日記

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  2007/10/09

    ■DM
     キエフ国立フィルハーモニー交響楽団というオケの来日公演のチラシがDMで送られてきた。指揮はN・ジャジューラという方。若かりし頃は、ロシア(旧ソビエト)系のオケが来日すれば「とりあえず聴きに行く」という時期もあったけど、今は何となくそこまでの気力は無い。

     東京では2公演らしいのだけれど、サントリー・ホールでのプログラムが、ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」、チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」、ドヴォルザーク「新世界より」...どう考えても協奏曲が1曲多いし、しかもメインが「新世界より」とは、<迎合>とは言わないにしても、<ロシアのオケ>を聴きたいという人には不満では。

     問題は、もう一つのトリフォニー公演。チャイコフスキー・プログラムなのだが、「くるみ割り人形」組曲、「弦楽セレナーデ」より、イタリア奇想曲、スラヴ行進曲、「…オネーギン」より、そして交響曲第6番「悲愴」、他。これ全部演奏して、しかも「他」とは...力が有り余っているのか。

  2007/10/07

    ■題名のない音楽会
     出かける寸前に後半だけ観る。中村紘子さんの公開レッスン。これが非常に面白くて、いわゆる<熱血指導>。曲はラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」。生徒(女性)は音大生でオケとの共演は初めてとのこと。

     「今のままだと『あら、お上手ですわね』で終わってしまう」
     「ここを聴いてお客さんは『演奏会へ来て良かった!』って思う」
     「『オケのメンバーを全員私に惚れさせる!』そういうつもりで弾いて」
     「『これでもか!』というくらいに溜めて、そうするとオーケストラが入り易いから」

     後ろで聞いている団員も、「そうそう」「なるほど」といった感じで頷いていて、中村さん貫禄です。次回も登場とのことで期待できます。

  2007/10/06

    ■オーケストラの森
     1週間遅れでビデオ録画を。飯守泰次郎&東京シティ・フィルの演奏でホルスト「惑星」から(「金星」をカット、「冥王星」付き)。

     飯守さんの指揮を正面から観るのは初めてだったけど、<上手>とか<カッコイイ>というのとは対極にある感じ。「火星」のラストもスコアに眼を落としながら一音一音確かめるように振る。以前、N響を振ったデュトワが、何の躊躇いも無く鮮やかに振っていたのを思い出した。でも決して<作り物>ではない、そこに人気があるのだろう。

     マシューズ作曲の「冥王星」は...ラトルみたいに「皆さんがどう聴いても自由だけど、所詮、別の曲だから」といったスタンスが正解か。しかし、この「惑星」という作品も完全に一人歩きをしている感もある。それが音楽作品の宿命なのかもしれないけれど。

  2007/10/05

    ■タワーへ
     C・ミュンシュ指揮/フランス国立放送管の来日公演のDVD(EMI)を購入。ブラームス「交響曲第1番」と「ダフニスとクロエ」第2組曲。ブラームスは残念ながら第1楽章が欠落している。しかし、メインのミュンシュ以上に興味深いのが、ボーナスとして収録されているP・パレー指揮によるシャブリエとフォーレなのだ。

     ホロヴィッツのピアノによるラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」(BMG)。バックはオーマンディ&ニューヨーク・フィル。やはりこれが<決定盤>なのか。かつてはDVDも発売されていたようだけれど今は廃盤のよう。もう1枚、今話題のカンブルラン指揮によるベルリオーズの序曲集。

  2007/10/04

    ■ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番
     ティボーデのピアノ。アシュケナージ&クリーヴランド管によるCD(Decca)。

     ラフマニノフのピアノ協奏曲については<2番派>と<3番派>がいるようで、私は未だ<2番派>なのだけれども、この演奏を聴くと、第1楽章などはなかなかイイかなとも思ったりもする。カデンツァなどは率直にカッコイイし。ちなみに、このカデンツァには2種類の楽譜(バージョン)があって、私はどちらかというと短いバージョンの方が好き(ティボーデは長い方で演奏)。しかし、第2楽章になると、ちょっと曲に入り込めなくなってくる。そのうち<分かる>日がやってくるだろうか...。

     しかし、ピアニストはどうしてこんな楽譜が演奏できるのか。まあ、指は10本あるのだから、理論上は同時に10個の音までは出せる、というのは理解できるけど、ピアノを弾くことに縁の無い私にとっては想像を絶する世界ではある。

  2007/10/03

    ■ミス
     私が所属している吹奏楽団にコンサートの案内がメールで送られてきました。そのタイトルが...「パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ水葬楽団/日本公演2007 ご優待割引のご案内

     「水葬楽団」...これをばら撒いてしまったんですね。気付いたときの担当者の冷や汗が想像できます(私も似たような経験有るし)。ご愁傷様です>担当者様。

  2007/10/02

    ■ラフマニノフ:交響曲第3番
     N・ヤルヴィ指揮/ロンド交響楽団によるCD(Chandos)。息子のパーヴォは第2番を録音したけれども、父ヤルヴィ的には鳴らし甲斐があるということで、こちらの第3番なのでしょう。

     細かいことはあまり気にしない。第1楽章冒頭も、神経すり減らしてユニゾンを合わせるようなところはない。ただ、残響が多すぎて、響きがごちゃごちゃになってしまっているのが残念。

    (★★★★☆)

  2007/10/01

    ■ラフマニノフ:交響曲第3番
     V・アシュケナージ指揮/コンセルトヘボウ管によるCD(Decca)。この曲も、他の2つの交響曲や「交響的舞曲」「死の島」などと同様に、この作曲者が大好き(?)な「怒りの日」をベースにしている。

     「怒りの日」の最初の4つの音、「♪ファ−ミ−ファ−レ」を構成している3つの音「ファ・ミ・レ」による旋律を何度も登場させ(第1楽章、第2楽章の最初と最後など)、フィナーレでようやく「怒りの日」の旋律が姿を現す、という手の込んだやり方。

     全体的に内向的、陰鬱な雰囲気が濃く(それゆえストレートに甘美な第2番ほどの人気が出ないのか)、また病的な危うさ・不安定さもあって、冒頭、チェロ、クラリネットと弱音されたホルンのユニゾンによる主題から、なんとも気が滅入るような感じがする。

     アシュケナージはラフマニノフとは相性がいいのではなかろうか。オケの良さとも相まって、自分でピアノで弾いているような、自然な共感の感じられる素晴らしい演奏だと思う。第1楽章提示部の繰り返し有り。

    (★★★★☆)

  2007/09/30

    ■Great Marches
    Great Marches "Great Marches" と題されたオーケストラによるマーチ集の廉価盤CD(SONY)。収録曲20曲のうち14曲が、なんとイギリスの大指揮者A・ボールト指揮のロンドン・フィルによる演奏なのだ(1968年録音)。

     曲目は得意のイギリス物に限らず、スーザ作品や「旧友」「双頭の鷲の旗の下に」「錨を上げて」なども含まれ、その演奏はスケールが大きく豪快、小細工無しのストレート勝負。サウンドが派手派手にならないのはイギリスのオケゆえか。しかし、どういう理由でこのような曲(アルバム)の指揮者にボールト&LPOが選ばれたのか...謎ではあるけれども、オケによるマーチも悪くはないと思わせる、素晴しい演奏。

     残り(?)は、お馴染みオーマンディ&フィラデルフィア管で5曲と、ルイス・レーン指揮のクリーヴランド・ポップス管(こういうオケがあったんですね)で1曲。一見<寄せ集め>風ではあるけれども、録音データの詳細な記載などもあり、意外に気合いが入っているのだ。

  2007/09/28

    ■ラフマニノフ:交響的舞曲
     アシュケナージ&コンセルトヘボウ管によるCD(Decca)。よく言えば<模範的>、ただスヴェトラ盤などを聴いてしまうと、<当たり障りが無い/無難>とも感じられてしまうけれど、何よりオケのサウンドいい。特にホルン。ロシア(ソビエト)のオケではこういった芯のある音は聞こえない。しかし変なクセがないので、とりあえずの1枚としては気に入ってます。

     N・ヤルヴィ&フィルハーモニア管によるCD(Chandos)では、最後に銅鑼の音を長く余韻として残している。スコアを見ると確かにそう解釈できないこともないだろうけれど(しかし<フェルマータ>の指定は無い)、これはあくまで銅鑼の音を<響かせる>というような書き方であろう。

    ラフマニノフ「交響的舞曲」

  2007/09/27

    ■ラフマニノフ:交響的舞曲
     V・フェドセーエフ指揮/モスクワ放送響によるCD(メロディヤ)。デジタル録音らしいけれど、録音日時は記載されていない。

     この曲、第3楽章は派手に鳴るけれども、エンディング近く「アレルヤ(Alliluya)」と書き込まれた部分を、いかに頂点として持っていけるかだと思う。決して派手なオーケストレーションがされていないのが厄介で、ここが上手くいかないと、何となく尻つぼみになってしまう。

     このフェドセーエフ盤、冒頭からどかどか叩くティンパニをはじめとしたずっしりとした重たいサウンド。トランペットも昔ながらの音を聞かせてくれるけど、弦の響きが今ひとつ豊かさにかける(録音のせいかもしれないけれど)。特に第2楽章は物足りない。また、リズムが重く、第3楽章の後半など突き進むような爽快感が無い。このコンビの過渡期の録音か。

  2007/09/26

    ■グラズノフ:ステンカ・ラージン
     N・ヤルヴィ指揮/スコティッシュ・ナショナル管によるCD(Chandos)。

     やはりグラズノフは微妙にヌルい。有名なバレエ音楽「四季」も、「冬」から始まってメインの「秋」までがとてつもなく長く、だいたい「春」の前で挫折してしまう(根性無し)。

     グラズノフの作品の中で気に入っているのがこの「ステンカ・ラージン」。良く知られたロシア民謡「ヴォルガの舟歌」を主題にしていて、なかなか聴かせてくれる。

     演奏はロシアン・ブラス炸裂のスヴェトラ&ソビエト国立響も魅力的だけれども、ヤルヴィ盤の方が一般的には聴き易く、まとまりも良いだろうか。

    (★★★★☆)

  2007/09/25

    ■ヒンデミット:交響曲「画家マチス」
     サロネン指揮/ロスアンジェルス・フィルによるCD(SONY)。2000年録音。都会的に洗練された、何とも爽やかな演奏。クールでクリアなサウンドだけれども、冷たかったり、響きが痩せることはない。でも、四角四面のドイツ的なキッチリした音楽とは無縁。

    (★★★★☆)

  2007/09/24

    ■ショスタコーヴィチ:交響曲第4番 etc.
     G・ロジェストヴェンスキー指揮/フィルハーモニア管によるCD(BBC)。1962年9月7日、英国における西側(@死語?)初演時のライブ録音。コンドラシン指揮による初演から1年経たないうちの演奏、今ならば沢山売られているCD録音で予習も出来ようけれども、当時はそうはいかなかったろうし、内容的にも技術的にも難曲。それをここまでまとめ上げるのは指揮者の力でしょう。会場には作曲者も列席していたとのことで、色々とアドバイスがあった可能性も。

     カップリングの「カテリーナ・イズマイロヴァ」からの間奏曲(4曲、バンダ付)も西側初演(1962年録音)。容赦しないロジェストヴェンスキーの棒に必死に食らいついている感じで、ちょっとオーバーフロー気味か。もう1曲の「祝典序曲」は下に書いた通りの快演。

  2007/09/23

    ■お彼岸
    昭和記念公園 お墓参りの帰りに昭和記念公園へ寄る。園内を一周するパークトレインなる乗り物に乗ったが(デコボコ道で振動が激しい)、こんなのが走っているとは全く知らなかった。コスモスは10月半ばが見ごろとのことで、ちょっと寂しい。

  2007/09/21

    ■ラフマニノフ:交響的舞曲
     E・スヴェトラーノフ指揮/ソビエト国立響によるCD(Regis)。1986年のライブ録音(拍手付き)。この曲にはこういった濃厚な演奏が合っていると思う。第1楽章中間部の歌わせ方、第2楽章のロシアン・ワルツ。第3楽章の推進力も素晴しい。トランペットは相変わらず。エンディングの銅鑼の一撃も決まっている。

  2007/09/20

    ■ショスタコーヴィチ:祝典序曲
     G・ロジェストヴェンスキー指揮/ロンドン交響楽団によるCD(BBC)。1985年のライブ録音。とにかく陽性の、あっけらかんとした開放的な曲と演奏。冒頭のファンファーレでホルンの入りがヘロヘロになるものの、さすが金管の鳴りも十分。バス・ドラムも気持ちいい。バンダ付き。

  2007/09/19

    ■ラフマニノフ:交響曲第2番
     E・オーマンディ指揮/フィラデルフィア管によるCD(BMG)。1973年録音。

     とにかく豊かにゴージャスにオケを鳴らす。ピアノだろうがピアニシモだろうが「そんなの関係ない!?」。一気に最後まで聴かせてくれるけど、意外に残らない。でも、ひたすら心地よい音の中に浸れれば良し。第1楽章の最後の低弦のEに、スコアに無いティンパニが「ドン!」と加わるのはスヴェトラーノフと同じ。<完全全曲盤>と謳われているけれど、当然(?)第1楽章のリピートは無し。結果、1カッコの2小節は演奏されないので、これを<完全全曲>と言えるのかは若干疑問。

    (★★★★☆)

  2007/09/18

    ■グラズノフ:演奏会用ワルツ第1番
     E・アンセルメ指揮・スイス・ロマンド管によるCD(Decca)。1954年の録音。大昔、とあるFMクラシック番組のテーマ音楽がこの「第1番」(「第2番」もある)で、演奏も同じアンセルメ。このメロディだけは頭にこびりついて、ひたすら懐かしく、ラジオから流れるクラシック音楽を楽しんでいた当時に、一気にタイム・スリップするのだ。

     サロン・ミュージック風の、ひたすらキレイな曲。「それがどうした」と言われればそれまでだけれども、アンセルメの明るいサウンド共々、チョコレートやクッキーをちょっとつまむ感覚だろうか。

    (★★★★☆)

  2007/09/17 (3)

    ■スヴェトラーノフ&ソビエト国立響のチャイコフスキー(DVD)
     チャイコフスキーの2作品のDVD(DREAMLIFE)。1986年のスタジオ録画。

     「ロメオとジュリエット」...青い照明が微妙なセンスではあるけれども、純粋に演奏風景を収めた映像作品として楽しめる。何より見所はスヴェトラーノフの思い切りカッコを付けたハッタリ満点の指揮で、これが実に見事に分かりやすく振っている。金管楽器はパワフルであるけれども、耳をつんざくような音ではないので聴き易い。(★★★★★)

     「フランチェスカ・ダ・リミニ」...しかし、こちらになると、画面がいきなり赤く反転したり、溶け出したり、スヴェトラーノフの指揮も収録されているけれども、それどころではない。演奏も何だか一本調子に感じられ、音だけの録音を聴いたほうがいい。この曲のエンディングは(ロシアの?)指揮者を熱くさせるものを持っているのだろうか。スヴェトラーノフも期待に違わず大いに乱れてくれる。(★★★☆☆)

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