日記

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  ▼ここに書かれている内容は、あくまで私個人が感じたことなどです。

  2004/06/30

    ■ムソルグスキー:交響詩「禿山の一夜」
     F・ライナー指揮/シカゴ交響楽団のCD(BMG)。その昔、「禿山…」といえばデフォルトでR=コルサコフ編曲版でしたが、最近は「原典版」なるものが出回って、はっきりと明記するようになってきました。

     この演奏はコルサコフ版ですが、個人的にはコルサコフ版はあまりにまとまりすぎているような印象があって、音楽としては原典版の方に、より大きな魅力を感じます。(逆に感じる方もいるようですが)

     若い頃(LP時代)、私はこの演奏(ライナー盤)を<西側最強>と思っていました(ちなみに<東側最強>はスヴェトラーノフ)。しかし、今聴き返してみると、速いテンポで颯爽とスポーティではあるものの、<闇>の部分がまったく感じられず、なんとも<あっけらかん>とした印象です。ただ、打楽器を含めて迫力はありますし、アンサンブルという面では未だ<最強>かもしれません。

    (★★★★☆)

  2004/06/29 (2)

    ■ニフティからメール
     家へ帰ってメールをチェックすると「ニフティ」からメールが届いていた。

     件名「お誕生日おめでとうございます」

     そうか...ボクの誕生日を覚えててくれたのはキミ(って誰?)だけだよ。

     しかし、送ってくれたバースデーカード、名前はおろか日付も入っていない。要は、全員に同じURL送りつけてるだけなのね。>ニフティ

  2004/06/29 (1)

    ■リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」
     フェドセーエフ指揮/モスクワ放送響によるCD(VISTA VERA)。2003年11月28日モスクワでのライブ録音。私は演奏会場で買いましたが、こちらでも購入出来るようです。最初の2楽章は休みなく続けて演奏されていて、終楽章コーダ「王の主題」が静かに回帰する部分はカットされてます。

     冒頭の「王のテーマ」が、実にあっさりと演奏されて、続く木管楽器の和音もフェルマータを無視してどんどん先へ進み、そこへヴァイオリン・ソロの主題が入ってくる。ロシアの指揮者ならばここは思い入れたっぷりに演奏しそうなものだけれども(スヴェトラーノフみたいに)、「ここが聴かせ所!」「ここでドカーンと!!」...そう聴き手が期待する箇所も、いともあっさりと流してしまう。それ以後も次々と意外な展開を見せて先が読めない面白さがあります(特に中間2楽章)。

    (★★★★☆)

  2004/06/28

    ■郵便局へ
     昼休みに会社の近くの郵便局へ税金を納めに行った。

     中に入ると、すでに20人以上待ちの状態で、一瞬怯んだものの、納付期限も迫っているし出直すのも面倒なのでとにかく待つことにした。

     しかし、3つある窓口のうち1つは閉鎖されていて、つまり処理能力が3分の2になっている。税金の納付期限で月末の昼休み時、一番混雑するのが分かっているのだから、こういうときこそフルで稼動させてほしい。結局、昼休みぎりぎりまでかかってしまった。

     郵便局の外へ出ると、局員が2人でのんびりと記念切手を売っていた。1人でもいいから窓口手伝ってあげてよ。

  2004/06/27

    ■ブロッホ:コル・ニドライ
     T・ドクシツェルのトランペット。ソンデキス指揮/リトアニア室内管によるCD(TRITON)。1997年録音。

     原曲はチェロと管弦楽のための曲。ここでは当然トランペット用に編曲されています。この録音時、ドクシッツェルは76歳だったそうです。76歳というと私の母親よりも年上。そんなお爺さん(失礼)がトランペットを吹けるものなのか。しかも単に音を出しているだけではない。なんと立派な演奏か。相変わらずのメロウな音と歌。本当に素晴らしい!

    (★★★★★)

  2004/06/25

    ■ネーメ・ヤルヴィ&バボラーク&日本フィル
     サントリーホールにて。交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」(R・シュトラウス)、ホルン協奏曲第1番、第3番(モーツァルト)、交響曲第4番(ブラームス)

     バボラークのコンチェルトの<前座>が「ティル…」というのも、(オケの)ホルン奏者には相当にプレッシャーのような...。それはともかく、ヤルヴィ(父)はよかったです。肩の力が抜けた、本当に伸びやかな演奏でした。是非また聴いてみたい指揮者です。

     バボラークはさすが、美しい音と抜群の安定感(音はずさないし)。アンコールの現代曲(?)では、朗々と鳴り響く最強奏から弱音まで、これまた危なげなく聴かせてくれました。

     「とりあえずバボラークでも聴いてみるか」程度の軽い気持ちで出かけたのですが、予想をはるかに超えて楽しめた演奏会でした。

    (★★★★★)

  2004/06/24

    ■レスピーギ:ローマ3部作(金管バンド版)
     Walter Hilgers指揮/junge deutsche blechblasersolisten(ドイツ青少年金管アンサンブル?) によるCD(GENUIN)。編成はトランペット8、ホルン5、トロンボーン3、ユーホニウム1、チューバ2、打楽器7。英国スタイルの金管バンドとは違います。

     原曲が金管中心になっている部分については、割と原曲のイメージに近くなってます(当然だけど)。でも、聴き物はそうでない部分。弦や木管などが中心になっている部分で、ここがなかなか上手く演奏(編曲)されています。

     ピアノが編成に入っていませんが、「ジャニコロの松」のピアノ・ソロも金管だけで演奏してしまう!それも結構、サマになっている。「祭り」の第3曲や「ジャニコロ…」の(原曲はクラリネットによる)旋律など、原曲の持っている「歌」が強調されます。

     ただ、打楽器がもう少し前面に出ても良いのではと感じる部分がいくつか。例えば「祭り」2曲目終わりの鐘や3曲目の鈴など。

     テクニック的には非常にレベルが高いのだけれども、それを披露する<超絶技巧>演奏になっていなくて、あくまで音楽優先。当然だけど、オーケストラのイメージを尊重した(例えば吹奏楽などの)<アレンジ物>とは別物です。

    (なかなか面白いです:★★★★☆)

  2004/06/23

    ■佐渡裕&東京都交響楽団
     サントリーホールにて。「キューバ序曲」(ガーシュウィン)、打楽器とオーケストラのための「アフロ・コンチェルト」(石井真木)、交響曲第5番(ショスタコーヴィチ)

     今日のメインは「アフロ・コンチェルト」のソリスト池上英樹さん。私が若い頃に流行ったような(GS風)長髪でラフなスタイル。一見、夜の駅前商店街でギターかき鳴らしているフリーターのような風貌。でも、彼が最初の音を鳴らした(叩いた)その瞬間から、アフリカの大平原の空気が会場に満ち、ざわめいていた場内が一気に静まり返ったような感じがしました。

     演奏する楽器は指揮者を取り囲む様にセッティング。指揮者もデッカイ金属板のようなものを叩いて参加。3部に分かれた曲で、最初は皮物楽器(太鼓類)を手で叩き、次はマリンバを中心とした鍵盤楽器、途中金属系楽器を挟み、最後は皮物をスティックで叩く。オーケストラは主にオスティナートのリズムを担当。<協奏>曲と言うよりも、オケを伴奏にした独奏曲と言ってもいいでしょう。

     しかし、池上さんのプレイに会場は完全に惹きつけられました。曲が終わった瞬間、感嘆の声とも、溜息ともとれるような「声」が漏れ、鳴り止まぬ拍手に何度も何度もステージに呼び戻されていました。しかし、演奏が終わると本当にフツーのシャイな好青年という感じ。そこがまた受けていました。ここで終わっても充分、元は取れた感じの演奏会でした。

     「キューバ序曲」は佐渡さん向きの曲でしょうね。楽しい演奏でしたが、意外と涼しげ。<暑く>ない。湿度も低い。

     ショスタコーヴィチは第2楽章中間部の洒落たワルツ風の音楽が印象的でした。が、捻(ひね)くれた耳にはちょっと(というか相当)物足りない演奏でありました。オケはよく鳴っていましたが、この曲の持っている「軋み」「痛み」がオブラートに包まれてしまったような感じです。

    (アフロ:★★★★★)

  2004/06/21

    ■新宿タワーへ(外は嵐)
     台風の強風の中、新宿タワーへ。奥さんに頼まれ(命令され?)て、「冬のソナタ」サントラ盤を買いに行く。どのフロアで売ってるんだろうか。店員に訊くのも恥ずかしいし。結局10F(映画フロア)で見つけたけど...。

     以下想像(妄想)。

     「いらっしゃいませ。」 (おっ、「冬ソナ」かよ)
     「xxxx円になります。」 (まあ、最近流行りだからねぇ。でもサントラ盤まで買うとはよっぽど好きなんだね)
     「xxxx円からでxxx円のお釣りになります。」 (実はこの人、ユジン・ファンだったりしてね。いい年して、やだやだ)
     「ポイントカードはお持ちですか?...あの、これ『さ●らや』のカードですけれども。」 (動揺してるぞ!)
     「レシートは袋に入れておきます。」 (まあ、ウチとしては売り上げあがればいいんだけどね)
     「ありがとうございました。次のお客様どうぞ。」

     あー、恥ずかしかった。

  2004/06/20

    ■題名のない音楽会
     「題名のない音楽会21」にS・ナカリャコフが出演してました。1977年生まれで27歳(?)、かつての「天才少年」も、もう立派なトランペット奏者です。

     一般的に分かり易いからか「超絶技巧」という枠に括られがちですが、確かにテクニックは素晴らしいにしても(最後に演奏した「ベニスの謝肉祭」は本当に見事でした)、本質的には「歌」を持っている人で、単に速いパッセージをパラパラ吹くだけの人ではないですね。タイプは違うけれどもドクシツェルと同じだと思います。

     さらにハイトーンではなく低音に拘りを持っているように感じるのも(いかに<高く>ではなくて、いかに<低い音を><美しく><豊かに>鳴らせるか)、ドクシツェルと共通したものを感じます。フリューゲルで演奏したプーランクのシャンソンなんかがこの人の本領だと思うし、本当に素晴らしい「音楽家」になったなと感じました。

  2004/06/19

    ■立川市吹奏楽団「第33回定期演奏会」
     アミューたちかわ大ホールにて。

     オープニングの「スター・パズル・マーチ」、主部へ入ってからはもう少し軽快さが欲しかったかも。

     団員の柳生季生作曲「吹奏楽のための三章・今昔物語『六宮姫君夫出家語』考」。この曲が今日の聴き物だったです。タイトル通り3楽章からなる立派な作品でした。<日本風>な音楽で打楽器も活躍し(バランス的にはちょっと大きすぎたか?)、予想を大きく裏切って(失礼)、とても楽しめました。フルートのソロ、よかったです!

     スパーク「ユーフォニウム協奏曲」。ソリスト(青島可奈さん)の入場でその華やかなドレスに客席にどよめきが...。曲はいかにもスパークらしいメロディも聴かれる曲。原曲は金管バンドのための作品だそうです。席(1階)のせいかもしれませんが、伴奏にソロが埋もれてしまったような印象があったのが残念。

     最後はデ=メイ「指輪物語」全曲。5楽章40分を超える大曲です。ソリストではトロンボーン(very good!)、ソプラノ・サックス、フリューゲルホルンが良かったです。部分部分についてはよく鳴っていて迫力もありましたが、全体を通してはちょっと<長い>印象がありました。楽章ごとのコントラストの問題かしら...。

     アンコールは「♪ざわわ〜、ざわわ〜」...出だしのホルン〜!!

     音程とかザッツとかソロとか、細かくアラを探せば色々あるにしても、そういう所に窮々としていない分(それでよいとは思ってないだろうけど)、演奏に勢いと言うか、逆にある意味安定感を感じさせたように思いました。

     アンコールも含めて2時間半。出演された皆様お疲れさまでした。

  2004/06/17

    ■アイオナ・ブラウン
     ちょっと前の話ですが、ヴァイオン奏者/指揮者のアイオナ・ブラウン女史が亡くなりました。63歳。

     クレンペラー時代のフィルハーモニア管から、N・マリナー率いる(いわゆる)アカデミー室内管(the Academy of St Martin in the Fields)に参加し、コンサートミストレス、指揮者として活動しました。マリナーが指揮したヴィヴァルディ「調和の幻想」の録音(Decca)などで彼女のソロを聴くことができます。

     ここ最近は手首を故障したことから指揮活動を中心としていたそうです。彼女が指揮した弦楽合奏のための作品の録音はいくつか持っていますが、ややクセの強い演奏ではあるものの、いずれも非常に主張のはっきりとした演奏で、私は気に入っています。

     ご冥福をお祈りします。

  2004/06/16

    ■今日もまた新宿タワーへ
     昨日目撃した<ブラス版>「ローマ3部作」(レスピーギ)が、ブリティッシュ・スタイルの金管バンドによる演奏ではなく、<金管アンサンブル>による演奏であるとの情報を得て、再びタワーへ。売り切れてしまわないうちにと思って買ってしまった。

     それだけですぐに帰るつもりだったけれども、ソビエト赤軍合唱団による「ロシア民謡集」(東芝EMI)を<衝動買い>。もうすぐボーナス出るし。

     帰宅後、「祭り」のみ聴いた。感想は他の2曲(「松」「噴水」)も聴いてから。

     G首位転落。ピッチャーが...(泣)。

  2004/06/15

    ■新宿タワーへ
     ギーレン&シンシナティ響ドビュッシー「海」を購入(VOX)。1984年録音。カップリングはミスターSのラヴェルで、こちらはすでに持っているので「海」だけのために買いました。(安かったけど)

     <解像度が高い>というか、スコアに書いてある音「1音たりとも蔑ろにはしない!」という気合いみたいなものを感じる。それ<だけ>ではないし、情感もあるけど、やはり「理」が勝っている印象も。あれよあれよと言ううちに終わってしまったので、落ちついてもう一度聴いてみたい。

     某日記で話題にしていたブラスバンド(金管バンド)版「ローマ3部作」。気になったけれども、今日は見送り。ブラス版「惑星」は持っていて、これは結構気に入ってるんだけど。でも、早く買わないと無くなってしまうかな...。

  2004/06/14

    ■グラズノフ:バレエ音楽「四季」から
     アシュケナージ指揮/ロイヤル・フィルによるCD(Decca)。この曲はグラズノフの作品の中では人気のあるものだろうか...華やかで旋律も美しい終景「秋」は吹奏楽でもたまに演奏されています。

     ただ、「冬」の吹雪の音楽や、「秋」のバッカナールや幕切れなど、どことなく<B級感>が漂う。確かに<チャイコフスキーの後継者>と言われてもいたらしい、その片鱗を感じる所もあるのだけど...ただオーケストレーションはチャイコフスキーの見事なまでのシンプルさに比べると、かなり凝っている。それに見合う効果が上がっているかというと「?」なのだが。

     全曲40分、通して聴くのは(よほど調子がいいときでない限り)ちょっとツライかも。今日も途中で飽きて「秋」まで飛ばしてしまいました。演奏のせいもあるのかもしれないけど...。

     アシュケナージはキレイにまとめていますが(グラズノフならOK?)、カップリングの「くるみ割り人形」はかなり気の抜けた感じなので、別の演奏で聴くとこの曲も随分と印象が変わるかもしれません。でも意外と録音が少ないんですよね。

    (★★★☆☆)

  2004/06/12

    ■ラトル&ベルリン・フィルの来日公演
     なぜか地方の方がチケット代金が高いんですね。S席が東京、川崎が36,000円、金沢、岡山、札幌が42,000円。なおかつ札幌では最低席でも20,000円。おまけに座席表見てビックリ。ほとんどがS席。完全に足許見られてる感じがします。

  2004/06/11

    ■健診でバリウム飲み死亡
     http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040611-00000112-kyodo-soci

     「岐阜県洞戸村の住民健康診断でバリウムをのんだ男性が(76)が腹痛を訴え、2日後に死亡していたことが11日、分かった。別の女性(80)も腹部の激痛で緊急手術を受けた。2人とも腸に穴が開いてバリウムがたまっていたという。」

     ああ、ますますバリウム飲むのがイヤになってきました。でも、同じ場所の健康診断で2人亡くなったということは、なにか別の理由もありそうな...。

     それにしても、あそこで満塁ホームラン打たれるなよ(泣)。>ランデル

  2004/06/10 (2)

    ■新宿タワーへ
     ロジェストヴェンスキー指揮によるショスタコーヴィチの喜歌劇「モスクワよ、チェリョームシキよ」全曲盤(CHANDOS)を購入。これ、もう入手できないかと思っていたので相当に嬉しかった。

     店内ではフルトヴェングラー指揮の「運命」が流れていて、つい聴き入ってしまった。今年は没後50年だそうだ。

  2004/06/10 (1)

    ■ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第3番
     R・クーベリック指揮/コンセルトヘボウ管によるDVD。エーケ・ファルク監督。

     客は入れていない空のホールでの収録。<別録り>らしき映像が挟まれるのだがこれが何とも面白い。

     舞台裏からのトランペットのファンファーレは、なぜかリハーサル時の映像(みんな普段着)。しかも、トランペット奏者が出番直前に階段をすたすた上がっていき、舞台裏に入ってドアを閉めて吹き始める。再現部のフルート・ソロはステージに椅子を置いて一人だけで吹いている。トロンボーン・セクションを正面から魚眼レンズで写して、スライドがこちらににょきにょき迫ってくる。妙にユーモラスで楽しい。ソロ奏者がアップになるときも、出番のしばらく前から写されているので、演奏前の<緊張感>が伝わってくる。

     もちろん、クーベリックの指揮もしっかり映っているので、クーベリック・ファンも満足できます。そして、なにより演奏の素晴らしさ!(併録の「第2交響曲」もイイです)

    (★★★★★)

  2004/06/09 (2)

    ■ハチャトゥリアン:交響曲第3番「交響詩曲」
     ムラヴィンスキー指揮/ソビエト国立交響楽団によるCD(SCORE)。1947年12月ライブ録音。初演時の録音とも言われていますが、この少し前にレニングラード・フィルによる演奏も行われているようです(*)。音も意外と良く「貴重な記録」という以上に楽しめると思います。

     冒頭、何かが起きそうな雰囲気の弦のトレモロから、15本のトランペット部隊が一気に炸裂して脳味噌に突き刺さる。「吹きすぎ?」「バランス?」「音はずしてる?」...そういう些細な(?)現実とは全く次元の違うところで音が鳴っている。オルガンが入ってきてさらにテンションが上がり、しかしやがて静まり、弦楽器により<アルメニア風>の新しい主題が奏されるのですが、ここからが正に聴き所でしょう。コントロールされきったニュアンスの美しさ。

     そてまた最初の音楽に戻り、トランペットと打楽器の轟音と共に曲を閉じる(拍手はカット)。「戦勝」を祝う音楽のはずなのだけれども、祝祭的な華やかさの全くない、攻撃的、暴力的で、全曲に緊張感と不穏な空気が漂う演奏です。

    (★★★★☆)

    (*)コンドラシン盤(Victor)の解説によると、12月13日にレニングラード・フィル、25日にソビエト国立響と演奏されたようです。指揮はいずれもムラヴィンスキー。

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