日記

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  ▼ここに書かれている内容は、あくまで私個人が感じたことなどです。
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  2002/11/21

    ■チャイコフスキー:「テンペスト」
     アバド/ペルリン・フィルのCD(DG)。1995年のライブ録音。

     チャイコフスキーはシェイクスピアの戯曲に基く「幻想序曲」を3曲書いている。「ロメオとジュリエット」「ハムレット」そして「テンペスト」。

     この「テンペスト」(作品18)、作曲年代は「スラヴ行進曲」や「白鳥の湖」とほぼ同じだが、人気/知名度だけでなく曲の内容も1ランク落ちるように思える。しかし、アバドは前回のシカゴ響との録音(SONY)でもこの曲を取り上げているし、この録音の様にステージでも演奏しているようだ。

     アバドが興味を持っていたのはチャイコフスキーの「旋律」だったのではないだろうか。「テンペスト」でも「愛のテーマ」の自在な歌わせ方などは実に素晴らしい。ここは聴き物だ。(ただ「ロシア的」というのとは感覚が少し違うような気もするが...)

     その反面「嵐」の音楽は「このコンビならこのくらいの演奏は当然」という高いレベルでもうちょっと、という気もする。悪く言えば「ただ鳴らしている」ようにも聴ける。もう少しコントロールされてもいいのではないか。

     コーダでは弦楽器の駆け上がるような16分音符から「愛のテーマ」が高らかに歌い上げられ、そのままテンポを上げて曲はエンディングを迎える...と思いきや金管のコラールから冒頭の海の音楽が再現する。この曲の最も感動的な部分...というか、ここしかない。ここを聴くためにでも20分近く我慢(?)する甲斐はあるというものだ。もちろんこの演奏でも見事な効果を上げている。

     (★★★☆☆)

  2002/11/20

    ■スヴェトラーノフ:ピアノ協奏曲
     17日放映の「N響アワー」を録画で。

     本来は故スヴェトラーノフ御本人が振る予定だったコンサート。まずは「代役」でありながら、プログラムを変更せずにこの曲を取り上げてくれた指揮者のタルミ氏とN響に感謝。もちろん、この曲の演奏を引き受けてくれたピアニストの横山幸雄氏にも。

     曲はラフマニノフをベースにロシアの作曲家の風味をからめたような音楽で、堅苦しい事を云々しなければ(この手の曲が好きな方には)文句なしに楽しめるだろう。

     しかし...しかしだ、御本人がピアノを弾いたあのCDを聴いてしまった耳には、この演奏はなんとも空虚に響く。指揮者のタルミ氏については「代役」であるので大目に見ても、ピアノを弾いた横山氏。どういう気持ちでこの曲を弾いたのか。

     この曲はロシア「ど演歌」だ。カッコ良くクールに弾きこなす音楽ではない。はっきり言って人前で演奏する(聴く)のは<ハズカシイ>音楽だけれども、それを避けてしまっては単なる耳当たりの良いイージー・リスニングになってしまう...なってしまった。

     もちろんそういう「解釈」もあるだろう。しかし、本来は共演するはずであったロシアの大指揮者への(あえて言えば)「敬意」があってもよかったのではなかったか。ちなみに、横山氏はこの曲の演奏後に「自作の」ピアノ曲を10分程(!)「アンコール」で弾いたそうだ。

     (★★☆☆☆)

  2002/11/19

    ■入団決定
     んんーー、ペタですかぁ...。

     よくある「金力に物言わせて云々」という話については、これは「ビジネス」なのだから、あるルールの中でやっている以上文句を言われる筋合いはないと思う。儲かっている企業が、その儲けをさらなる利益のために投資する、当然でしょう。それをやらないほうがおかしい。で、問題は「やり方」。

     彼は今シーズンまでライバルチームYでG松井とタイトル争いをしていた最大の「敵」。そんな選手を来年からいきなり応援しろという方に無理がある。そして、そういう選手を獲る「センス」に疑問を感じる。

     また監督の「フロントに任せる」みたいな言い方もハラが立つのり(寒...失礼)。欲しいなら「欲しい!」、いらないなら「いらない!」とはっきり言えばいいのに。まあ、それが言えないほど力が弱いということなのか、結局(オーナーに牛耳られてる?)。

     本当、もう「外」から獲らなくってもいいって。<育て>ましょうよ。(誤解されると困るけど私は「Gファン」です、今のところ。)

  2002/11/18

    ■チャイコフスキー:スラヴ行進曲
     アバド指揮/ベルリン・フィルのCD(DG)。1995年の録音。これは意外に良いです。

     アバドはこの前にシカゴ響ともチャイコフスキーの管弦楽作品を録音していて(SONY)、曲目はこのアルバムと全く同じ。「ロメオとジュリエット」「テンペスト」「1812年」そして「スラヴ…」。「テンペスト」なんてあまり知られていない「通好み」の曲を入れたかと思うと、「通俗的」といわれる曲も混ぜ、なんだか首尾一貫していないような気もするけれど、アバド的にはこの4曲なんでしょう。

     第1マーチ、「葬送行進曲風に」という指示をはっきり感じさせる演奏。重い、とうよりも後ろへ引っ張られるようなリズム。旋律も良く歌われて、また伴奏音形の生かしかたもGood!です。クライマックスの迫力も素晴らしい。

     第2マーチの途中、「ロシア国歌」が奏される所でアバドはスコアに無いホルンを加えて旋律を補強。曲によっては「原典」に対してものすごい「こだわり」を見せる反面、こういうところであっさりとスコアに手を入れてしまう...これもまたある種の「こだわり」かしら。

     最後の部分になると、生真面目さみたいなものが裏目に出て<まとまって>しまった感もあるけれど、快演です。他の収録曲についてはそのうち。

     (★★★★☆)

  2002/11/17

    ■ブリテン:ラクリメ(ヴィオラと弦楽合奏のための)
     アイオナ・ブラウン指揮/ノルウェー室内管他のCD(Virgin)。

     この曲は1950年にヴィオラ独奏とピアノのために作曲され、1976年にピアノ・パートを弦楽合奏に編曲、そしてこれが彼の最後の「作品」となる。私にはショスタコーヴィチの遺作が「ヴィオラ・ソナタ」であることが思い起こされるのだが(曲想も似ている)、こういうのって何か「予感」みたいなのはあるものなのだろうか。

     曲は16世紀イギリスチューダー朝時代の作曲家ジョン・ダウランド(1563-1626)の旋律による一種の「変奏曲」。でも、決して聴き易い音楽ではない。ヴィオラという楽器の特性もあって、華やかさは欠片もないし、終始厳しく、重い曲調が続く。最近流行りの「癒し」とは対極にある音楽ではなかろうか。

     通常の「変奏曲」はテーマが最初に提示されてその後に変奏が続くのだが、この曲では終結部で初めて主題がオリジナルの形で姿を現わし、これが世界が一変したような、実に強烈なインパクトを持つのだ。

     アイオナ・ブラウンは女流ヴァイオリニストとしても活躍、マリナー指揮する(いわゆる)アカデミー室内管のメンバーとしてソロを受け持った録音も出ている。最近は指揮活動も始めたようで録音もいくつかある。

     演奏は、やや神経質な感じがするけれど、曲想とはあっているのではないかしら。ただし、終結部のカタルシスは今一つかも。

     (曲が素晴らしいので:★★★★★)


  2002/11/15

    ■ベルリオーズ
     インバル指揮/フランクフルト放送響によるベルリオーズ「ボックス・セット」

     「幻想」「ハロルド」に声楽付大曲「レクイエム」「ファウストの劫罰」「ロメジュリ」「テ・デウム」「キリストの幼時」、全部まとめて11枚組3千数百円也。

     私は「ハロルド」と「テ・デウム」を持ってますが、いずれも国内盤で当時1枚3100円。安くなるなら早く言ってよ。金返せぇ〜!(=八つ当たり)

  2002/11/14

    ■チャイコフスキー:スラヴ行進曲
     ハイティンク指揮/コンセルトヘボウ管のCD(Philips)。

     ハイティンク(1929年生まれ)も今や70過ぎ、今シーズンより故シノーポリの後を受けてドレスデン・シュターツカペレの首席指揮者を務めている...が、知名度の割にはなんとなく地味な印象ではある。

     レパートリーは広く「西側(死語?)」で最初にショスタコーヴィチの交響曲全集を録音しており、それまではロシア系のアクの強い演奏・録音でしか聴けなかったショスタコの交響曲を(それが悪いというわけではないが)、まっとうな録音・演奏で聴けるようになった、その存在は非常に大きかった。(もちろん、今聴いても素晴らしい演奏が多い)

     また、チャイコフスキーの交響曲全集(+管弦楽曲)も録音していて、中でも第1〜3番と「マンフレッド…」は「西側」のオケによる録音の中でもトップ・クラスの名演奏だと思う。

     「スラヴ…」は1972年の録音だから、ハイティンクまだ40代。スリムではあるが力強い、そして熱い演奏を聴かせてくれる。指揮者の自己主張みたいなものは薄いのだが(ここが、人気が今一つの理由か...)、曲を聴くには全く申し分のない演奏だ。これは、誰にでもためらわずオススメできる名演奏。

     (★★★★★)

  2002/11/13

    ■チャイコフスキー:スラヴ行進曲
     カラヤン指揮/ベルリン・フィルのCD(DG)。1967年の録音。

     あくまで「印象」なのだけれども、録音当日に譜面を配って初見で通したような感じ(実際にはそんなことないだろうが...多分)。ある意味「ライヴ的」で、細かいところではいろいろある。

     例えば冒頭の低音のリズムなんかはもごもごと不明瞭だし、ゲルギエフが「いい味」出していた装飾音の扱いも曖昧、クライマックスへ持っていく弦のユニゾンも不揃いだ。カラヤンもそれは承知で、表面的なものを整えてかしこまってしまうよりも、音楽の「勢い」を重視したのかも。

     まあ<アンチ派>に言わせれば「やっつけ仕事」ってことになるのかもしれないが、それでもオーケストラを目一杯鳴らし切った迫力はさすがだし、<聴かせる>演奏だ。このコンビ以外の誰がこれだけの演奏をできるものなのか。そういう点で、曲を聴くというよりも、当時の「カラヤン&BPO」を聴く録音かも。

     (★★★★☆)

  2002/11/12

    ■ベルティーニ&東京都交響楽団
     サントリー・ホールにて。バルトーク「ヴァイオリン協奏曲第2番」と「管弦楽のための協奏曲」。

     なんとなく「バルトークかぁ...」と、あまり気乗りがしなかったのだが、期待を大きく外れ「大当たり」のコンサート。

     ヴァイオリン独奏のファウストさん(女性)は「代役」だったのだが最初の音から惹き付けられ、全曲全く自信に満ちた演奏だった。プロフィールを見ると近現代作品をレパートリーとしている方のようだ。

     実はこの曲を聴くのは本当に久しぶだが、こんなに面白く退屈せずに聴けたのは初めてのような気がする。オーケストラも非常に雄弁で、トロンボーンのグリッサンドとかバルトーク・ピチカートとか「こんなとこあったっけ?」と、再認識してしまった。ウチには誰のCDあったかな...?

     後半「オケコン」、まずはオケが素晴らしかった。第1楽章の金管、第2楽章の各セクションと中間部のホルン。ベルティーニ氏も熱く、第5楽章も相当に煽り、そのおかげかトランペットが例のカノンの部分でちょっとミスったけど、コーダ以後は相当にスリリングでエキサイトした。

     客席の反応もよく、ベルティーニ氏も満足そうではあったけど、残念なのは空席が目立ったこと。このプロではお客さんは集まらないのかなぁ...。だからといって安易に「名曲」だけを並べるようなことはしないでね。>事務局さん

     (名演でした:★★★★★)

  2002/11/11

    ■チャイコフスキー:スラヴ行進曲
     ゲルギエフ指揮/キーロフ管のCD(Philips)。1993年の録音。

     この曲は、セルビア独立を支援してトルコと戦っているロシアの負傷兵慰問基金募集慈善演奏会のために書かれた、一種の「機会音楽」。日本では吹奏楽で演奏されることの方が圧倒的に多いだろう。それだけ「シンプル」な作りの、しかし演奏効果が上がる(ハッタリが効く)曲であり、「♭系」の調性も吹奏楽向きといえる。

     セルビア民謡による陰鬱な(葬送行進曲風)主題に始まり、軽快な行進曲を挟み第1主題の再現、最後は「ロシア国歌」が高らかに奏され、初演時は熱狂的な成功を収めたとのこと。

     ゲルギエフのこの演奏は第1主題の歌い回しなどには独特の<土臭さ>を感じさせ、色調は全体的に暗く「愛国心・民族意識」を高揚させるといった雰囲気は薄い。もちろん、そうでなければならない、ということはないし、逆にそれがこの演奏の特徴だろう。

     しかしながら、彼<らしさ>というのが今一つ発揮しにくい曲のような気もする(所詮は「行進曲」)。それと表現が意外とストレートで、大抵の指揮者がテンポを落とす終結部もイン・テンポ。実演ならばもっとハッタリをきかせるのかしら。

    (期待度からすると:★★★★☆)

  2002/11/10

    ■2匹目?
     今度は「オザワのダイク」です。TVでもCF流してました。これも、やっぱり売れるんでしょうか。

     同じ「第9交響曲」(ブルックナーでもショスタコでもなくて、もちろんベートーヴェンの)でも、やはり年末にリリース予定のラトル&VPOは興味大ですし、もしDVDが出るなら即買います。それに、オザワなら今年松本でやった「ピーター・グライムズ」とかはDVDにならないのかしら。

     今後はこの手の「名曲クラシック路線」で行くのかな。次はなんでしょう。「運命&未完成」?「新世界」?

     ...なんて書いてもみましたが、どんな形であれ「クラシック」を聴き始めるための分かり易い入り口ができることはいい事だと思うんですね。

     この曲に限らず、まず(例えば)オザワの演奏(CDなり)を聴き、そこから自分の知らなかった音楽や、さらには別の演奏家(指揮者)の演奏を聴き始める...その昔はカラヤンあたりが同じような位置にいたような気がします。そして、多くの人が(私もそうでした)このような形で「クラシック音楽」にのめりこむ(?)ようになるのでは。

  2002/11/07

    ■健康診断
     会社の定期健康診断。毎年一度行なわれる「恒例行事」だが今年はなぜか自信なさげでなのだ。

     「身長は、165.5センチメートル...で合ってますか?」
     「はあ、大体そのくらいです。」
     
     「視力は右0.6、左0.7...こんなもんですか?」
     「ええ、多分。」

     (問診にて)
     「体調はどうですか?」
     「特に悪くはないですが...」
     「じゃあ、大丈夫でしょう。」

     自分の予想(期待?)する値が出るんだったら、健康診断する意味はないと思うのだが...。

     「体重はXXキロ、体脂肪率はXXパーセント...どうでしょう?」
     「そんなはずはなーいっ!」

     ...ここだけは否定したい。

  2002/11/06

    ■移転
     川崎市がJR川崎駅前に建設中のコンサートホールに東京交響楽団がフランチャイズとして移転するそうです。

     このホールで年に十数回コンサートを行ない、練習場としても使用するとのこと。サントリーホールでの「定期演奏会」をこちらへ持ってくることはできないでしょうから(地理的に)、「川崎定期」みたいなシリーズを作るのかしら。あちら方面に勤めている/住んでいる「クラシック」ファンには嬉しいでしょうね。

     ところで、川崎市って東京だったっけ...って誰もが思いません?移転するのが「日本フィル」だったらそういうツッコミはされなかったのにね。

  2002/11/05

    ■補強
     あー、なんだかイヤーな胸騒ぎがしてきた。

     Gファンとして書きますが、彼(N村)は要りません。彼を獲ることを全てのGファンが望んでいるなんて考えていたら、大間違い。確かに松井の穴は大きいが、だからといって「代わり」を外から調達してくるなんて発想が酷すぎる。

     原監督もオーナーに「ガツン」と言えばいいのだ。

    「補強の必要はありません。来年は現メンバーで優勝してみせます!」

     彼が入団して、Gファン・野球ファンが増えると思っているのだろうか。とにかく単に勝てばいいと言うのなら、それはバ●なGファンと同じ。

     もし松井が大リーグでそこそこ活躍し出したら、心あるファンはみんな大リーグへ流れるよ。本当に。

  2002/11/04

    ■ワックスマン:蛍の光変奏曲
     クレーメル(Vln.)他によるCD。先日書いた「ハッピー・バースデー…」と同じアルバムに収録されているのだが、これはなかなか面白く聴けた。

     4楽章形式、それぞれにタイトルがついているが、あえて書けば「モーツァルト風」「ベートーヴェン『月光ソナタ』風」「バッハ『シャコンヌ』風」「ショスタコ&プロコ風」といった感じだろうか。

     テーマはご存知「蛍の光」。第1楽章ではナマの形で提示されないが(聴き返してみるとなかなか楽しい)、第2楽章から次第に形を現わす(しかし最初は短調で)。終曲も「通好み」といった感じかしら。

     で、「ハッピー・バースデー…」がなぜ面白くなかったかと考えてみるに、「受け」を狙っているところだろうか。「笑い」を強要するような、ある種の「押しつけがましさ」みたいなものを感じてしまう。「ねえ、面白いでしょ。ここが笑い所よ。」みたいな。

     「蛍の光…」にはそれがないんです。「冗談音楽」と看板出している「冗談音楽」もねぇ...。「ディヴェルティメント」として聴けば、いと楽し。

     (なかなか:★★★★☆)

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