日記

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  ▼ここに書かれている内容は、あくまで私個人が感じたことなどです。

  2004/02/08

    ■青山学院大学OB吹奏楽団・定期演奏会
     大田区民ホール・アプリコにて。「イーゴリ公」序曲、「眠りの森の美女」組曲、「アルルの女」第2組曲、「パッサカリアとフーガ」ハ短調。例によって、すごいプログラムです。

     ハープも加わった大編成。充実したサウンドで、(事故もあったにせよ)個々のレベルも高く、安心して聴くことができました。

     ただ、同じようなサウンドが最初から最後まで、ずーっと鳴っていたという印象があって、今一つ印象に残った場面がなかったです。そんな中で「パッサカリア…」は、さすが原曲が対位法的に素晴らしく書かれていることもあってか、聴き応えがありました。編曲(ストコフスキー版が下敷き?)も良かったです。

     アンコールは3曲。バッハのコラール(んー、まったり)、ホルスト「第1組曲」からマーチ(走る走る、いきなりホルンがベル・アップ)、「ロマネスク」(?いつものエンディング)。

  2004/02/07

    ■デプリースト&東京都交響楽団
     サントリーホールにて。交響詩「黙示録」(メノッティ)、ラプソディ・イン・ブルー、ショートライド・イン・ア・ファスト・マシーン(J・アダムズ)、「ウエスト・サイド・ストーリー」シンフォニック・ダンス

     デプリースト氏の指揮はある意味ドライというか、もったいぶった所が全くなくて、さっと始まって、さっと終わる。そこは<アメリカ的>と言えましょうか。ただ、サウンドはデリケートに非常によくコントロールされています。「ウエスト・サイド…」などは弦楽器の生かし方が非常に上手いと感じました。

     「黙示録」は初めて聴きましたが、トランペットのファンファーレに始まる明快な、あたかも吹奏楽曲のような曲想の音楽。アダムズも含め、そのまま吹奏楽のプログラムになりそうな、全編<アメリカン>なサウンドでとても楽しめました。

     デプリースト氏は足が不自由で、杖をついてステージに現れ、座ったまま指揮します。また、黒人ということもあって、かなり苦労された方のようですが、多くの学位を持っていたり、また詩集も出版しているとのことです。

     何というか、<オーラ>を持っています。都響の次期音楽監督とのウワサもあります。来週のショスタコーヴィチが非常に楽しみです。

    (★★★★★)

  2004/02/05

    ■どうなってるの!?
     新宿タワーへ。ムラヴィンスキー&レニングラードPOによる1978年ウィーン・ライヴの「チャイ5」「ブラ2」のCD(Olympia)を買う。

     聴いてみてビックリ。音が悪すぎ。なんだかヘロヘロに伸びきったテープのような、弦楽器などはもう楽器の音がしていなくて、「みゅんみゅん」とシンセサーザーのような音だ。こんなの売っていいのか?>タワー

     店頭には「名演奏!」みたいな宣伝文句書いてあったじゃないの。2000円と輸入盤にしては高めだけれど、昔出ていたVictor盤を買いそびれたファンは絶対買ってしまうでしょう。まあ、確かに「演奏は」素晴らしかったのかもしれないけれど。

     HMVのサイト見てみると「ステレオですが音質はかなり悪いです。マニア向け。資料用。」と「注意書き」が書いてある。しかし、ここまで悪い・酷いとは誰が想像できようか。「資料」にすらならないだろう。レーヴェルのサイトは閉鎖してしまっているようだし...嗚呼。

    (変態マニア向け:★☆☆☆☆)

  2004/02/04

    ■チャイコフスキー:交響曲第5番
     G・セル指揮/クリーブランド管弦楽団によるCD(SONY)。1959年録音。

     「清涼飲料水」的爽やかさ、清潔感のある演奏。特に弦楽器の瑞々しい響きは魅力的。部分的にはやや大袈裟な表情も見られるのですが、全体的に品の良さを感じます。もちろん、オケのアンサンブルは素晴らしいです。

     ただ、いかんせん「薄味」過ぎて私には物足りないです。居酒屋でひたすらウーロン茶を飲んでいるような気分になる演奏でした。いつの日か、こういう演奏を聴きたくなるときもあるかもしれませんが...。

     終楽章コーダに楽譜にないシンバルが一発だけ加わっています。ただ、録音のせいもあるのかかなり控え目な音で、それほど効果が出ているようにも感じませんでした。

    (欲求不満気味:★★★☆☆)

  2004/02/03

    ■モーツァルト:交響曲第39番
     M・ギーレン指揮/南西ドイツ放送(SWR)響のCD(Arte Nova)。これ、非常に面白い演奏です。

     第3楽章主部、管楽器4分音符の刻みの活かし方などは<マニアック>とも言えようか。第2楽章はサクサクとドライに進みますが、第1楽章第1主題などは「p(弱音)」指定ではあるものの、楽器を豊かに鳴らし大きな表情をつける。

     第1楽章序奏での下降スケール音形が強調されて、主部での同様の音形との結び付きが明確になります。第3楽章トリオで繰り返しの2回目に音量を落とす<常套的(陳腐?)>なやり方も新鮮に聞えるのがまた不思議です。で、それらが頭で考えられた<解釈>で終わっていないのが、この演奏の素晴らしいところです。

     ヴァイオリン対抗配置で、終楽章も含めて繰り返しは全部行なっています。

    (★★★★☆)

  2004/02/02

    ■マーラー:交響曲第10番(バルシャイ補筆版)
     R・バルシャイ指揮/ユンゲ・ドイチェ・フィルによるCD(Brilliant)。残念ながら都響との実演は聴きそびれてしまいました。

     バルシャイ版は中間3楽章では打楽器や金管楽器がかなり活躍します。また、終楽章は弦を中心にクック版に比べるとかなり<素直な>オーケストレーションになっていると感じました。ここは、バルシャイ版の方がすんなりと曲を受け入れられます。もちろん、クック版あってのバルシャイ版であるのも確かだとは思いますが。

     演奏は前向きと言うか、かなり外向的な感じです。ストレート勝負。不協和音なんかはそのまま思いっきりぶつけて鳴らす。それがマイナスに出たのが第3楽章か。この音楽の微妙なニュアンスが感じられず、結果中間3楽章がやや一本調子になってしまいました。

     それでも終楽章、トランペットの引き伸ばされた「A」の音から、第1楽章の主題が再現されてから後の物凄い高揚感は、率直に感動的です。

     それにしても第1楽章はマーラーの書いた音楽の中で最も美しい楽章の一つでしょう。第9番が<死>であるならば、これはあの世、岸の向こう側の音楽です。この未完の作品を補筆完成してしまうことや、このバルシャイ版についてもいろいろと見解はあるでしょうが、(クック版も含めて)マーラーの意図した音楽の片鱗でも実際の<音>として聴ける価値は極めて大きいと私は思っています。

    (★★★★☆)

  2004/02/01

    ■200億円
     http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040130-00000105-yom-soci

     会社(企業)はそこに所属している社員が<役割分担>して組織が成り立っている。ある商品を作り、それを売って利益を得ることは、決して1人の社員では出来ないことだ。また、もし何の仕事もしていない社員がいたとしても、その人のために仕事をしている多くの社員がいるのも事実だ。

     ある事業で利益が得られない可能性もある。そのリスクを回避するために、いくつかの事業を立ち上げて、企業全体の戦略としてトータルで利益が出るような努力もする。

     ...で200億円。TVでのコメントなどを聞いていると肯定的なものしかないのだけれども(というかコメントしている人間は<会社員>とは無縁の人ばかりだが)、やはり私にはスッキリしない話なのだ。私の考えが<古い>のか。

     研究部門というのは会社としては<投資>の面があると思う。<発明>するまでの人件費・設備費などは、他の社員が働いて稼いだ金で賄われていたはずだ。もし、氏が何の結果も出せなかったら?...これまでの給与を返済するという話にでもなるだろうか。

  2004/01/30

    ■プロコフィエフ:カンタータ「アレクサンドル・ネフスキー」
     E・オーマンディ指揮/フィラデルフィア管弦楽団他によるCD(BMG)。この曲を米国初演(コンサート)し、世界初録音したのがオーマンディだそうです。

     豪華絢爛、総天然色、ハリウッド映画。派手に鳴る(特に鍵盤)打楽器の効果、弦楽器は細かい音符を<飾り>ではなくきっちりと弾き切っています。バランス的には不自然?...でも、元々映画音楽ですから、そういう<効果>も想定はしているんではないでしょうか。想像をはるかに超えて面白かったです。

    (★★★★★)

  2004/01/29

    ■カラヤン
     「カラヤンはリハーサルのときが一番いい」と誰かが書いていたのを読んだ記憶があります。

     ウィーン・フィルとのリハーサルの模様(動画)がネット上で公開されています。曲はチャイコフスキー「交響曲第5番」。

     http://www.karajan.org/de/biography/ms/video_3a.asp

     で、正にその通りです。本当にカッコイイ。これはカラヤンの<素>の姿(指揮)でしょう。

     人前で演奏するコンサート(ステージ)の<場>というものを、厳然と区別していたんだと思います。はっきりと聴衆の<目>を意識して、極端な言い方すれば<聴衆のために>指揮をしている。

     それを批判する向きもあると思いますが、これは<実力>あってこそできること。下手な指揮者がやると<お笑い>になってしまいます。(たまにアマチュアで...)

  2004/01/28

    ■C・デュトワ&NHK交響楽団
     オーチャード・ホールにて。「さまよえるオランダ人」序曲、シベリウス「ヴァイオリン協奏曲」、フォーレ「ペレアスとメリザンド」組曲、ストラヴィンスキー「火の鳥」組曲アンコールに「ルスランとリュドミラ」序曲

     フォーレの繊細で暖かい響き。「火の鳥」の色彩感、躍動感、リズム感、迫力。鮮やかで洗練された「ルスラン…」...もう後半3曲だけで見事に完結したプログラム。素晴らしい演奏でした。さすがです。値段とかを考えれば、ちょっとした外来オケ聴くより断然お得です。(それに比べ、前半はデュトワ氏の音楽であるけれども、ちょっと座りが悪かったです)

    (後半:★★★★★)

  2004/01/27

    ■N響定期
     NHK・BSで放送されたものをビデオ録画で。

     C・デュトワの指揮。とにかくハチャトゥリアン「ピアノ協奏曲」が良かった!この曲、CDも何枚か持っているのですが、いずれも今一つ満足できませんでした。

     ティボーデのピアノは、なんだかフランス近代音楽のようでもあり、カデンツァなんかはジャズのようなノリでもあります。都会的でスマートでカッコイイ。

     デュトワも同じで、独特のリズムの軋みなどは鮮やかにさーっとこなしてしまう。この曲の持っている臭みのようなものが抜けています。「ハチャトゥリアンじゃぁない!」と言う人もいるかもしれないけれど、こんなに楽しくこの曲を聴けたのは初めてです。(録音してくれないかしら。>ティボーデさん)

     ところで、第2楽章の「フレクサトーン」。2台使って演奏していたのは音域によって楽器を変えているんでしょうか。(そもそも、どうやって音程を変えるの?)

    (★★★★☆)

  2004/01/26

    ■ショスタコーヴィチ:交響曲第5番
     ケーゲル指揮/ライプチヒ放送響によるCD(Weitblick)。1986年のライブ録音。

     極めて人間的、また個人的な思いを吐露したような演奏。第2楽章のデフォルメなどは今では聴くこともある解釈だけれども、第3楽章などはかなり異質な感じがし、そして第4楽章再現部から終結へかけての音楽は正にこの演奏の頂点です。

     <強制された歓喜>と言われることもあるけれども、<強制>する外的要因(社会、体制...?)はこの演奏には感じられず、ひたすら自己の内側からこみ上げてくる感情に拠る。ニ長調のコーダでもどういう形であれ<歓喜>などというものは微塵も感じません。

     最後の改変(かなり強烈)は抵抗を覚える人も多いでしょうが、聴き終わった後はしばらく立ち直れないくらいの、どんよりとした重苦しいものが残ります。演奏後、長い間(ま)があって客席から拍手が起こっているのも、この手の曲では珍しいと思いますが、それも十分納得できる。どう反応していいのか分からない、といった気持ちだったのではないでしょうか。

     異形の演奏。オケが今一つなのが本当に残念。初めてこの曲を聴く人には全くお勧めできません。

    (個人的に:★★★★★)

  2004/01/25

    ■「パイオニア所沢吹奏楽団」定期演奏会
     所沢市民文化センター「ミューズ」にて。1階席にほぼ満席に近い入り。職場という集客のベースはあるのでしょうけれども、素晴らしいです。

     指揮者の大澤氏も含めて、落ちついた<大人の>雰囲気を持った演奏会だったと思います。コンサートというのは自宅でCD聴くのとは違いますから、演奏そのものだけでなく、演奏会としてのトータルな雰囲気というのが非常に大事だと思います。だからこそこれだけの集客につながるという面もあるでしょう。

     問題は、ホールの音響によるものなのかもしれませんが、音が団子状態になってしまって、もやもやとして、各セクションの音がクリアに響いてこない。ソロでさえ全体の響きに埋もれ、非常に遠く聞えます。ステージ上でも他の音が聞きづらいのでしょうか、木管と金管でずれてしまうような箇所もありました。このホールで演奏会を開くのは今回が初めてらしいですが、今後これはクリアできるでしょうか。

     14時開演、2部形式で終演が16時前。正直、このくらいのボリューム、腹八分目がちょうどイイですね。(出演された皆様、お疲れさまでした)

  2004/01/23

    ■ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
     L・マゼール指揮/ウィーン・フィルによるCD(DG)。1983年の録音。

     どうも<頭で考えられた>演奏というふうに感じられてしまいます。曲に対する<共感>、それから来るであろう<情感>が感じらないのです。また、バランスが終始きちんとコントロールされている分、音楽の勢いとか、エネルギーが削がれてしまっているようも感じます。

     普段は埋もれがちな声部や旋律を前面に出したりなどと、聴いていて<面白い>部分が沢山あるのも確かだし、オケがVPOということで、それに助けられている部分も多いと思います。

     しかし、第2楽章の中間部後半や、<家路>の旋律が人数を減らした弦楽器で演奏される部分など、なんでこんなに味気なくなってしまうんでしょう...というか意図的にそうしている、<お涙頂戴><演歌>的な要素を排除しているのかもしれません。(実は私はそれが聴きたい)

     この頃のマゼールとはどうも相性が悪いようです。ちなみに第1楽章提示部の繰り返しを行なっています。

    (★★★☆☆)

  2004/01/22

    ■TV「砂の器」
     ビデオ録画していたTVドラマ「砂の器」第1回、ようやく観ました。これは、原作とか映画は脇に置いておいて楽しむものでしょう。(「似てる」場面は沢山ありましたが)

     あの演奏会のシーン、会場は「横浜みなとみらい」ですよね。映画版の「埼玉会館」(*)と違ってすごく立派です。会場借り切って、観客のエキストラとオーケストラ入れて、大掛かりですよねぇ。ただ、会場外観全体を写したシーンは「みなとみらい」ではないですね。見たことある場所ですが...市立体育館だっけ??

     音楽(千住明)が映画版(菅野光亭)とそっくりなのは...こればっかりはこうなってしまうのかしら。そういう面も含めて、あの映画は<名作>であると、改めて感じます。

    (*)「埼玉会館」...最近行っていないのですが、この写真見ると、改装してずいぶんキレイになったみたいです。

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