は(いつもの様に?)テンポを遅くしたくなるような雰囲気はありましたが。 アンコールの「4羽の…」では一転、鳥が何かをつつくような仕草(振り付け?)を見せたり、ベースの下降音形を思い切り強調したりのパフォーマンスで会場の笑いを取ってました。 (後半:★★★★★) |
| 2005/02/08 |
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| 2005/02/07 |
テンポは普通(異様に遅くはない)。若き日のショスタコの荒っぽいスコアを見事に整理して精緻に音にしているのだけど、(チェリは関西方面での人気が高いと聞いたことがあるが)どうも私(@東京生まれ)とは相性が今一つかもしれません。どこか<入り込めない>ものを感じます(この演奏に限らず)。これだけ人気のある指揮者ですので、どこかに手掛かりがあるとは思うのですけれども...。 ティンパニはP・ザドロでしょうか。どかどかぶっ叩くのではなく、単純な頭打ちでも「ここ!」と言うタイミングにびしっと決める。終楽章の3回繰り返されるソロも "C-D-Eb" という c-moll のスケールがはっきり聞き取れる。この人の存在は大きいです。 (★★★☆☆) 実は、1990年のミュンヘン・フィルとの来日公演時に、本番前のリハーサル(GP)を見学する機会がありました。これは忘れがたい経験だったのですが、この話は後日。 |
| 2005/02/06 |
個人的にこうした、ちょっと<外れた>人たちのお話が好きで、確かに冷静に見れば歪んでいるのかもしれないけれども、でも「所詮は映画(作り話)さ」というところで上手く中和されていて、主人公のアメリもカメラ目線でこちらににっこり微笑んだりするのだ。 まあ、センスが合わない人は全然ダメなんだろうけど...DVD買おうかしら。 |