| 日記 |
| 2003/07/24 |
プログラムは全てモーツァルトで「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」「オーボエ協奏曲」「交響曲第40番」。本当に<有名曲>ばかりを集めた演奏会でした。 速めのテンポで前へ前へと音楽を進めていき、その中にも細かなニュアンスを感じさせる、ただオケの反応が今一つの感じ(後半は盛り返してきたけど)。メロディは上滑りしているようで、内声部やベースはもたつき気味。コンサート・マスターがゲスト(山口さん@N響)だったからか、オペラ公演(大曲ですよね)の合間で緊張感が今一つなのか...。 「作曲家の肖像」と銘打った(定期演奏会と並ぶ)シリーズで、有名曲並べてそれなりの演奏ではどうなんだろう。せっかく「薔薇の騎士」やってるんだから、勢いでシュトラウス・プロでもどーんとやるくらいの気合がほしかったけど。 あと、このシリーズもややマンネリ気味か。お客を呼ぶためかもしれないけれど、単なる「名曲コンサート」になってしまっているような気がする。普段あまり演奏されない作曲家を特集するような企画をやってほしいな。 (前半眠かった:★★★☆☆) |
| 2003/07/23 |
ある日の朝、いつものように出勤していると、電車の中でポケベルが鳴りました(正確には「振動」した)。中央線で新宿へ向かう途中の車内。メッセージを確認してみると会社へ連絡入れる必要がありそうです。 で、(当時は携帯なんて持ってないから)公衆電話を探さなければなりません。途中下車してあちこち探し回って、ようやく空いているのを見つけて会社へ電話しました。 私「もしもし、Sですが。どうかしましたか?」 上司「おう。急な会議があるから、すぐに会社へ来てくれ!」 私「...」 あんたがポケベル鳴らさなければ今ごろ会社へ着いてたかもよ...懐かしき(?)原始時代のお話でした。 |
| 2003/07/22 |
1931年に初演された旧約聖書に基いたオラトリオ。作曲者まだ20代の作品です。 2群のコーラスとバリトン独唱、オーケストラは3管編成(サキソフォンも含む)に、左右に配置されたブラスバンド、さらにパイプオルガンも加わるという大編成。いかにも<若書き>といった感もありますが、大スペクタクル娯楽作品です。 ラトルは音楽の推進力が素晴らしく、エキサイティングな演奏を聴かせてくれます。しかし、当然のことながら、実演でないと演奏効果が100%上がる曲ではないでしょう。 ちなみに、ブリテンなどはウォルトンの「保守的」な作風に批判的だったそうですが、国威発揚戦争映画の音楽も作曲したウォルトンと、それを良しとしなかったであろう「戦争レクイエム」「シンフォニア・ダ・レクイエム」の作曲者。対照的です。 (★★★★☆) |
| 2003/07/21 |
そもそもが<企画もの>の演奏会だし、ナマのオケが演奏しているとはいえ、TVでは過去のオリンピックの映像がメインでそのBGM的な扱いだったし、まあいろいろあるにしても、極めてダルな「ルスラン…」序曲でウンザリしてチャンネルを変えてしまった。コンサートマスター(荒井さん)が、必死になってオケのテンション上げようとしているのが印象的でした。ちょっとガッカリ。>円●●さん |
| 2003/07/17 |
フィンランドの叙事詩「カレワラ」(→こちらをどうぞ)に基く4曲から成る「レミンカイネン組曲」から。 第2曲「トゥオネラの白鳥」...デイヴィスのシベリウスは私の好みとは若干肌合いが違うところもあるのだけれど、これは素晴らしい演奏です。 黄泉の国トゥオネラに流れる黒い川に漂い、悲しげな鳴き声をたてる白鳥。「死」のイメージもあるこの音楽、どこか人を寄せ付けない佇まいもあるのですが、デイヴィスは弦楽器の和音が低音から高音へと受け継がれてゆく冒頭から、感情のこめられた<人間的な>音楽を聴かせてくれます。 ある意味、本筋とは違うアプローチかもしれませんが、極めて感動的な演奏となっています。 (★★★★★) 第4曲「レミンカイネンの帰郷」...白鳥を射るためにトゥオネラを訪れたレミンカイネン。ポヒヨラの牧者マルカハットゥの策略により命を落としますが、母親の力により命を蘇らせ(母は強し!)故郷へと戻る、その様子を描写した終始速いテンポの前へ前へと進んでいく音楽で、勇ましい金管の響きも印象的です。 勢いに任せることなくコントロールの効いた演奏で丹念に音楽を描いてゆき、途中のティンパニの効果、テンポを速めたコーダが印象的です。ただ「…白鳥」とちがい単独で聴くと曲そのものの平板さもあってか感銘は今一つかもしれません。あくまで組曲の「終曲」として演奏されているように感じます。 (★★★★☆) |
| 2003/07/16 |
A・プレヴィン指揮/ロイヤル・フィル(Telarc)。 プレヴィンは作曲者の信望厚かったそうですが、これは「さすが」と思わせる素晴らしい演奏です。その場その場の音響効果に頼ることなく、全曲非常に見通しのよい演奏になっています。 両端楽章のクライマックス、あるいは第2楽章ではさらなる迫力を期待したい所もありますが、決して度を越さない、暴力的にならない、これはこれでプレヴィンの持ち味だと思います。カップリングは「戴冠式行進曲」2曲。これはオススメです。(★★★★★) S・ラトル指揮/バーミンガム市響(EMI)。1990年の録音。 テンポの速い部分のスピード感が素晴らしく、また非常に<考えられた>演奏で、頂点への持って行き方もきちんと計算されているようです。終結部も音符の長さに細かいこだわりを見せている所も<らしい>ところでしょう。しかし、例えばハイティンク盤などを聴いてしまうと第3楽章などは物足りないし、音楽のスケールも一回り小さく感じられてしまうところがあります。(★★★★☆) |
| 2003/07/15 |
組曲「歴史的情景」第1番は1899年に上演された民族的歴史劇ための音楽から3曲を抜粋・編曲したもので、「序曲風に」「情景」「祝祭」の3楽章からなります。ちなみに、この劇音楽の終曲は交響詩「フィンランディア」に編曲されました。 知名度は低いとはいえ、いかにもシベリウスらしい魅力的な音楽です。交響詩を思わせるような第1楽章、カスタネットも加わったボレロのリズムを持つ第3楽章。 なにより第2楽章、混沌の中からハ長調の和音が沸きあがり、トランペットを中心とした金管楽器が堂々たる「愛国的」行進曲を奏でる部分は本当に胸が熱くなります。ひょっとすると「フィンランディア」以上の高揚感があるかもしれません。 ラシライネン(→写真)は1959年フィンランド生まれ。第1曲目冒頭の深い響きから、音楽の「心」をしかっりと掴んでいる、見事な演奏です。(見た目はアレですが...) ちなみに、やはり3曲から成る「組曲第2番」は全く別の成り立ちの曲ですが、同時に初演され、スコアの曲順も通し番号になっています。 (★★★★★) |
| 2003/07/14 |
クーベリック&バイエルン放送響によるドヴォルザーク「後期3大交響曲」のライヴ録音。昔、海賊盤で出ていたのと同じ録音だろうか。第7〜9番に弦・管セレナーデ、ヴァイオリン協奏曲がカップリング。ベルリン・フィルとのスタジオ録音全集もあるけれど、バイエルンとのライヴともなれば話は別なので3枚まとめて購入。こういうのが出てくるので、新譜(=最新録音)の入りこむ余地はなかなかないかも。 試聴機で山本直純の「パロディ・コンサート」から交響曲第45番「宿命」を聴く。これ、「オーケストラがやって来た」でも演奏していたように記憶しますが、「45」というのは1から9まで足した数で、要はベートーヴェンの9曲の交響曲による「パロディ」。ある曲の途中からいきなり別の曲になったりする「意外性」とか、第7交響曲のフィナーレがデキシー風になったりとか、爆笑までは行かないにしても意外とニヤニヤしてしまう。仲間内の居酒屋での与太話みたいな感じだけど、根本的にこういう「受け狙い」が好きな方だったんだろうなと思う。 もう1枚、C・ディビス&ロンドン響によるシベリウス作品集(BMG)。「レミンカイネン組曲」「ポヒヨラの娘」「吟遊詩人」というシブイ(しかし魅力的な)選曲。こちらは購入。予想外の散財でした。 |
| 2003/07/13 |
4曲からなる組曲。第2曲が有名な「トゥオネラの白鳥」。これと第4曲「レミンカイネンの帰郷」は単独で演奏・録音されることも多いです。 フランクは(カップリングの「エン・サガ」もそうでしたが)スコアに書いてある事を蔑(ないがし)ろにせずに、丁寧に音楽を創っていき、その中に独自の表現も加えています。 ただ、残念ながらこの曲に関してはいただけません。シベリウスの音楽の「心」が抜け落ちてしまっているように感じ、「譜面を音にする」という以上のものが伝わってきません。この曲が、これほど<長く>感じられたのは初めてです。 (★★☆☆☆) 終曲の「レミンカイネンの帰郷」は私の大好きな曲で、その昔バルビローリ&ハレ管のLPを本当に繰り返し聴いたものです。たった数分間の一気に駆け抜けるような音楽ですが、バルビローリはそこに込められた情感を見事に表現し切っていて、何度聴いても熱くなるものを感じます。 |
| 2003/07/12 |
「果汁1%」だそうだが、「内容量90g」の1%、つまり100分の1で 0.9g。「すいか」の果汁0.9gってどのくらいだろう。味に影響するほどの量とは思えないが。 |
| 2003/07/10 |
しかし、JR(車内アナウンス)もただ謝るだけではなくて、どういう状況なのかきちんと説明してほしい。わざわざ山手線の線路に人が入り込むにはそれなりの理由、状況があるだろう。「人が入ったので電車止まってます。」では延々車内に閉じ込められている客は納得しないぞー! |
| 2003/07/09 |
「それでは3520円のおつり。まず大きい方から3千円を」 「いや、細かい方から先にくれないかな」 「レシートは袋の中にお入れします」 「いや、中に入れないでほしいんだけれど」 「ポイントカードをお返しします」 「いや、返さなくていいよ。おねえさんにあげる」 「ありがとうございました」 「礼は要らないよ。それより現代音楽の売り場で流れてるキーキーうるさい音楽、耳障りだから止めてくんないかなぁ」 最後だけ本当。店内で流す曲は考えてよ。>タ●ーさん |
| 2003/07/08 |
ハイティンクは実績の割には人気が突き抜けてこないようにも思えますが、このウォルトンは本当に名演です。「イギリスもの」という枠を超えた、ショスタコーヴィチにも匹敵するようなシリアスな交響曲として見事に演奏しています。 テンポを遅目に取った第3楽章の<憂鬱な>表現も見事だし、終楽章冒頭もただ鳴らすだけではなく、コーダとの統一感を見事に保っています。金管楽器の迫力も申し分無し。やはり、この人の持っている音楽性、指揮者としての格が違うといった感じです。 (オススメ:★★★★★) |
| 2003/07/06 |
当初は大野和士氏が振る予定のコンサートでしたが、故障のために来日不能になり代役は広上淳一氏。久々の大野さん登場と言うことでチケットは売り切れていたようですが、「代役」としては非常にいい人選だったと思います。 レーガー「ヴァイオリン協奏曲」は日本初演、これは大野さんらしいプログラミングだったと思います。初めて聴く曲でしたが、ブラームスの協奏曲をさらにロマン的に長大にしたような音楽で、第1楽章も型通りのカデンツァが入っていて「伝統的」なものも意識しているように感じました。正直、掴み所が無い曲ではありましたが、最後まで聴き通せたことは確かです。 しかし、なんと言ってもこの1時間にもなろうとする長大な曲を弾ききった庄司紗矢香さんに拍手を送りたいと思います。素晴らしいヴァイオリニストです。演奏後は笑顔であったものの、本当に全力を使い果たしたというような印象でした。 紗矢香さん、10月はシャイー&ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団との共演でパガニーニ。チケット買おうかとチラシ眺めていたら睨まれました。でも行くぞ(シャイーも聴いてみたいし)。 後半、ストラヴィンスキー「春の祭典」は、原始的なエネルギーやリズムを強調するよりも、つねにしなやかさを持たせた演奏だったように感じます。広上さんの指揮を見るのは初めてでしたが、確かにアクションの面白さもありましたが、決してパフォーマンスだけには感じられず、非常に素晴らしい指揮者だと思います。 (★★★★☆) |
| 2003/07/05 |
アミュー立川大ホールにて。この日演奏された曲目に興味の薄い人にとっては、かなりシブめの演奏会だったのではないでしょうか。 メインの「GR」、流行りですよね。合唱が入ったことによって、この日のメインたり得たと思います。正直、聴く前は不安もあったのですが非常に充実したコーラスでした。合唱指揮の中館氏はもっと称えても良いでしょう。ちなみに、エンディングのティンパニにバス・ドラムを重ねるやり方はショスタコそのままですね。 ところで「GR」系に疎い私なのですが、「交響組曲第2番『GR』より」...「より」ということは、「抜粋」なのですよね...原曲はオーケストラ作品で、そこから抜粋して吹奏楽(と合唱)に「編曲」したということなのかしら。「第2番」があるからには「交響組曲第1番」があるのでしょうが、そちらは「JR」だったりして...。 保科洋の2作品「パストラーレ」「古祀」は音楽の見通しの悪さが気になります。今どこにいて、どこへ向かっているのかが見えない。「起承転結」がはっきりしていないので、ひたすら音楽が続いているようなイメージがあり、悪い言い方をすれば「単調」ということになります。しかし、あの変拍子はよく止まらずに演奏できたものだと...さすが長年の「名コンビ」というものでしょうか。 R・シュトラウス「ホルン協奏曲第1番」、人数を絞っての非常にスッキリした響きがよかったです。むしろ、アンコールのモーツァルトがテンポ設定もあってか「ロンド」の軽快さが今一つでした。 ...なにはともあれ、出演された皆様お疲れさまでした。 |
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