日記

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  2004/12/10

    ■映画「オーケストラ・リハーサル」
     NHK・BSで放送されてたのを録画で。1978年、フェリーニ監督作品。

     古い礼拝堂で行われるオーケストラのリハーサルをテレビ局が取材する。カメラの前で自分の楽器について色々と語る団員たち。やがてリハが始まるが、労働組合(?)の融通のきかなさにいらだつ指揮者、そして指揮者の横暴な言動に団員が反発、暴動を起こし大混乱(ピストルを撃つ奴とか、ピアノの下でXXXを始める団員とか...)、最後は大きな鉄球(?)で礼拝堂が破壊され、そこですべてがリセットされ、またリハーサルが開始される。

     指揮者はもちろん、オーケストラもあくまでパロディとして描かれ、ベル・アップばかりしているホルン、演奏の合間にラジオでサッカー中継を聞いているクラリネット、気のない表情で淡々とリズムを刻むパーカッションやチューバ、演奏に熱中してきて上着を脱ぎだす団員たち。シリアスなドキュメント・タッチのドラマではなく、あくまでフェリーニ的<寓話>。音楽はN・ロータ。これが遺作になったそうですが、強烈なカラーをこの映画に与えています。

  2004/12/09

    ■続き
     当然のことながら、単なる<指揮者>というだけでなく、現在の吹奏楽のあり方に大きく貢献された方であることは間違いありません。

     フェネルさんはTKWOと400曲もの録音を残したそうです。中には「こんな曲を?」をというものもあれば、逆に「何でこの曲を録音しないの」というのもあって、楽譜の改変なども含めて、<こだわり>を持っておられた方なんだろうなぁ、と感じます。

     にしても、肝心のTKWOのサイトでの扱いは、突然の事なのかもしれないが、素っ気無さ過ぎないか。桂冠指揮者でもあるのに他人事のよう、特にトップページは中学生バンドのノリではないか??→ページが変更されていました。(2004.12.13)

  2004/12/08

    ■フェネル博士
     7日、フレデリック・フェネル博士が亡くなられました。

     http://www.yomiuri.co.jp/obit/news/20041208zz22.htm
     http://www.dws.org/ffennell.htm

     私が若い頃、フェネル&イーストマンWEによる、今では<古典>と呼ばれるような吹奏楽曲のLPを散々聴きました。そのサウンドは頭にこびりついていますし、それは日本の団体による「自由曲集」などに収録されている音楽とは一線を画するもののように感じました。

     ただ、正直言って私にはこのコンビの音楽は厳し過ぎた、もっと肩の力を抜いて、ゆとりと言うか<隙>があってもいいんじゃないか。そう感じていたのは事実ですが、それでもこのコンビが<絶対的>な存在だったのは確かです。

     フェネル氏の実演に接したのは一度だけ。(確かR氏と一緒に聴きに行った?)佼成WOを振ったホルスト「惑星」をメインとしたコンサート。「火星」での熱くエネルギッシュな指揮ぶりが印象的でした。

     私の中でのフェネル氏のイメージは、LPのジャケットにもなっていた、髪を短くし精悍なこの写真のお姿です。...合掌。

    フェネル博士

  2004/12/07

    ■8インチ
     「伊藤家の食卓」というTV番組で、不要になったフロッピー・ディスクの再利用方法というのをやってました。その中で...、

     司会者「昔、フロッピーってこんなに大きかったんですよ」
     全員「え゛〜〜〜っ!?」

     君ら、8インチのフロッピーを知らんのか??

     そう言えば、子供がLPレコードを見ながら、「えー?これが昔のCD??」というCMもありました。そのうち、LPを見て「これ、どうやって聴くの?」と言われるようになり、やがてはメディアで音楽を聴く(買う)、という時代も終わるのか。

  2004/12/06

    ■アーノルド:「第六の幸福をもたらす宿」(映画音楽による組曲)
     ヒコックス指揮/ロンドン交響楽団によるCD(CHANDOS)。これは吹奏楽関係者にはお馴染みのCDでしょう。「吹奏楽で(のみ?)有名」というところは、何となくレスピーギ「ベルキス」と立場が似ているような気がします。

     「第六…」のオケ版はおそらくこの録音しか出ていないでしょうが、ヒコックスはイギリス音楽のスペシャリスト、ロンドン響もこの手の音楽は手馴れたもの(「スター・ウォーズ」「指輪物語」等)。このコンビによる演奏であれば不満はありません。

     3曲から成る組曲ですが、旋律は2つ。ホルンなどによる壮大なテーマと、リリカルな「愛のテーマ」(これがとても美しい)。これに、フルートなどによる<中国風>エピソードが挿入されたり、終曲では(小泉今日子のCMでお馴染みの)可愛らしいイギリス民謡の4小節のフレーズが変奏されながら繰り返され、最後は「愛のテーマ」でロマンチックな雰囲気を大きく盛り上げる。シンフォニックというよりも、エピソードを接続した感ではありますが、非常に楽しい音楽です。

     元は、イングリッド・バーグマン主演による1958年公開のアメリカ映画のための音楽。中国で宣教活動をする女性のお話で、実話に基づいているそうです(私は観たことがない)。

     原題は "The Inn of the Sixth Happiness" ですが、映画界(?)での邦題は「六番目の幸福」となっているようです。吹奏楽界では「第六の…」が定着してしまってますが、本来は「六番目…」を採用すべきではないかしら。

    (★★★★☆)

  2004/12/05

    ■「第六…」の編成
     吹奏楽関係者にはおなじみの人気曲、アーノルド作曲「第六の幸福をもたらす宿」を今度演奏することになって、初めて吹奏楽版(瀬尾宗利編曲)のスコアを見ました。

     文教大学吹奏楽部のための編曲だそうですが、とにかく多くの人数を必要とするスコアです。たとえばフルートは2パートありますが、いずれも最大3部まで分かれているので、楽譜にある音を全て出そうとすると最低6人の奏者が必要になります。クラリネットはトゥッティが3パートにソロ・パート。ソロは2部に分かれていて(オケ版のクラリネットそのまま?)、トゥッティも最大3部に分かれます。バス・クラリネットは2部に分かれ、コントラバス・クラリネットも加わり、さらにハープ、ピアノ、チェレスタ...。

     この曲を演奏している吹奏楽団体は、この版を使用しているのでしょうけれど、譜面通りの編成を揃えられる団体というのは少ないのではないか(というかほとんど無い...文教大はOKだったのか)と思うのですが、皆さんスコアに手を入れて他の楽器で代用しているんでしょうか。そちらの作業が結構大変なような気がします。

  2004/12/03

    ■伊福部昭:シンフォニア・タプカーラ
     ヤブロンスキー指揮/ロシア・フィルによるCD(NAXOS)。この「タプカーラ…」は結構面白いです。冒頭から、思い入れというか、「伊福部作品を演奏するぞぉ」と言ったような気負いが全くない、「リトミカ…」のような危なっかしさもあるのだけれども、その<ぎくしゃく感>もそれなりに楽しめる。第2楽章のテンポが速過ぎるのが残念(演奏時間6分21秒、ちなみに広上&日フィル盤は9分42秒)。

     日本語の解説付き。これが充実しているので、なんだかんだ言っても元は取れるかも。

    (★★★☆☆)

  2004/12/02

    ■忘年会
     渋谷で今年の忘年会第1弾。家へ帰ってから昨日聴けなかったNAXOSの「シンフォニア・タプカーラ」を聴き始めるものの、途中から寝てしまう(決して演奏がつまらなかったからではない)。第1楽章前半くらいまでは覚えているのだけれども、それ以後は殆ど記憶に無く、しかし最後の「♪ジャ・ジャ・ジャン!」で、なぜか目が覚めた。これ、酔っ払って電車の中で寝てても、自分が降りる駅の直前になって「ハッ!?」と目が覚める、あの感じと似てるかも。

  2004/12/01

    ■伊福部昭:ピアノと管弦楽のためのリトミカ・オスティナータ
     ついに出ました。ヤブロンスキー指揮/ロシア・フィルハーモニー管弦楽団のCD(NAXOS)。

     これ、本当に楽しみにしていました。で、早速「タプカーラ」以外の2曲を聴きました...んーーー、中でも一番期待していたのが、この「リトミカ…」だったんですが。

     このコンビが果たして、どれだけこの曲の練習したのかは不明ですが、いくら「パワーがある」と言っても、(多分)全く新しいレパートリー、しかも変拍子が連続するこの曲をこなすだけの適応力は無かったか、というのが正直な感想です。例えば、セカンド・トランペットが8分の5拍子のリズムを全然取れてなくて、それと同じような未消化な雰囲気がオケ全体に漂っています。

     また、変拍子と言っても、伊福部作品独特のリズムのノリは、(ロシア人には?)いきなりは出せないのか。打楽器も意外と大人しいし、自信なさげ。若杉&読響盤、井上&東響盤の方がはるかにいい演奏と思います。

     正直、もっとハチャメチャな演奏だったらそれはそれで楽しかったでしょうし、あるいは、欧米のテクニックと柔軟性があるオケの演奏とか...。ロシアならば、やはりゲルギエフ。邦人作品にも興味持っているようだし、好きそうな曲だと思うんですが。

    (残念!:★★☆☆☆)

  2004/11/30

    ■課題曲注文
     会社の昼休み、郵便局へ行って来年度吹奏楽コンクールの課題曲を注文してきました。曲名などはこちらを。

     自分がコンクールに出場するしないは別にして、「参考」程度に毎年買ってます。まあ、最新の吹奏楽曲5曲のCD&スコアを2,500円で買っている、程度の意識です。これ、ネットで注文できるようになると便利なんですけれどね(郵便局へ行くのが面倒くさい)。

     次回は「マーチの年」になるわけですが、課題曲3の作曲者の高橋宏樹さんて、昨年(つまり前回のマーチの年)の課題曲1「イギリス民謡による行進曲」の作曲者でY本氏の教え子(弟子?)という方ですよね。2回連続なんですね。前回が評判良かった?

  2004/11/29

    ■カルロス・クライバー&バイエルン国立歌劇場管弦楽団(DVD)
     1996年、ミュンヘンでのライブ録画DVD。「コリオラン」序曲、モーツァルト「交響曲第33番」、ブラームス「交響曲第4番」

     見た目は年取った感はありますが、「コリオラン」の冒頭、いきなりバッサリ振り下ろす指揮はカッコイイし、ファンは痺れるでしょう。優雅で流麗なモーツァルト。しかし、ブラームスもそうだけれども、どこか「寂しそう」に見える。前へ向かっていこうとするエネルギーよりも、全てを自分の気持ちの中に収めてしまおうとするような内向きの音楽。<宝物>がまた一つ増えました。

    (★★★★★)

  2004/11/28

    ■マーラー:交響曲第4番 etc.
     ハーディング指揮/マーラー室内管弦楽団他によるCD(Virgin)。弦の人数は少ないのでしょう。すっきりとした清潔感のある響き。各パートクリアに聞こえますが、かと言ってラトルのようにこれ見よがしにスコアを強調することもありません。第1楽章終結直前や第3楽章の繊細な弱音の効果。オーボエがいい。自分がこれまで持っていたサウンドのイメージと違うので、やや違和感がありますが、何度か聴けばどんどん好きになりそうです。

     カップリングは「子供の魔法の角笛」から3曲。交響曲の終楽章を「角笛」の1曲と見て、天上の音楽から「浮世の生活」で一気に現実に引き戻すコントラスト。そして、最後の「美しいトランペットが鳴るところ」(戦死した恋人の魂を迎える)で現実と幻が交錯する。選曲がさすがです。

    (★★★★☆)

     ところで、Virgin はCCCDから撤退したんでしょうか。以前買ったP・ヤルヴィのシベリウス「カンタータ集」、よく見たらCCCDでした(泣)。

  2004/11/27

    ■立川市吹奏楽団「ファミリー・コンサート」
     アミューたちかわ大ホールにて。所用のため最初の方しか聴けませんでした。

     「ブルー・インパルス」...響きがとてもよくまとまっていました。で、パーカッションは元々あの編成でしたっけ?金管のかっこいいベルトーンがドラムスで消されてしっまたのが残念。中間部のソプラノ・サックスは意外と大人しめ。この曲、久しぶりに聴きましたが、やっぱり素晴しいです。古臭さが全く無いどころか、今でも<新しさ>を感じさせてくれます。

     「ニムロッド」...エルガー「エニグマ変奏曲」より。A・リードの編曲だそうです(いかにも好きそう)。冒頭、内声部が薄く感じられましたが編曲のせいでしょうか(旋律しか聞こえない)。コルネットのソロ良かったです。クライマックスでシンバルが突然「♪ジャ〜ン!」と鳴ってビックリ。原曲(オケ版)にはないですよね。んーーー。

     「オセロ」...1曲目だけ。冒頭から突き刺さる音、大編成の金管の響きにちょっと安心。

     1階席はほぼ満員。ちょっとざわついていたけど、「ファミリー・コンサート」だから、まあいいか。司会のO谷さん、安心して聞けました。途中に<業務連絡>とか入ったりして、(客席が)演奏に今一つ集中し切れていなかったかもしれません。でも、きっと後半第2部で盛り返したことでしょう。出演された皆様お疲れさまでした。

  2004/11/25

    ■グレインジャー:ボニー・ドゥーンの堤よ土手よ (Ye Banks & Braes o' Bonnie Doon)
     須川さん&TKWOのDVD(*)で最後に演奏されていた、このスコットランド民謡に基づく作品。色々なバージョンがありますが、ポリフォニーという団体が歌った無伴奏合唱版のCD(Hyperion)、これが最高に素晴らしい演奏です。ヒコックスによるCHANDOS盤はハーモニウム(小型オルガン)が加わっているため、響きの透明度が今ひとつかもしれません。

     初めて聴く人のために詳しくは書きませんが、たった3分弱の曲。懐かしいような、でも寂しいような...人それぞれ、いろんな情景が心の中に浮かんでくるのでは...。吹奏楽版で終結部にポルタメントで下降する音形が聴かれますが、これは合唱版を聴くと「なるほど...」と思われるでしょう。ちなみに、歌詞の訳はこちら(←音が出るので要注意)をご覧ください。ちょっとほろ苦いものです。

    (★★★★★)

    (*)このDVD、曲名の和訳がヘンです。"Ye" は "You" で以後と同格。"o'" は "of" の省略形。で、「"Bonnie Doon(美しいドゥーン川)" の "Banks" と "Braes"」というのが正確な曲名。佼成版は "&" で前後に切っているためヘンな訳になってしまっています。



  2004/11/24

    ■ノリントン&シュトゥットガルト放送交響楽団
     東京芸術劇場にて。ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第1番」(ピアノ:児玉桃)、マーラー「交響曲第1番『巨人』」。アンコールに「ローエングリン」第3幕への前奏曲(昨日と同じ)。ちなみに児玉さんのアンコールはシューマン「トロイメライ」

     ベートーヴェンではピアノを中心にオケのメンバーが取り囲むような配置。指揮者はその中に入って指揮をし、カデンツァのときはイスに座って聴いている。ソリスト、指揮者、オケが一体となった「室内楽」のような雰囲気。文章では説明が難しいので、このページに掲載されている写真をご覧ください。またこのインタビューも是非。

     ベートーヴェンでは冒頭から見事にコントロールされた美しいニュアンスを聴かせてくれましたが、マーラーは今ひとつサウンドがまとまり切らない感もあり(ホールのせいも?)キズもありましたが、それでもとても楽しめました。

     「花の章」を第2楽章に加えた5楽章形式、これによって全体の構成バランスが取れると指揮者がプログラムに書いています。第4(3)楽章が速めのテンポで、雑然とした非現実的な、むしろスケルツォ的な雰囲気を持ち、そこから前半と後半で音楽の色合いがはっきりと変わります(一瞬「幻想交響曲」を思い出しました)。

     この楽章の中間部、そして終楽章の第2テーマで交響曲前半の甘美な音楽が戻ってくる、その部分の美しさ。終楽章のコーダではホルン(と補強のトランペット、トロンボーン)を起立させて、金管のパワフルな吹奏でエネルギーを解放し切る。

     アンコールではトロンボーン&チューバがパワー全開(すごい音!)。彼らのためにこの曲が選ばれたのかも。

    (★★★★★)

  2004/11/23

    ■ノリントン&シュトゥットガルト放送交響楽団
     サントリーホールにて。「エグモント」序曲、ヴォーン=ウィリアムズ「交響曲第6番」、ベートーヴェン「交響曲第6番」。アンコールに「ローエングリン」第3幕への前奏曲。ヴァイオリンを両サイドに、コントラ・バスを最後列に配置。日本のオケでもたまに見る形ですが、ノリントンがやるとなんだか説得力があります。

     ヴォーン=ウィリアムズ、冒頭は緊迫感のある音楽ですが、テンポを速めてからはリズミックに、金管のテーマはジャズを思わせるような雰囲気もあります。第2楽章の打楽器とトランペットで執拗に繰り返されるリズム(すごい迫力!)、荒れ狂う第3楽章から終始弱音で演奏される終楽章(エピローグ)。第2次大戦末期に作曲されたことからいろいろな<意味付け>をされたこともあったようですが、作曲者自身はそのような<深読み>を拒否したそうです。(エンディングなどは割と近い時期に作曲されたショスタコーヴィチ「第8交響曲」の影響も?)

     この曲をナマで聴くのは初めてだし、今後聴けるかどうかも分かりませんが、仮に今日が最初で最後となっても思い残すことは無いでしょう。

     ベートーヴェン2曲はCDで聴いていた通り。ナチュラル・トランペットを使用し、ティンパニも思い切って強打。音楽が一瞬たりとも黙っていない。常に何かを語りかけてくる。テンポは速めだけれども、隋所でテンポを揺らしたり<ロマン的>な表現も見せる。弦はノン・ビブラート奏法、ノリントンに言わせれば「歴史的な意味」ではなくて、それが「美しいから」だそうで、古楽器による演奏とはまた別のスタンスに立っている。

     ノリントンは「田園」の楽章間で拍手を催促(?)するようなしぐさを見せたり、旋律を演奏している楽器を指差しながら「あのメロディを聴いてみて」と客席を振り返ったり、そのしぐさに笑いが起きることも。指揮者ばかりが注目されがちですが、オケの実力も相当に高いです。

    (★★★★★)

  2004/11/22

    ■須川展也デビュー20周年記念コンサート(DVD)
     2004年1月31日。サントリーホールでのライブ録画DVD(佼成出版)。山下一史指揮/佼成ウィンド・オーケストラ。収録曲はこちらを。

     オープニングはA・リード「アルメニアン・ダンス パート1」。須川さんはコンサート・マスターの席に。前半ではなんと言ってもピアソラ3曲がかっこいい。

     テクニックを駆使した「グラナダ」に続いて「追憶」のテーマ...ヤマハのニュー・サウンズで出版されていた浦田健次郎編曲版。冒頭のソロからなんともいえない懐かしさ。これ、何度となく演奏したよなぁ。そして極めつけは(この曲の)エンディング、ハーマン・ミュートのトランペットが「♪チ・チ・チ〜」。そう、あの頃いつでも僕らは「♪チ・チ・チ〜」だった。ポップスだけではない、オリジナルもクラシックも静かに終る曲はいつでも「♪チ・チ・チ〜」...若かったあの頃。

     演奏を終えた須川さんは目に涙を浮かべていたけれど、私もいろんな意味で胸が一杯になってくる曲であり演奏でした。そして、プログラム最後はこれまでの興奮を鎮めるようなグレインジャー。この曲でも須川さんはコンサート・マスターの席に。自分がこの楽団の一員であるという気持ちの表れでしょうか。余計なパフォーマンスのない山下氏の指揮、音楽も好感が持てました。

    (★★★★★)

  2004/11/21

    ■自衛隊音楽まつり
     日本武道館にて。去年が面白かったので、今年も応募して聴きに行きました。休憩無しの2時間弱ですが、きびきびとした進行もあって、全く飽きることがありませんでした。

     早めに行ったつもりだったのに、すごい行列で結局2階の隅の方の席。次回は是非正面で聴きたい(観たい)です。

     陸海空音楽隊の合同演奏は「ファンファーレ・アンド・プロセッショナル」(カカヴァス?)。さらに在日米陸軍軍楽隊と豪州陸軍軍楽隊が加わって式典序曲「輝ける勇者たち」渡辺俊幸作曲?...だったと思う)、今日のイベントのために作られた曲だそうですが、これが意外にカッコイイ。譜面が出れば演奏する団体も多いかも。大編成の「合同バンド」ですが(昨年同様)全く<粗い>という印象が無いのはさすがです。

  2004/11/20

    ■J・S・バッハ(A・リード編):目覚めよと呼ぶ声がする
     吹奏楽でこの曲を演奏するときは、やはりこの版(編曲)になるんだろうか。ストコフスキーやレスピーギの、終結へ向けて大きく高揚するような作りと違って、今一つとらえどころが無い。

     元々3声部(コラール+オブリガート+通奏低音)の音楽。それにどう<肉付け>するかがポイントだと思う。

     コラール旋律は常にホルンとトロンボーンのユニゾンで演奏され、後半も淡々と進んでいく。トランペットは最後の最後にお情け程度に加わる。コンセプトは「(コンサートの中で)トランペットが休憩できる曲」だろうか。

  2004/11/19

    ■台場一丁目商店街
    台場一丁目商店街 行ってきました。(昔喫茶店に置いてあった)テーブル型「インベーダー・ゲーム」に熱中していた男性は私と同世代か。

     帰りは「東京テレポート」駅から「りんかい線」に乗った。自動改札機に「イオカード」を入れたら「磁気情報に誤りがあります」とエラーメッセージが。何で素直に「イオカードは使えません」とか「パスネットをお使いください」と表示できないのか。いかにも<技術者的>なメッセージだと思うが、そこまでは判別できないのかな?

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