| 日記 |
| 2003/11/25 |
ステージ両サイドと後方(P席)の客席後方に配置された4群のバンダ。指揮が指揮だけに合わせるのは大変だったと思いますが、音響的効果は圧倒的です。(さらにステージ上には8対のティンパニ) 実際に<見て>気付いたのですが、ステージ上のオーケストラはごく一部分を除いて、金管楽器はホルンだけ。要は通常のオーケストラの金管パートを4群のバンダに受け持たせるというコンセプトで、バンダを単なる「効果音」としてはいない、まさに<天才的な>アイデアです。CDでは何度となく聴きましたが、この曲ばかりは実演で聴かないと面白さは分からないでしょう。 P席にコーラスを配置していたのですが、それでも7〜8割の入りで空席も目立ちました。曲の人気が無いから?それとも読響だから??...本当、もったいないです。 (★★★★★) |
| 2003/11/23 |
最初の陸海空自衛隊音楽隊の合同演奏(ステージ上で3つに分かれて配置)による「国歌」演奏の出だしのユニゾンがピッタリ合っていたのに感激。続いてヴァン・デル・ローストの行進曲「マーキュリー」。「合同バンド」というとイベント的な要素が強く<鑑賞には耐えない>、というのが(アマチュア的)先入観念であったけれども、上手なバンドが演奏すれば全く問題なしというのが分かりました。 ステージの真ん中で1人で吹いたユーフォニアム、上手だなぁと思ったらやはり外囿祥一郎さんでした。完全に一般人相手ですから、みんなが知っているメロディをそのまま吹くだけなので、だから「どうだ、スゴイだろ!」というこれ見よがしの上手さではなく、おそらく多くの人(プレイヤー)がこういう演奏(音)を頭の中でイメージしつつ、その途中でつまづいたり、コケたりしているんだろうな、そう思わせるような演奏でした。 |
| 2003/11/23 |
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| 2003/11/22 |
前回の「第9番」はちょっとアヤシかったけれども、この「第3番」は名演だったと思います。特にゆったりと急がず進められた第2楽章が印象的で、この指揮者<らしさ>が最もよく出ていたのではないでしょうか。 そしてオーケストラが上手い。ロシアのオケというと結構粗い(雑な)印象もあるのですが、全くそういうことはありません。第1楽章のトロンボーンのソロも素晴しく、トランペットのトップ奏者も、盛り上がってくるとベルを上方30度に上げて豊かな音を響かせていました。また「NHKホール」という不満も全くありませんでした。 ロシアのオケでこんな立派なマーラーが聞けるなんて感無量であるとともに、その反面ちょっと寂しくもあり、微妙な気持ちです。 (★★★★★) |
| 2003/11/21 |
「舞踏会の場面」「愛の場面」「妖精のスケルツォ」「ロメオとジュリエットの死」、これらをオーケストラだけで描き、それを小合唱とソプラノ、テノールの独唱を加えた「序曲」的なプロローグ。そして大合唱とバリトン独唱を加えて<オペラ的に>描かれる壮麗なエピローグが縁取る、そういった交響曲としての「形式」をしっかり感じさせてくれた演奏でした。 (★★★★★) |
| 2003/11/20 |
カルロス、生涯(まだ生きてますが)唯一の「田園交響曲」の「記録」として、ファンにとっては非常に嬉しいCDです。演奏も間違いなくカルロスの「田園」です。録音については良くはないとは思いますが、でも前記のような意味合いにおいては、私は不満は感じません。 演奏そのものについては、まだ曲と完全に噛み合っていないように感じます。カルロスの演奏を聴いたことがない人にこのCDを薦める気にはなりません。ただ、第2楽章のふわっとしたリズム感、第4楽章の勢いなどは素晴らしいです。 最後に4分近くの「拍手」が収録されています(別トラック、第3,4楽章の演奏時間より長い!)。演奏後、間を置いてパラパラと起きた拍手が一旦止み、またパラパラと始まって、やがて大歓声となるのですが、一体何が起こっていたのでしょうか? カルロス、21世紀になってまだ1度も指揮をしていないそうですが、この録音にOKを出すところを見ると、もう指揮台には立たないつもりなのでしょうか...。 (あくまでファンとして:★★★★★) |
| 2003/11/19 |
冒頭のファンファーレに続くハープの分散和音を背景にしたサキソフォン(原曲はチェロ)のソロ、ここだけでもこの録音は一聴の価値があります。 チェロをサキソフォンに置き換えるという吹奏楽編曲物の「常套手段」。しかしここで聞かれる旋律はあたかも元々サキソフォンのために書かれたかのように(例えば「アルルの女」のような)、美しく、甘味に響きます。一見淡々と吹いているのですが、最高の「フランス音楽」を聴いているかのような幸せな気持ちになります。 いつもオケしか聴いていない人が「吹奏楽」の演奏を聴いてどう感じるかは分かりません。しかし、このサキソフォンのソロは聴いて損はありません。 (サキソフォンのソロに:★★★★★) |
| 2003/11/18 |
氏の録音した尾高尚忠「フルート協奏曲」(1961年録音、共演は岩城宏之&N響)は私の長らくの愛聴盤。この近代フルート協奏曲の名曲、ご存知ない方は是非聴いてみてください。LPでは裏面に「ラプソディ」(このソロも吉田氏?)「木挽歌」などが収録されていて、当時上り坂だったであろうN響共々素晴らしい演奏を聴かせてくれています。 合掌...。 |
| 2003/11/17 |
スイトナー&ドレスデン・シュターツカペレ。まず冒頭のファンファーレの「音」。普段耳にする「ブラバン」の音とは全く違う、俗に言う「いぶし銀のような」音とはこのことです。アレグロからの力強さもいいですが、なにより3拍子ワルツの部分のリズムの揺れのチャーミングなこと。本当にこういう演奏で聴くと、立派な「序曲」としてもっとコンサートで演奏されてもいいのではないかと思ってしまいます。(★★★★★) デュトワ&モントリオール響。レガートで柔らかなファンファーレ、チェロのソロも優雅で気品に満ちている。しかし、アレグロ以後は金管、打楽器のサウンドがソフト過ぎて音楽にメリハリが無くなってしまったように感じます。ちょっと期待ハズレ。(★★☆☆☆) パレー&デトロイト響。これが実にいい演奏です。全体的に骨太で力強い。チェロのソロは優雅さよりも凛とした佇まい。アレグロ部分も素晴らしいのだけれど、ただ3拍子のリズムがちょっと無造作に感じてしまい、個人的にはそこだけが気になります。(★★★★☆) カラヤン&ベルリン・フィル。ファンファーレはワーグナーのように壮麗に鳴り響き、チェロのソロも妖艶な雰囲気漂います。アレグロでの音楽の推進力は素晴らしく、ワルツのリズムがしっかりとしているのはさすが。でも、あくまで「カラヤン」。違和感大な人も多いでしょう。(★★★☆☆) |
| 2003/11/14 |
死の3年前に書かれた最後の交響曲ですが、作曲者というのは自分の「死」とか、これが「最後」であるとかいうことを意識しているものなのでしょうか。打楽器アンサンブル(第4交響曲からの「引用」)によるエンディングは極めて印象的ですけれども、ここには、まだ音楽との距離感あるいは<余裕>のようなものが感じられます。(「遺作」の「ヴィオラ・ソナタ」だとその距離感がグッと近付いてきます) デュトワは普段やり慣れていない(と思われる)曲になると、とたんに素晴らしい演奏をすることがあって、この録音もそうです。あちこちでオケに気合いを入れるような指揮者の「声」が聞えてきます。とにかくオケが上手いし、サウンドもカラフルで非常に美しいです。ただその分<影>の部分がなくなってしまっているかもしれませんが、これはこのコンビのキャラで好みの問題でしょう。 (★★★★★) |
| 2003/11/13 |
しかし、なんと気の早い。2年後の催し物の「前売り券」買う人なんているんでしょうか?...私は2年後の自分の置かれた環境なんて想像もつきません。例え我が身がどうなろうとも、会社が倒産しても路頭に迷っても、妻に家を追い出されても、それでも「愛知万博」だけは行かずにはおられない...なんて人いるのかしら?? |
| 2003/11/12 |
(前略)ジャンルを問わない活動を続ける羽田健太郎と、世界を代表するオーケストラと定評のあるモスクワ・フィルハーモニー交響楽団との夢の共演が決定しました!クラシックのスタイルと、ジャズのイディオムを見事に融合したラヴェルの傑作ピアノ協奏曲で、日本での共演が実現します。モスクワ・フィルはF子とのコンサートの合間にあたるようです。書かれてませんが指揮はシモノフでしょうか。ビミョーな「共演」ばかりのこのコンビ、1回でいいから単独でコンサート開いてくれないかしら。 羽田さんというと「バラエティ」っぽいイメージがあるのですが、経歴を見ると、 <NHK毎日新聞社主催の第39回「音楽コンクール」でピアノ部門第3位受賞」> なので大丈夫(?)でしょう。しかもモスクワ・フィルのラヴェルとあれば興味しんしんです。アンコールで「渡鬼」のテーマ曲でも共演してくれればさらに面白いんですが。 例によってオケの曲目は発表されていませんけれど、順当に考えればチャイコフスキーの交響曲?...予想を裏切って、プロコ「ロメジュリ」でもやってくれないでしょうか。>シモノフさん |
| 2003/11/11 |
3つの組曲をそのままの曲順で演奏。恋愛物語の描写音楽としてではなく、まずプロコフィエフの書いたスコアを再現することから入った感じです。 普段は聞えてこないパートや、何となく通りすぎてしまう部分をキッチリと音にしています。勢いで押し切ったような親父さん(ネーメ)の録音とは対照的です。例えば「タイボルトの死」終結部ではほとんどの演奏が(「迫力」という名の)「騒音」で終わってしまうのですが、ヤルヴィはテンポを大きく引き伸ばして一つ一つの音の移り変わりをクリアに表現しています。 叙情的な部分はしなやかな美しい音楽になっています。ただ、さらなる情感や感情の高まりがあれば言うことなしでした。(特に「バルコニーのシーン」「別れの前の…」) (今一歩:★★★★☆) |
| 2003/11/10 |
またチャイコフスキーに「展覧会の絵」かと思いきや、今回は素晴らしい(拍手)。1日目がドビュッシー「牧神…」にラヴェル「ボレロ」。2日目がラフマニノフ「交響曲第2番」。さらに、チャイコフスキー「四季」からというのは、ピアノ曲からの編曲だと思いますが、スヴェトラーノフが録音しているガウクの編曲でしょうか(*)。「6月」は有名な「舟歌」ですね。これ、両日共に聴き逃せません。今から5月が楽しみです。 (*)ガウク編曲版で「4月」「6月」「10月」「12月」だそうです。この編曲版がコンサートで演奏されるのも珍しいでしょう。 ちなみに同じ時期に来日するゲルギエフ&ロッテルダム・フィルはプロコフィエフ「ロメオとジュリエット」全曲!...でも「みなとみらい」で平日かぁ(*)。東京でもやってよ! (*)ネットで調べてみたら仕事場最寄駅から「桜木町」駅まで最短40分で行けることが判明しました。これなら大丈夫そうです。(最初から調べろ!?) |
| 2003/11/09 |
是非聴いてみたかったこのコンビ。なんとか都合ついて行ってきました。指揮者正面のP席。諏訪内さんは後頭部と背中しか見えなかったけど、でも行けて良かったです。期待以上でした。 プログラムはコールマン「ストリートスケイプ」、ブラームス「ヴァイオリン協奏曲」、「幻想交響曲」。アンコールが4曲。「ラコッツイ行進曲」、「悲しきワルツ」、「ハンガリー舞曲第5番」、ガーシュウィン「プロムナード」。 1曲目のコールマンは2001年の作品。ヤルヴィ曰く「ニューヨークの写真集」、バーンスタインとコープランドを足してやや現代的にした感じで、ドラム・セットも含めた打楽器のリズムも楽しい曲です。 あくまでP席で聴いた印象なのですが、弦楽器の透明感のあるサウンドが美しく、中間部のヴァイオリンの高音の弱音なども不安定な感じは全くなし。また管楽器も安定した演奏でした。 ヤルヴィは、一見熱くなって無我夢中になっているようで、そのすぐ後でしっかりと元に戻る。そして「静」「間」の表現が上手い人です。「幻想…」の第3楽章冒頭。イングリッシュホルンに続く舞台裏(2階席後方?)のオーボエが出るまでの沈黙。ティンパニの「遠雷」は、はっきりと次の楽章を<予感させる>もの。終楽章の最終和音を大きく引き伸ばして「息切れか?」と思いきや、最後に大きく膨らませるパワーと冷静さ。 目標は「セル&クリーヴランド」だそうで、しばらくこのオケに腰を落ち着けるつもりかもしれません。元々、あまり知られていない作品を中心に録音してきた指揮者ですが、プロコフィエフ「ロミジュリ」の新譜が会場で売られており、ラヴェル作品も録音済だとか。ブラームスの印象では、ここらへんのドイツ作品もなかなか行けそうだし、まだまだ引き出しが多そう。最注目株の指揮者です。 (★★★★★) |