日記

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  ▼ここに書かれている内容は、あくまで私個人が感じたことなどです。

  2004/05/19

    ■リムスキー=コルサコフ:「皇帝サルタンの物語」組曲
     フェドセーエフ指/モスクワ放送交響楽団によるCD。昨日のコンサート会場で購入。

     1985年3月23日、モスクワでのライブ録音。CDの曲名表記は「3つの奇跡」となっていて、トラックも1つなのですが、演奏されているのは「組曲」です。ただし1曲目の「行進曲」は前半のみ(中間部の前まで)で、また3曲とも続けて演奏されます(これが意外と効果的)。

     音作りは現在とはずいぶん違う感じで、低弦やブラスもバリバリ鳴らし、音楽は直線的、推進力があります。溜めを作らず前へ進むので、スヴェトラーノフのようなスケール感はありません。また、ライブということもあってか、ややまとまりがないような感もあります。「3つの奇蹟」のクライマックスが妙にアッサリしているのも、この指揮者らしいかもしれません。

     でも、ちょっと<懐かしい>サウンド。このコンビ、「過渡期」の演奏と言えるかもしれません。

    (★★★☆☆)

  2004/05/18

    ■フェドセーエフ&モスクワ放送交響楽団
     サントリーホールにて。グリンカ「皇帝に捧げし命」より、チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」、ラフマニノフ「交響曲第2番」。アンコールがスヴィリードフ「ワルツの余韻」、チャイコフスキー「道化師の踊り」

     ラフマニノフは素晴しすぎました。今のこのコンビの芸風にピッタリでしょう。もうこの曲のこんな演奏は二度と聴けないかもしれません。

     他の曲でもそうですが、基本的に弦の豊かで厚い響きをベースに、金管も打楽器も、決してその中から突出しない。トランペットなどもクセの無い音ですが、これが指揮者の望むところなのでしょう。

     アンコールの(いつもの)「道化師の踊り」のどんちゃん騒ぎ。ほとんど演奏会後の打ち上げのようなノリ。その前の「ワルツ…」でも、弦のリズムが最弱音で始まると、一気に会場が静まり全神経をステージに集中させます。

     昨日は不安になったものの、今日の演奏を聴いて安心しました。いつものこのコンビです。

    (★★★★★)

     会場のCD販売コーナーにはマーラーなどの新譜や、稀少輸入盤もずらりと並び、マニア(?)殺到。みんなごっそり買い込んでおり、私もリムスキー=コルサコフ作品集を購入しました。

  2004/05/17

    ■フェドセーエフ&モスクワ放送交響楽団
     サントリーホールにて。チャイコフスキー「四季」(ガウク編)より、「ピアノ協奏曲第1番」、ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」、ラヴェル「ボレロ」。アンコールに「アラビアの踊り」「スペインの踊り」の2曲。

     1曲目の「四季」からの4曲が今日の白眉でした。抑えられた弱音の表現の美しさ!12月「クリスマス」のワルツなどは「くるみ割り人形」の1シーンを見ているような気分になりました。

     メインの「ボレロ」は、管のソロが不安定だったり、サキソフォンがテナー、ソプラノ、一人で兼務していたり(2小節の間に持ち替え!)、トロンボーンが自分の出番の前に木管と一緒に<音出し>していたり、ピッコロ2本で演奏する箇所をフルートで演奏していたり...細かいことは色々ありますが(ありすぎ?)、最後はこの演奏会唯一の爆発所でした。

     しかし、かつてのような「ド迫力(音量)」は感じられず、アンコールの「スペインの踊り」も「爆演度70%」くらいでしょうか。指揮者の芸風が変わってしまったのか、あるいはオーケストラ(メンバーがずいぶん変わっていたようです)によるものなのか...。

    (四季:★★★★★/それ以外:★★★★☆)

  2004/05/15

    ■映画「キングコング対ゴジラ」
     実は、私が子どものときに、生まれて初めて<映画館で>観た映画。とにかく、そのときは強烈なインパクトでした。

    「キングコング対ゴジラ」ポスター シリアスなドラマとしてではなく、あくまで娯楽作品としての<怪獣映画>。お話は、まあ荒唐無稽、非現実的。時代ゆえの<不適切な表現>も平然と飛び出す。「リアリティ」なんて言葉はナンセンス!

     ドラマ部分はコメディ・タッチでテンポも良く、軽妙でオモロイ有島一郎に、高島忠夫、藤木悠のこれまたノリの軽いコンビが絡む。

     重沢博士(≠芹沢)の平田昭彦もカッコイイ。自衛隊司令官(?)の田崎潤はこのテの映画ではおなじみの顔。ファラ島での通訳が妙にオカシく、酋長(?)にプレゼントしたラジオからいきなり流れてくる曲がまた最高。

     ゴジラ、キングコング、両怪獣の登場も定石通り、着ぐるみで人間が演じているが故の躍動感もあり、また、例えば夜の闇の中や、海上を静かに進むゴジラの姿には、ある種の<美>を感じる。

     オープニングでいきなり流れる伊福部昭のタイトル音楽。痺れます。もし氏の音楽が無かったら、巨大蛸(本物のタコ?)とキングコングとの格闘シーンなんかは、単なる<お笑い>になっていたでしょう。

     これぞ<対決型怪獣映画>の原点。今観ても全く飽きることがありません。

  2004/05/13

    ■G・ベルティーニ&東京都交響楽団
     サントリーホールにて。ノアム・シェリフ「アケダ〜管弦楽のためのパッサカリア」、モーツァルト「交響曲第41番」、ドビュッシー「イベリア」、ラヴェル「ラ・ヴァルス」

     ベルティーニ、<音楽監督として>最後の<定期演奏会>...にしては、客席がちょっと寂しかったのはプログラムのせいか。

     1曲目は初めて聴く曲なので何とも言えないけれど、その他はいずれも速めのテンポで、しかし中身のぎっしり凝縮された音楽。モーツァルトは力強さと優美さを持っており、ドビュッシーはソロ楽器が光っていました。また、ラヴェルの終結へ向けての迫力。いずれもベルティーニならではの演奏だったと思います。

     演奏後、オーケストラの中に入っていき、木管の首席奏者と握手。弦のトップ奏者にも一人づつ何かを話しかけている風。このオケにとっての一つの<時代>が終わった場面です。

    (★★★★★)

  2004/05/12

    ■マーラー:交響曲第4番
     S・ラトル指揮/バーミンガム市響他によるCD(EMI)。

     このマーラーはイイです。第1楽章、鈴の音が印象的な導入部は、ゆっくり目のテンポで始まりますが、ヴァイオリンの主題が奏された所で、さっとテンポを速めて音楽が流れて行く。ここで、一気に引き込まれます。優しく繊細で、スコアの隅々までに目が届いた演奏。ヴァイオリンを両サイドに配置しているのも有効です。

     第2楽章の(1音高く調弦された)ヴァイオリン独奏の効果も面白く、第3楽章も静けさの中に、結末まで緊張感が途切れません。ただ、この楽章については、今一つ深い情感が欲しかった気もします。

     そして、全てがあまりにもコントロールされ過ぎていて、もっと音楽そのものに語らせても/任せてもいいのでは、そういう感じもあります。そこがこの演奏(指揮者)に対する好みが分かれる所かもしれません。

    (★★★★★)

  2004/05/11

    ■ブラームス:交響曲第4番
     イゴール・マルケヴィッチ指揮/日本フィルによるDVD(EXTON)。1968年3月21日、東京文化会館でのライブ録画。

     しかし、マルケヴィッチ、恐るべし。なんとも凄まじい「ブラ4」です。第1楽章の終結部では鋭い目つきでオーケストラを睨み付け、ぐいぐいと締め上げていく。第4楽章の冒頭、管楽器のコラールに続くティンパニの強打。甘さ、感傷なんて無い。微動だにしない厳しさ。当時の日フィルも必死に食らい付いてくる。決して棒は<上手く>はないのだけれども、相手に有無を言わせない...「文句あっか!?」「...ス、スミマセン」

     会場からの「ブラヴォー」に応えた、演奏後のマルケヴィッチの別人のような笑顔が印象的でした。

    (★★★★★)

  2004/05/10

    ■映画「キング・オブ・コメディ」
     NHK・BSで放送されていたのを録画で。M・スコセッシ監督、R・デニーロ主演の映画。

     人気コメディアン、ジェリーに憧れる男・パプキン(デニーロ)が、ジェリーが出演するTV番組で共演することを夢見て...というか「妄想」して、ストーカーの如き行動に出て、彼を追い掛け回す。

     こういう「妄想」って、誰でも持ったことがあるのではないだろうか。自分がアイドル歌手になったら、プロ野球のスター選手になったら、等々。

     で、「夢」と「妄想」の違いはなんだろう...「夢」を実現するには、それ相応の「現実」が必要になる。コメディアンならば、劇場で下積み修行したり、正規のルートでTV局に売り込んだり。しかしパプキンの頭にあるのは、ジェリーから親密に相談を受けたり、TVでジェリーと共演したりする自分の姿だけ(もちろん空想の世界)。で、アポ無しで彼に会おうとして警備員に追い払われたり、いきなり彼の別荘へ女の子を連れて行き、追い返される。プロセス(現実)が全くないのだ。

     そして最後は、やはりジェリーのファンの女の子(これもアブナイ)と組んで、彼を誘拐して人質にして関係者を脅し、強引にTV出演するものの、すぐに逮捕されて刑務所行きになる。

     そして、映画のラスト。「めでたし、めでたし」の(皮肉な)サクセス・ストーリーようにも見えるのだが、ふと振り返ると、果たしてこれは現実なのか、それとも...。

  2004/05/08

    ■J・フルネ指揮のベルリオーズ
     2003年4月24日、東京芸術劇場におけるライブ録画のDVD(EXTON)。プログラムは「ローマの謝肉祭」序曲、「ファウストの劫罰」から3曲、「幻想交響曲」。この来日時、フルネさんは目を患っておられて、プログラムの大幅な変更があり、この日は当初は「イタリアのハロルド」「ロメオとジュリエット」などが演奏される予定でした。

    都響を指揮するフルネさん この映像を見ると、指揮台にスコアは置いているものの、ほとんど目をやらず、終始オーケストラに目を向けて指揮をされています。

     このコンサート、私は会場で聴いていましたが、正直、危なっかしく感じる場面もありましたが、このDVDでは(編集のせいもあるでしょうが)そのような印象は全くなく、むしろ例えば「ローマの謝肉祭」のテンポの速い部分などでは、実にしかっりとした力強い棒です。

     フルネさんのコンサートは何度となく行きましたが、いつも背中から見ていました。フルネさんはかつて「指揮者はオーケストラに対して指揮するのであって、観客に向かってするのではない」と言っていたように記憶しますが、こうやって正面から指揮を見ると、まさしくその言葉通りであると実感しました。

     フルネ・ファン(そして都響ファン)にとっては、非常に嬉しいDVDがリリースされました。

    (★★★★★)

  2004/05/07

    ■モーツァルト:フルート協奏曲第2番
     マルセル・モイーズのフルート、P・コッポラ指揮/パリ音楽院管弦楽団のCD(Dutton)。1930年録音。もちろんモノラルですが、音は聴き易いです。

    マルセル・モイーズ モイーズ(1889-1984)(左の写真)の名前は、フルート吹きなら知らない人はいないでしょう(→経歴などはここをご覧ください)。実は、私も名前こそ知っていたものの、恥ずかしながら実際の演奏を聴いたのは(もちろん録音で)ごく最近です。

     この曲、近現代作品に比べるとテクニック的にはさほど難しくはありません。それ故、テクニックだけで聴かせることが出来ない、どうしても持て余し気味になる。で、速いテンポで吹き飛ばしてしまったり、いろいろと表情をつけてみたり。

     モイーズは全く微動だにしない、素晴らしいテンポ感で音楽をキチンと吹きこなしていきます。遅すぎず、速すぎず。

     バックのパリ音楽院管弦楽団も、冒頭からリッチでゴージャスなサウンド。古楽器主流の最近の流行から言うと「時代遅れ」と言えるかもしれません。また、SP片面に収めるためか、第2,3楽章にカットがあります。でも、こんなに立派なフルート演奏はそう聴けるもんではありません。この曲の演奏としては聴き逃せません。

    (★★★★★)

  2004/05/06

    ■ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー
     ウェイン・マーシャル(指揮&ピアノ)/オールボー交響楽団(Aalborg Symphony)によるCD(Virgin)。

     マーシャルはイギリス生まれのピアニストでオルガン奏者で指揮者。ジャズも演奏するようです。ラトル&BPOの野外コンサートで「ラプソディ・イン・ブルー」を弾いていた彼、この方です。

    ウェイン・マーシャル で、この演奏、すごくイイです。ガーシュウィンの書いた譜面をベースにしていますが、自在でキレがあり、ウエットな感じはなく、現代<ワカモノ風>演奏でしょうか。「クラシカル」ではないが、かと言って「ジャズ」というのとも違う...そもそも、ガーシュウィンはガーシュウィンであって、「ジャズ」ではないだろうし。

     オーケストラ部分はグローフェ版をベースにしていますが、オリジナル版を参考にしたような変更があり、また一部カットがあります。

     ちなみに、オールボーはデンマークの都市だそうです(知りませんでした)。でも、このオケ、なかなか雰囲気のある演奏をしています。テンポも速め。ノリも軽い。オススメです。

    (★★★★★)

  2004/05/05

    ■こどもの日
     某市民吹奏楽団の演奏会をちょっとだけ覗く。ホルジンガー作曲の「アブラムの追跡」という曲を初めて聴いた。「春に…」みたいに起承転結、場面展開がある曲ではなく、速いテンポで通される、やや一本調子の曲だった。コンサートのオープニング向きか。

     そのまま銀座ヤマハへ。楽器売り場で(Piccoloを)試奏させてもらう。ガラス張りの部屋だったのだけれども、曲を吹くというのでもなく、スケールなどを「♪ピロピロ」と音出ししていて、ふと振り向くと数人の人が外からこちらをじーっと見て(聴いて?)いたので、恥ずかしくなってしまった。(本当、ただ音を出していただけなのだが...よほど珍しかった?)

     その後、地下の楽譜売り場へ寄り、シェーンベルク「木管5重奏曲」のスコアを買う。

  2004/05/04 (2)

    ■映画「サウンド・オブ・ミュージック」
     言わずと知れた<不朽の名作>。DVDで久々に観ました。

     元は舞台用に書かれたものですが、これほど皆に親しまれ、愛され、歌われ、演奏されているているナンバーが含まれている作品は、他に無いでしょう。「サウンド・オブ・ミュージック」「ドレミの歌」「私のお気に入り」「エーデルワイス」「もうすぐ17歳」等々。3時間、飽きることがありません。

     舞台での編曲はベネットでしたが映画ではアーウィン・コスタル。アカデミー編曲賞を獲っています。冒頭のシーンなどかなりシンフォニックになっていますが、殆どの人には、今やこちらのイメージが定着しているでしょう。

     もちろん主役のジュリー・アンドリュースが最高なのですが、個人的に一番好きなのはトラップ大佐が「エーデルワイス」を歌うシーンです。もちろん他にも印象に残る場面は沢山あります。

     このDVD、特典として台詞と歌をカットした、オーケストラ演奏だけのトラック(カラオケ)が収録されていて、音楽が無い部分では監督のロバート・ワイズが撮影エピソードなどを解説しています。

     全部は聴いていないのですが、例えば有名な冒頭のシーンはすべてのシーンが撮影された後に、アンドリュースだけを残して、一番最後に撮影されたそうです。

     これで値段が1980円(税抜き)、音だけのサントラ盤とほとんど同じ。お買い得です。

  2004/05/04 (1)

    ■音楽監督辞任
     私が定期会員になっている東京都交響楽団から「音楽監督(=G・ベルティーニ氏)退任のお知らせ」が郵送されてきました。来年3月いっぱいで退任だそうだけれど、今月に行われる一連のコンサートが音楽監督としての最後の演奏会になるとのこと。要は、それ以後はこのオケを振る予定はないということで、ちょっとヘンな感じはする。

     次期常任指揮者(音楽監督?)はアメリカ人指揮者、ジェイムズ・デプリースト氏に<内定>したと新聞などで報道されましたが、送られてきた書面には「近日中にお知らせします」となっています。色々事情があるんでしょうが、これもなんだかちぐはぐな感も。

     デプリースト氏、私が聴いた印象ではオケを派手に鳴らす近現代モノなどは、かなりいい印象はありますし、ショスタコーヴィチの録音なども評判が良いようなので、そこは期待できます。ただ、古典物、ロマン派あたりの音楽をどのくらいできるのか、それよりも「音楽監督/常任指揮者」としてどれだけ存在感、ヴィジョンを見せてくれるか...未知数、と言うよりも「不安だ」と言った方が当たってるかもしれません。

  2004/05/03

    ■映画「北京ヴァイオリン」
     なにげなくレンタルビデオ屋で借りたのですが、とてもよかったです。息子の成功のためにひたすら尽くす「父親」...

     天才ヴァイオリニストのチュン君、途中は今一つ「何考えてるかわかんない」感じなんですが、最後にチャイコフスキーのコンチェルトを弾くシーンは熱演、感情が一気に吹き出て、素晴しかった。<音>は吹き替えなんでしょうが、本当にヴァイオリンを弾く子なんですよね。さすがにあれは弾き真似ではないでしょう。

  2004/05/02

    ■N響アワー
     スクロバチェフスキの指揮で「運命」交響曲。速いテンポで怒涛の演奏。なかなか面白かった。バランスやダイナミックなどはかなり細かく指示されているようで、そのせいかもしれないけれども、やや窮屈な感じも。それにしてもミスターS、お元気だ。おいくつなんだろうか。

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