日記

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  ▼ここに書かれている内容は、あくまで私個人が感じたことなどです。
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  2002/05/24

    ■ホグウッド&東フィル
     オーチャードホールにて。ハイドンの交響曲第88番「V字」とシューベルトの「大ハ長調」交響曲。ホグウッドは古楽器系の指揮者として有名な方。

     ハイドンは何といっても曲が面白い。第1楽章では全休していたトランペットが第2楽章でいきなり登場する所の響きの斬新さ、第3楽章のトリオも当時としては相当に奇妙な(前衛的な)音楽に感じられたのではないか。ホグウッドもこの曲を知り尽くしているのか危なげなく、非常に楽しめた。ハイドンはもっともっとナマで聴きたいな。

     後半のシューベルトはテンポが気になる。第1楽章の序奏2つ振りで速めに始まるのだが、どうしてもテンポが緩んでいってしまう。随所で4つに振ったりしてテンポを維持しようとしているのだが、どうも居心地が悪く、それが最後まで続いてしまった。終楽章コーダでユニゾンの「C」の音が叩き付けられるように奏される部分など、指揮者はあんな「ため」は要求してはいないように思うのだが。どうしても「いつもの演奏」に行ってしまうオケと、指揮者の音楽とのギャップを感じ、結局「中途半端」な印象になってしまった。

     ちなみに席は3階左サイドだったのだが、前に座っている男性がスコアを広げ「指揮」をしているのだ。盛り上がってくると身体を激しく動かすので気になって仕方がない。ウワサには聞いたことがあるが本当にいるんだ、こういう人。

  2002/05/23

    ■シチェドリン:いたずらなリメリック
     「オーケストラのための協奏曲第1番」という副題を持つこの曲、これがなかなか面白いです。ベースとドラムがリズムを刻み続ける上に、管楽器を中心とした色々なパッセージが飛び跳ねるように次から次へと現れ、ジャズ、ラテン音楽的な雰囲気もあれば、ユーモラスな表情もみせる。

     この曲の初演はロジェストヴェンスキーだが、バースタインもNYPを振って何度か演奏したことがあるそうで、このコンビの演奏を是非聴いてみたくなる...そういう音楽。

     シチェドリンという作曲家はこの曲とか「カルメン組曲」みたいな<センス>の曲も書けば、いきなり<ゲンダイ音楽風>の曲も書いたりするのでちょっと戸惑ってしまう。

     CDはプレトニョフ/ロシアナショナル管のもの(DG)が入手し易く、演奏もこなれた感じがして曲の面白さを上手く引き出していると思う。「カルメン組曲」とのカップリング。(「カルメン…」の演奏は今一つかも)

  2002/05/22

    ■ベーム
     カール・ベーム&ウィーン・フィルの来日公演ライブが発売されたようです。

     当時のこの晩年の指揮者に対するフィーバー(@死語?)ぶりというのは、今の若い音楽ファンにはピンと来ないものもあるかもしれません。カラヤン、バーンスタインならともかく...。でも本当にすごかったんです。

     しかし、今となっては過去の「伝説」になってしまいました。没後も人気を保ったり、また生前以上に人気の出てきた指揮者に比べるとちょっと寂しい...というより、当時の状況が異常だったと言えるのかもしれません。

     正直、私は彼の晩年の録音(「巨匠風」演奏)はあまり好きではないけれど、しかし60年代のベルリン・フィルとの一連の録音は素晴らしい。特にブラームスの第1番、シューベルト「グレート」など、颯爽とした堂々たる演奏で、今もってマイ・ベストです。

  2002/05/21

    ■大山平一郎&東京都交響楽団
     サントリーホールにて。まず指揮者の大山さん、私は初めて聴く・見るのだが、かつてジュリーニ時代のロス・フィルの首席ビオラ奏者で、後に同楽団の副指揮者を務めたこともあったそうで、現在は九州交響楽団の常任指揮者。

     メインはベートーヴェン「英雄交響曲」。スマートさ軽快さからは程遠い、最初っから思い入れたっぷりの熱い指揮で「魂のベートーヴェン!」といった感じか。正直、もう少しコントロールして欲しい所も感じたけれど(特に金管のバランス)、ソツなくまとめられた演奏聴かされるよりは数十倍楽しめた。在京オケの定期演奏会への出演ということで気合いも入っていたのだろうか。

     一つ文句を言わせてもらうとプログラムの曲目解説。「ベーレンライター版」についてかなり言及しているものの、今日の演奏がその版を使用しているかについてはどこにも明記しておらず、それどころか「どの版を使用するのか興味深い」なんて<他人事>のようなことを書いている。そこまで書くなら、事前に確認をとるなりするべきではないのか。

  2002/05/20

    ■グラズノフ:交響曲第4番(の第1楽章)
     ヤルヴィ指揮/バンベルグ交響楽団のCD(Orfeo)。変ホ短調のハーモニーの導入からイングリッシュ・ホルンが美しい旋律を奏し、それが他の楽器に引き継がれてゆく。なかなかいいではないか。

     そして主部に入り、弦楽器のリズムの上に第1主題が提示される。これもなかなかいい。しかし、その後が続かないのだ。何かありそうで、何も起きない。そんな状況が延々続く。最初のリズムパターンで楽章を統一しようとする<意図>は見えるのだが、それが効果を上げている様にも感じられない。曲のせいなのか、演奏のせいなのか...。しかし、この<ぬるま湯的>状況に浸ることができれば、これはこれで至福の時間だろう。

     やっぱりグラズノフはバレエ音楽などの「小品」がいい。要は素材を<展開>させなくて済むからだ。トータルに見たら敵わないにしても、部分的にはチャイコフスキーなどとも十分に張り合えるだろう。

  2002/05/19

    ■ナカリャコフ
     NHK教育「芸術劇場」でトランペット奏者、ナカリャコフの特集をやっていた。

     いわゆる「ラッパ吹き」というイメージとはかなり違う。元はピアニストを目指していたこともあるのか、生理的な音の快感を追求するというより、トランペット(あるいはフリューゲル・ホルン)という楽器をあくまで「音楽」(「歌」に近い...かな)を表現する一つの手段として捉えているように感じ、ここらへんは、かのドクシツェルと路線を同じくしているように思う(スタイルは別にして)。

     この日の番組の作りとして、「日本での吹奏楽事情」みたいなものとリンクさせていたけれど、でも彼の「音」が吹奏楽やっている中高生に支持されているというのは、果たしてそうなのだろうか。中高生ならばもっと「カッコイイ」ラッパに憧れるような気もするのだが...。

     久々に彼の吹くアルチュニアンの協奏曲を聴いた。彼の演奏の素晴らしいのは、誰かの真似をしたり、背伸びしたりしないで、自分の音楽をしているところだと思う。

  2002/05/15

    ■VTR
     新聞テレビ欄の読者の投書にこういうのがありました。「野球中継で前の打席や過去の試合のVTRを頻繁に流すが、実際の打席と間違えるので止めて欲しい」。投書したのは69歳の男性。

     これ、私の母親(7X歳@Gファン)と全く同じなんですね。中継に挟まるVTR場面を見て「打った」「打たれた」と一喜一憂する。そのたびに「これはVTRだよ」と説明するんですが、ずーっと画面ばかり見てるわけではないので、その切り替わりが分かりにくいんでしょうね。

  2002/05/14

    ■Klavier の新譜
     コーポロン&北テキサスW.S.の新譜が発売されました。「プラハのための音楽」「パリのスケッチ」「デリー州のアイルランド民謡」「ディヴェルティメント」など有名曲が並んでいます。

     「デリー州…」から聴いてみましたが、雰囲気に流されない、非常に丁寧な音楽作りがされていて、楽譜に書かれている指示がよく活かされています。なかなかイイ演奏です。この曲、音符をただ音にするだけでもそれなりに美しく鳴ってはくれるんですが、それはこの曲(編曲)の真の姿ではないと思っています。

     もう1曲、「ディヴェルティメント」(パーシケッティ)を聴きましたが、こちらも同じアプローチのように感じました。ただ、私の好みとしては響きが重すぎるかな...。この曲に関しては、もっとタイトでキレのあるサウンドが欲しい所です。

     その他の曲はそのうちに、また。

  2002/05/13

    ■アンケート
     最近職場によくかかってくるのが「アンケート」の電話だ。まず「○○(ex.システム開発)担当者はいますか?」で始まり、用件を聞くと「××を調査しているので、アンケートに答えてくれ」となるのだ。

     当然こちらは仕事中だから、そんな電話しているヒマは無く、かといっていきなり断るのも悪いので「書類で送ってくれれば回答して返送する」と言うと「電話でなければダメだ」となるので、結局は断ることになってしまう。

     でもこれって何なんだろうか?フツーに考えれば、勤務時間中にいきなり電話して「アンケートに…」なんて非常識としか言いようがないが...。新手のセールスなんだろうか?

  2002/05/12

    ■グラズノフ:交響詩「ステンカ・ラージン」
     スヴェトラーノフ指揮/ロシア国立響によるCD。1977年のメロディヤ録音。

     曲そのものは「ヴォルガの舟歌」の旋律を主題にした、親しみ易くまた楽しい音楽だ。冒頭、弦の刻みに乗ってまずトロンボーン、次いでホルンがテーマ(「♪えいこーらー、えいこーらー…」のメロディ)を弱音で提示するのだが、そこから全く独自の力強く逞しい「ロシアン・サウンド」を聴くことができる。そして、エンディングにおけるトランペット、そしてトロンボーンの朗々たる吹奏。今となっては「ノスタルジー」を感じてしまう。

     この「音」はもう聴けないのだろうか...。これらを録音という形で残してくれたスヴェトラーノフ氏には感謝してもし切れないし、埋もれ去り入手し難くなっている多くの録音が日の目を見ることを願ってやまない。そして、氏の死の大きさ(単なる一個人の死という以上のもの)を改めて痛感するのだ。

  2002/05/09

    ■海
     会社の上司の父上が亡くなり、その葬儀の手伝いに行った。準備もあって式の始まる一時間半ほど前に会場に着いたのだが、人気の少ない式場にBGMとして流れている音楽、ドビュッシーの「海」でした。

     実は、その亡くなられた方(明治生まれだそうです)は若いころ海軍にいたことがあったそうで、その繋がりで遺族が依頼して流してもらっていたのだろうか...。そう思いながら聴いていると、次に流れてきた音楽は「ラデツキー行進曲」。手拍子してどうする!?...やっぱり、偶然か。

  2002/05/08

    ■記帳できない
     社用で外出したついでに、外出先の近くにあるM銀行(最近3行が合併したあそこ)に通帳へ記帳しようと思って寄った。「記帳」は昼間しかできないので、こういう時でもないとなかなか機会がないのだ。

     ATMのタッチパネルから「記帳」を選び、ライトの点滅する差込口に通帳を入れたのだが、すぐに戻ってきてしまう。入れ方がまずかったのかと思いもう一度入れるが、またすぐに戻ってくる。で、よく見ると差込口の所に、

    「このATMでは『旧D銀行』の通帳は使えません」

     私はまさしく「旧D銀行」の通帳を入れたのだが、そんなぁーーー。だって「合併」して「同じ銀行」になったんじゃないの?ハードの事情かソフトの事情かは知らないけれど、客無視もはなはだしい。

    「旧D銀行では記帳できますから、お客様に実質的な被害は与えてません。」

     そういうこと??

  2002/05/07

    ■アルトを吹く
     先日、アルト・フルートを吹く機会があった。楽器そのものは友人にかりたもの。

     アルト・フルートは「G管」、つまり「記音C=実音G」で通常のフルートよりも4度低い音がする大きめの楽器である。この楽器が使われている曲で有名なのが「春の祭典」「ダフニスとクロエ」など。これらの曲を聴いた事がある人なら、必ずその「音」を耳にしているはずである。

     まず、楽器が重い...なんて書くと大型楽器を演奏している人からは顰蹙(ひんしゅく)を買いそうだが、やっぱり重い。あと最低音の「C」を出しづらい。この音を出すには、少し離れた場所にあるキーを右手の小指で押さえなければならないのだが、そのタイミング/スピードが遅いのだと思う。これも、例えばバリトン・サックスとか吹いている人には「けっ!」と言われそうだが...。

     まあ、そんなこんなで吹いてみると、これが実に「いい音」がするんですね。音域的にはフルートと同じでも、その「響き」がなんとも艶っぽくて全然違う。特に、五線内に収まっているあたりの音域については超強力。これはハマリそうです。まず腕力を鍛えなきゃ...。

  2002/05/06

    ■訃報
     5月3日、ロシアの大指揮者スヴェトラーノフ氏が亡くなった。ロシア音楽ファンにとっては彼の存在は別格だった。それだけ氏の存在は大きかったのだ。

     旧ソビエト国立響を指揮した、巨大なスケールをもつ録音の数々。これぞ「ロシアン・サウンド」といえるものだと思う。最近はN響へも定期的に客演していて、この秋にも来日が予定されており楽しみにしていたファンも多かったに違いない。なにせ、今年はあの自作「ピアノ協奏曲」が演奏される予定だったのだから。本当に残念としか言いようがない。

     幸いなことに氏は膨大な数の録音を残してくれた。また、最近のN響客演時のライブ録音のいくつかもCD化されている。しかも、カリンニコフ、ラフマニノフ、チャイコフスキーという、これ以外には考えられないようなプログラムで。旧ソビエト時代の録音の「音」に抵抗がある人は、是非これらの(N響との)演奏を聴いてみて欲しい。

     偉大なる指揮者に...合掌。

  2002/05/03

    ■ホルスト:ムアサイド組曲
     NAXOSの「イギリス弦楽小品集4」というアルバムに収録された弦楽合奏版。ロイド=ジョーンズ指揮/ノーザン・シンフォニアの演奏。

     原曲はブラスバンドのための作品、作曲者自身がセント=ポール女学院の学生オーケストラのために編曲したものだそうだ。原曲(または吹奏楽版)を知っていても、特に最初の2楽章は違和感がないどころか、こちら(弦楽版)が原曲といわれても全く疑われないであろう素晴しい音楽になっている。これは聴きものです。オススメ。

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