| 日記 |
| 2003/05/21 |
デッカ時代のこのコンビの録音、再発されているのもありますが、この「序曲集」だけは一部を除いてなかなか見つけられませんでした。本当に嬉しいです。 聴き直してみて、非常に暖かいサウンドがするので驚きました。もっとカチッとしたアンサンブルをしているかと思っていましたが、「一糸乱れぬ」という息苦しさがありません。「完璧」を成し遂げた上での意図的な「遊び」とでも言ったらいいでしょうか(最初っから遊んでいるのではなく)。 で、やっぱりこの頃のマゼールは冴えていました。相当にわざとらしい所もありますが、そういうことを堂々とやっていたのがこの頃までではないでしょうか。新しい録音でも「変わった演奏」というようなことが言われますが、それはあくまでも形としての「解釈」であって、根本的な部分での「胡散臭さ」(というか「お行儀の悪さ」?)がなくなってしまっているように感じます。 (好き:★★★★★) (*)収録曲は以下の通り(作曲者略)。「ルスランとリュドミラ」「運命の力」「ローマの謝肉祭」「泥棒かささぎ」「プロメテウスの創造物」「大学祝典序曲」、以上がオリジナル「序曲集」に収録。プラスして「ロシアの復活祭」、「キューバ序曲」の2曲。 |
| 2003/05/20 |
メインのマーラー「交響曲第5番」。テンポ、表情の変化も大きく、また「激情型」でしょうか。ただ、音楽にずっぽりとのめりこむ「自己陶酔型」とは違い、これは私の好みです。 オケはトランペット首席がときどき「取りこぼし」ていたのが気になりましたが、ホルン(ソロもセクションも)、トロンボーンは素晴らしい音でした。 棒でコントロールするよりも、基本的にオケに流れを委ねているような所があり(早い話、棒が分かりづらい)、それが弦とハープだけの有名な第4楽章「アダージエット」では、ぎくしゃくと音楽の流れを妨げていたように感じました。また、一歩間違えると収拾がつかなくなるような棒かもしれません。 前半のベルク「バイオリン協奏曲」(独奏:クレーメル)では、入り組んだ音楽の緊張感が保ち切れなかったような印象を持ちました。 少なくとも後半は十分楽しめた演奏でしたが...(下へ続く)。 (ベルク:★★★☆☆/マーラー:★★★★☆) 私の前の座席に座った男性、非常に座高が高い、しかもボサボサ・ヘア。彼の頭が私の視界からちょうど指揮台に重なるのです。途中までは彼の頭を避けて、身体を傾けて見て(聴いて)いたのですが、なんと「マラ5」の第3楽章から気分がノッてきたのか、身体を前後左右に大きく揺らしてリズムを取り出した(泣)。私の目の前を黒い塊(彼のボサボサ頭)が動き回り集中力が大きくそがれてしまいました。座高が高いのはこれはしょうがない。そのヘア・スタイルもまあ許そう。しかし「動くなぁ〜!」。 |
| 2003/05/19 |
X「このボタンをクリックするとエラーになるんです」 私「どのボタンのことですか?」 X「だから、これです」 私「えーと、こちらからは見えないんですが」 X「なんだ、それを早く言ってくださいよ」 私「...」(オレは超能力者か!?) |
| 2003/05/18 |
前半のモーツァルト「ドン・ジョバンニ」序曲、メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」(独奏:渡辺玲子)は前日の疲れもありまして意識朦朧(もうろう)としてました。スミマセン。 意識の戻った後半のドヴォルザーク「交響曲第8番」、通称「イギリス」はよかった。情緒的に訴える演奏ではないのですが、非常にニュアンス豊かな音楽でした。第2楽章冒頭の弦によるテーマは絶品。指揮者も全体的に割りと冷静だったように思いますが、終楽章コーダの追い込みは爽快。最後は指揮台でジャンプ!...お元気です。 アンコールはシューベルト「ロザムンデ」からバレエ音楽。これがドヴォルザークの音楽と実に同じ「臭い」を感じました。例えば「スラヴ舞曲集」の1曲にありそうな雰囲気。 (後半のみ:★★★★☆) さて、コンサートの帰り、ウワサの「六本木ヒルズ」ヘ行ってきました。「食事でも…」と思ったのですが、MAPを見てもどこに何があるのか、自分がどこにいるのか全く分からず、とにかく歩き回っただけでそのまま帰ってきました。あー、疲れた。 |
| 2003/05/15 |
トルトゥリエ氏は、有名なチェロ奏者ポール・トルトゥリエ氏の息子さん。CHANDOS レーベルへ、ラベル、ドビュッシー、ヒンデミットなど録音多数。近現代曲を得意とされているようです。 指揮は大きく力強く、特に「惑星」では大熱演・力演で指揮台から足を踏み外すんではないだろうかと心配するくらいの<大暴れ>でした。ただ、「遊び」というか「ゆとり」が今一つという感じで、これが「惑星」では少し気になりました。ダイナミックではあるものの、さらに<暖かさ>が欲しかったような気がします。 「牝鹿」はバレエ音楽からの組曲、なんとも洒落た音楽で、もっともっと演奏されてほしい曲です。このオケの明るくてやや硬質のサウンドがマッチして、楽しい演奏でした。1曲目から鳴り止まない拍手に、久々にこのオケの「いい頃」を思い出させてくれました。 協奏曲のソリストは高橋敦(@都響首席)、素晴らしい演奏でした。ハッタリとか見栄はなく、非常に素直でナチュラルな演奏。こんなに上手な方だったんですね、失礼しました。曲も色々な音楽の要素を詰めこんだ感じで面白かったです。アンコールはスタン・フリードマン「ソロ」〜「ファンファーレ」。 しかし、なぜか「ハラハラ」してしまう「火星」のエンディング。演奏した事のある人なら何となく分かっていただけると思いますが...もちろんプロですから「♪プッ...?」なんて飛び出す人はいないんですが、指揮者の方も「1,2,3…」と<分かり易く>振るわけではないし、お互いギリギリの所のすごい緊張感がありました。 (プーランク、トマジ:★★★★★/ホルスト:★★★★☆) |
| 2003/05/14 |
意外に(あくまで「意外に」)安かったので、ウォルトン「ベルシャザールの饗宴」のフル・スコアを買ってしまいました。そのスコア、少し破れているページがあって、楽譜を読むには全く影響はない程度なのだけど、それを見つけたレジのオネエさんが10%引きにしてくれました(←催促したのではない)。元の値段が高いのでこれは嬉しかった。「ありがとう」 吹奏楽「オリジナル曲」のスコアが何冊か並んで売られていました。値段もそう高くなくて、ちょっと惹かれるものもあったけれども、この日は買わず。しかし、いずれもしっかりと梱包され「開封厳禁」と書かれていて、ほとんど「ビ●本」(って、今も言います?)状態。もちろん、オケのスコアなどは閲覧自由なのに、なぜ吹奏楽だけ? |
| 2003/05/13 |
数多い他の録音に比べると、非常に地味であり、芝居っ気がない。合唱が加わるのは例の中間部ですが、祝祭的な華やかさよりも、もっと素朴に祖国に対する想いを歌っている。全く別の曲のようで、しかし説得力がありまます。以前聴いた、コ●ケン&日フィル&合唱団による、やや場違いな盛り上がりを見せた「フィンランディア」とは対照的です。 普段耳にしているこの曲の演奏、あまりにドラマチックに演出され過ぎていないだろうか。それはそれで面白いけれども、「そういう面」だけでは決してないはずで、ある音楽について1方向のアプローチにしか目が向けられないのは、これは寂しい話だと思う。 シベリウスの「カンタータ」のみを集めたアルバム。「フィンランディア」を除いては無名の曲ばかりですが、シベリウス好きであれば聴いては損のない音楽ばかりです。パーヴォもVirginへの録音は、大衆性・話題性はないものの、本当に<良い>アルバムを作っています。今後もこういう路線を続けてほしいです。 (シベリウス・ファンは是非:★★★★★) |
| 2003/05/12 |
まさか、置いてきた携帯のメールやアドレス帳をチェックされたりしないだろうか(TVなどでよく見る話だが)...もちろん、後ろめたいことはないはずだが、しかし、何となく不安だ。 ひょっとすると、置いてきた携帯に誰かから電話がかかるかもしれない。かといってヤバイ相手から電話がかかるようなことはないはずなのだが、やはり、何となく不安だ。 ...そういうわけで寄り道せずに真っ直ぐ家へ帰った。 「おかえりなさい。(ニヤリ)」 その笑い、とてつもなく不安だ。そして...。 |
| 2003/05/09 |
ここ何年か続けて聴きに行っていますが、会社(*)のバックアップがあるのでしょうけれども、本当に<立派な>演奏会です。会場もほぼ満員。ただ、今回は演奏そのものはちょっと「アレ?」でした。上手いとか下手とかではなくて、なんというか、ちょっとした<間違い>が目立ったように思いました。前半「ポップス・ステージ」はゲストの原博巳氏(サキソフォン)に助けられた感じ。 後半は「展覧会の絵」に「木星」(指揮がぁ...汗)とトゥリーナ「幻想舞曲」(@去年の自由曲...これが一番まとまってた)が付くとさすがに長く感じられました。さらにアンコール3曲...指揮者が3人いたんで仕方ないんでしょうけれど。 とは言いつつ、お客さんも沢山来てくれているし、反応もいいし、ホールも立派だし、寒々とした会場で演奏会を開いている「一般バンド」にとっては、本当に羨ましい限りです。 (*)さすが「企業」の演奏会。明らかにエラそうな方々の一群がいたり、年配の管理職風男性+若い女性社員の二人連れとかちょっと妄想が膨らみかけます。(あくまで「妄想」です) |
| 2003/05/08 |
ミッコ・フランクは1979年フィンランド生まれ。ということは、この録音時は弱冠20歳(または19歳)だったということです。 どちらかというと「解釈」を前面に出した演奏で、所々作為的な印象もあるのですが、これだけ自分の表現を出来るというのは実に大したものです。なおかつ、テンポの速い部分では音楽の勢いもあり、物珍しさだけの演奏でもありません。久々に面白いディスクを聴けました。 シベリウス初期のこの作品、なかなかまとめにくい(形にしにくい)部分もあると思いますが、決して<流す>ことなく、しっかりと音楽にしています。これに<自然さ>が加わればさらに素晴らしいものになったでしょうが、とにかくまだ若い指揮者、それは「将来の楽しみ」にとっておきます。 (★★★★☆) |
| 2003/05/07 |
「冷房需要が増える夏場には、最大で六千四百五十万キロ・ワットの需要が見込まれるが、原発が停止したままだと、五千五百万キロ・ワットしか供給できない。」 「関東全域で、大停電という悪夢が、現実のものになろうとしている。」(*) ...などと書かれていたこともありました(Y新聞)。 企業は何らかの対策を取るでしょうけれども、これだけ個人にPCが普及している時代、突然の停電による「被害」は相当なものになるはずです。しかし、世の中そういう緊張感は一向に感じられず、TVのニュースでも、タマちゃん&白装束ばかり...。 脅してはみたけど実はなんとかなるのさ、という話なのか、あるいは世論を封じこめているのか。まさか、いきなり停電して「だから言ってたじゃない...」ってことはないですよね。>東京電力さん しかし、TVで流れる「節電」のCMは奇妙な感じです。電気もったいないから早くTV消せ、ってことなのかしら。 |
| 2003/05/06 |
どうも気になるので「幻想…」も買ってしまいました。しかし印象は数日前に聴いたストラヴィンスキー(「ペトルーシュカ」他)と同じ。響きの薄い部分での細かい表情には惹かれるものの、トゥッティ(全奏)になると響きの豊さが失われ、こちらに迫ってくるものがなく、音楽のパーツのみが目立っているような印象です。 レコード会社(テラーク)としてはこのコンビを売り出そうとしているのだろうし、彼もその路線に乗って大衆路線を歩んではいるのだろうけれども、彼本来のレパートリーとは若干ずれがあるような気もします。 この曲や「シベ2」のカップリングに「ロメオとジュリエット」からの「愛の場面」、トゥービンなどを持ってくる人ですし、ストラヴィンスキーでも「ロシア風スケルツォ」はなかなかいい演奏でした。 この「幻想…」では数多ある競合盤には到底太刀打ちできないし、あえて「メジャー」路線を歩もうとしなくてもいいように思います。マイナー・レーベルでいいので自分の好きな曲を録音してほしいです。(別のオケとね) 第2楽章はコルネット入り(これはなかなかいい雰囲気です)。第1楽章は提示部リピート、第4楽章はリピート無し(これは中途半端な気が...)。 (★★☆☆☆) |
| 2003/05/05 |
NHKのニュースではアナウンサーが「大型連休最後の日…」と言っていましたが、暦通りだと長くて3連休、あまり「大型」って感じではなかったです。 海外旅行から帰国してきた人たちが一様に白いマスクを着けているのが...でも、インタビューに答えていたある観光客(?)の、 「(外国では)全然騒いでいませんよ。日本だけですよ。」 と得々と語る姿には、戦地から爆弾を「お土産」に持ち帰った記者さんが一瞬ダブりました。 |
| 2003/05/02 |
N・ヤルヴィ&エーテボリ響のショスタコーヴィチ第13,14,15交響曲の録音が廉価盤CD(2枚組)で再発売されていました(DG)。ただ、3曲を2枚に押し込んだために第14番が2枚にまたがっています。 こういうのはどうなんでしょう。「LP→CD世代」の私からすると、CDの大きなメリットは「長時間連続再生」だと思っています。LPだと片面最大30分程度。どうしても曲の途中、あるは楽章間でLPレコードをひっくり返す(交換する)という作業が発生してしまいます。しかし、CDであれば一部例外を除いて、全曲(楽章)連続して聴くことが出来る...「ありがたや、ありがたや」。 しかし、そのメリットよりも「枚数を少なく=値段を安く」というニーズが多いのかもしれません。で、これは「CD世代」の感覚ではないかと思ってみたりもするのです。 |
| 2003/05/01 |
パーヴォはネーメ・ヤルヴィの長男坊、若手指揮者の中では個人的に注目している一人で、2001年からシンシナティ響の音楽監督に就任しています。この「ペトルーシュカ」は最新録音、スコアは1947年版を使用しています。 親父さんはスケール感のある大らかな(大雑把な?)音楽をしますけれども、パーヴォはもっと緻密に曲をまとめていきます。そこが魅力なのですが、この「ペトルーシュカ」は今一つ、悪くはないんですが、他の演奏に比べて「是非これを」という魅力は感じられません。 部分部分では面白い表現もあるにしても、音楽の勢い、大きさが感じられず(これはカップリングの「火の鳥」も同じです)、また版にもよるのでしょうが、舞台の場面を彷彿とさせることもありません。 最後のトランペットによるペトルーシュカの「叫び」、舞台裏から演奏させているんでしょうか?逆にインパクトが薄くなってしまいました。 このコンビについては「これから」に期待します。 (★★★☆☆) |
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