日記

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  2007/10/31

    ■ベルリオーズ:幻想交響曲
     C・ミュンシュ指揮/日本フィルによるDVD(Exton)。1962年、東京文化会館でのライブ録画。

     画面はモノクロでも音はステレオ。「幻想…」と言えばミュンシュ、本当に<お宝>映像。スケールの大きい、熱い指揮が見物。映像が指揮者中心なのは嬉しい。オケも健闘、とにかく指揮者によく付いて行ってる。ミュンシュは暗譜で譜面台を置かずに指揮。スコアをめくりながらでは、この指揮はできないでしょう。

     で、思わずひっくり返ってしまうのが、曲を締めくくる最後の和音のフェルマータ。音を伸ばす伸ばす・・・いつまでたっても伸ばし続ける。リハーサルでは「ここはどのくらい伸ばすか分からないから覚悟しておくように」みたいな事を言っていたのかは分からないけれども、とにかくひたすら伸ばす。当然、管楽器奏者は息が無くなる。ブレスし直しているのだろうけれども、音は段々アヤしくなってくる。それでも伸ばす。

     フツーの指揮者なら、キッチリ計算して音の最後まで処理させるだろうし、下手な指揮者がこんなことやれば、演奏はボロボロになって崩壊しまうだろうけれども、とにかく持ちこたえさせるパワーがあるのだ。正に、ここで音楽が生まれているという、ライブ的なスリル満点。

     聴衆の拍手が意外に淡白な気もするけれど、実はこの「幻想…」はプログラム前半の曲(!)、後半にはラヴェル「ピアノ協奏曲」「ダフニスとクロエ」第2組曲が控えているのだ。

    (★★★★★)

  2007/10/30

    ■G・ボッセ&東京都交響楽団
     サントリーホールにて。ハイドン「交響曲第85番『王妃』」、「トランペット協奏曲」(独奏:高橋敦)、「交響曲第103番『時計』」。久しぶりにいい音楽が聴けました。

     序奏が始まってすぐ、その響きの素晴らしさに惹き込まれてしまう。オケの人数が少ないなどと言うことは全く感じさせない、中身のぎっしり詰まった、豊かな響き。あとは演奏会の最後まで、全く飽きることなく音楽を堪能できました。「時計」は管楽器もフル編成。もっともっとコンサートで演奏されてもいいのではと思う。モーツァルト、ベートーヴェンばかりでなくて。

     高橋さんはピストン式のトランペットで演奏(オケのメンバーはロータリー式)。明るいけれども、ギラギラしない音。アンコールは楽器を持ち替えて、バッハ「管弦楽組曲第2番」から「バディネリ」。

     会場の反応もよく、本当に音楽を楽しめたシアワセな時間でした。やはり、ちゃんとしたものを聴いての<耳掃除>は必要だと実感。比べてはいけないと分かりつつ...それにしても先日の「ダイク」は。

  2007/10/29 (2)

    ■ストラヴィンスキー:「火の鳥」組曲
     作曲者自身の指揮、ニューフィルハーモニア管によるDVD(EMI)。1965年、イギリスでのライブ録画。1945年版。

     1945年版は、よく演奏される1919年版にさらに何曲か加えたもので、演奏時間約30分。全曲版の前半の曲が多く、当時の作曲者の(新古典的)好みが出ているのだろうけど、個人的には後半部の方がはるかに面白いと感じているので、組曲で聴くなら1919年版で充分かなと思う。

     ストラヴィンスキーは杖をついて現れる。冒頭、サッと両手を上げてオーケストラに合図するが、曲が始まるといきなり片手を下げて、右手だけでチョコチョコ指揮を始めるのが、妙におかしい。

     (自分の曲なのだが)スコアを譜面台に置いての指揮。指を舐め舐めスコアをめくるが、めくる時にそちらに集中してしまうのか、棒が全く止まってしまうときもあるのだけれども、それでもオケは進んで行く...。

     曲が終わるや否や盛大な拍手と喚声、そしてスタンディング・オベーション。何でこんなに盛り上がる??...何にせよ、あの「春の祭典」「ペトルーシュカ」の作曲者、ストラヴィンスキー御本人のお姿です。縁起物でしょうか。

  2007/10/29 (1)

    ■ミュンシュ&ボストン交響楽団 来日公演DVD
     1960年来日公演のライブ。旧NHKホールでの録画。画像はモノクロですが、音はいいです。

     ニュース映像も収録されていて(音声は無し)、敗戦後まだ15年、アメリカのビッグ・オーケストラ(とマエストロ)の来日は大きなニュースだったのでしょう。羽田空港に到着したプロペラ機から降りてくるオーケストラの団員とミュンシュを大勢のファン(?)が横断幕を掲げて出迎える。

     そういう状況もあり、かなりテンションが上がっているのだろうか、「ダフニスとクロエ」でのミュンシュの暴れっぷりは半端ではない。<沸騰>という言葉がピッタリ来る。もう誰にも止められない...それに付いて行くオケもすごい。残念なのは「全員の踊り」の最後の部分が、指揮者ではなくてほとんどオーケストラの団員を映しているところだろうか。

     客席には(当時)皇太子殿下御夫妻のお姿もあり、コンサートは両国国歌の演奏から始まる。チューバとチェロ以外は全員起立して演奏(客席は当然起立)。

     まず日本国国歌「君が代」が演奏されるのだけれども、出だし打楽器を伴ったド派手なサウンドに驚かされる。3小節目からは一転して弦楽器中心にロマンチックに歌われ(プッチーニ「蝶々夫人」のよう)、そして最後はまた大きく盛り上がって終わる。演奏は豪快ではあるが、一本調子でもあり、奥行き繊細さの無い<非日本的>なもので、正直かなりの違和感がある。

     続いてアメリカ合衆国国歌...この2曲の(編曲の)テイストや構成が非常に似ていて、同じ編曲者なのだろうか。演奏共々、力づくでねじ伏せるようなパワー。これが日本という国にやって来たのか...色々と感じるところが多い、この国歌演奏なのだ。

  2007/10/28

    ■ヤマハ銀座店
     本当に久しぶりにヤマハ銀座店へ。現在の場所(仮店舗)になってからは初めて。キレイではあるが、フロアはかなり狭くなっている。かつては楽譜を漁りに定期的に通ったものだけれども、最近はネットでの注文がメインになり、まず行かなくなってしまった。

     目的は6Fのサロンで開催されたフルート・アンサンブルのコンサート(お付き合いで買ったチケット)。2重奏から4重奏まで、全員木製のフルートを使い、曲によってはリコーダーに持ち替える。バロック作品を中心に6曲。伴奏はチェンバロ。

     天井も低く、狭い会場だったけれども(100人入らない?)、アンサンブルでのハーモニーが、素朴で暖かみがある、とても心地よいサウンド。当然リコーダーとも相性がいい(基本的に同じ原理の楽器だし)。正直、これまで木製フルートについてはそれほど大きな魅力を感じていなかったけれども、ちょっと見直しました。

  2007/10/24

    ■フェドセーエフのチャイコフスキー(DVD)
     モスクワ放送響とのチクルス、第4弾は「交響曲第4番」をメインに「ヴァイオリン協奏曲」(独奏:トレチャコフ)、序曲「1812年」という<名曲>揃い。1991年のライブ録画。

     まずは「1812年」のみ聴く。テンポの遅い部分は流れを強調するのだけれども、テンポの速い部分(戦闘の部分など)は決して流さない。冒頭の聖歌の歌わせ方や、途中の叙情的な部分を速いテンポでさくさく進めるのがこの指揮者らしい。

     大砲は大太鼓で代用しているようだが(現実問題として<代用>するしかないのだけど)画面には映らず、鐘は2人の奏者が(仏頂面で)紐を引っ張りながら派手に鳴らす。来日公演のときはバンダ(日本人のエキストラが加わっていたけど)を加えていたが、ここでは無し。

     テヌート&ヴィブラートのトランペット。2人寄り添ってブリブリ楽器を鳴らす、バス・トロンボーンとチューバの仲良しコンビ。故ガルーキン氏をトップに据えたホルン・セクションも、平均年齢は高そうだが大活躍。

     ヒゲのティンパニ奏者もいい佇まいなのだが、なんであんな全く力が入らない(ように見える)動作から、あのような重い音が出て来るのか、不思議である。

     しかし、奏者のツラ構えが皆、何とも味がある。私服を着て公園でたむろしていたら、まっとうな仕事をしている人には見えないのではないか。
     
     色々書いたけれども、残念ながらこの録画(録音)では、実際の<音>のスゴさは伝わりにくい。この時代のこのコンビの演奏を何度か聴けたことは、今となっては本当に幸せなことだったと思う。

     友人と2人で聴きに行ったときのこと、アンコールで演奏された「ライモンダ」からの「スペイン舞曲」を聴いて、その音のあまりのでかさ(としか言いようが無い)に2人で大笑いしたものだ(何で笑ってしまったかは分からないけど)。「自分も努力して一生懸命練習すればこういう演奏ができる」...などとは全く考えられない、別次元の出来事だったのだ。

  2007/10/25

    ■ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
     N・ミルシティンのヴァイオリン。A・ボールト指揮/ロンドン・フィルによるDVD(EMI)。1972年の録画。お目当てはボールトの指揮だったのだけれども、ちょび髭のいかにも<英国紳士>といった、映画にでも出てきそうな風貌、ステッキのような長い指揮棒で、動きも小さい。

     気品の感じられるミルシティン共々、若い頃ならば「物足りない」と感じたかもしれないけれども、今となってはホッとする安心感がある。こういう風になることが、本当に難しいのだと思う。

  2007/10/24

    ■ベルリオーズ:イタリアのハロルド
     V・フェドセーエフ指揮/モスクワ放送響によるCD(メロディヤ)。ヴィオラ独奏はY・バシュメット。1989年、モスクワでの録音。

     基本、バシュメットがメインのCD。表紙にもバシュメットがどーんと写っているし、直輸入盤なので日本語解説の冊子が挟まれているのだけれども、そこには楽曲紹介とバシュメットについての記述があるだけで、指揮者とオケについては一言も(本当に1文字も)触れられていない。

     この曲は楽章が進むと共にヴィオラの出番が少なくなり、第4楽章ではほとんどがオーケストラだけの演奏になるという構成。決して、ヴィオラ独奏曲/協奏曲ではなくて、オーケストラのウェイトも大きい。それを考えると、ちょっと冷たいのではないかと思う。

     しかし、私がこのCDを買ったのは<当然>フェドセーエフが聴きたかったからであり、弦を中心にした厚みのあるサウンド。曲が曲だけにそう変わったことはできないにしても、どかどかと重く打ち込まれるティンパニ、終楽章のコーダも突っ走るのではなく、一歩一歩踏みしめるような重さがある。

    (★★★★☆)

  2007/10/23

    ■N響アワー
     ビデオ録画で。やっぱり見所は、シモノフ指揮の「くるみ割り人形」組曲からの抜粋。本当に観ていて面白い。できれば組曲全部聴きた(観た)かった。

     L・モーツァルト「おもちゃのシンフォニー」は本当に久々。昔は小学校の音楽の時間に聴いたりしたものだけれども、今はどうなのだろうか。カラヤンの古い録音もあったと思うけれど、マリナーなども録音していたはず。私は意外にこの曲は好きだし、別な形態のアンサンブルで演奏しても面白いのではないか。ただ、指揮の十束尚宏さんはちょっと真面目過ぎ?...この曲にはシモノフみたいな指揮者が合ってるかも。

  2007/10/21 (2)

    ■もしかして
     ジュリーニ&フィルハーモニア管によるムソルグスキー「展覧会の絵」のDVD(EMI)。1964年の録画なのだが、冒頭のプロムナードの他、何度も画面に映されるトランペットのトップ奏者は、若かりし日のフィリップ・ジョーンズ氏ではなかろうか。

     ジュリーニの指揮は非常に力強く熱が入ったもので(特にファリャとヴェルディ)、観ている方もつい力が入ってしまう。そして、さらにそれを上回るのが、ボーナスとして収められた、若くして事故で亡くなったイタリアの指揮者、G・カンテルリによるロッシーニ「セミラミーデ」序曲、リハーサルでの4分程度の映像なのだけれども、これは半端ではない。

  2007/10/21 (1)

    ■今村能&多摩フィルハルモニア協会
     アミューたちかわ大ホールにて。オーケストラはプロ、合唱はアマチュアとのこと。コンサートマスターは西田博氏。

     前半は無伴奏の合唱で6曲。表情も豊かに表現されていて、ハーモニーも美しく、指揮者のパフォーマンスも含めてとても楽しめた。

     後半はオケが加わり、ベートーヴェン「交響曲第9番」。合唱は第2楽章終了後に入場。しかし、第4楽章が始まっても舞台上にソリストはいない。オーケストラによる演奏が終り、冒頭のテーマが戻ってきたところで、舞台袖の花道から4人のソリストが「だだだだっ!」と勢いよく<駆け足で>ステージに登場、バリトンが「おお、友よ!」と歌い始める。

     打楽器が加わったトルコ風行進曲の部分では、テナー歌手は舞台裏で歌い始め、歌いながら「いち、に、いち、に!」と手を振りながら滑稽な仕草で行進して舞台上に現れ、そのまま歌い続け、歌い終わるとまた去っていく。

     こういう演出は何か意図はあるのかもしれないけれど、(頭が固いと言われるかもしれないが)私には全く楽しめなかった。オーケストラはと言うと、低弦のレシタチーヴォはバラバラだし、気持ち先行の棒のおかげで、あちこちで飛び出し事故が起きる。指揮者自身がプログラムに「偉大なる人類の遺産!」と書いていたけど、何だかその遺産に落書きをしているように感じられてしまう。

  2007/10/20 (3)

    ■N響アワー
     1週間遅れでビデオ録画を。A・プレヴィンの指揮でラヴェル「マ・メール・ロア」、ラフマニノフ「交響曲第2番」の後半2楽章。椅子に座っての指揮。何気なく振っているようだけれども、指揮者の器の中でオーケストラの響きがシッカリとまとまっている。

     その昔、プレヴィンが(当時)レニングラードでこの「交響曲第2番」を振った後にムラヴィンスキーに会って話をした時、短縮版ではなくノーカット版で演奏することを勧められ、その場でムラヴィンスキーがスコアを見せてくれ、それがきっかけでノーカット版で演奏するようになったとのこと。当時は(西側では?)「短縮版」しか出回っていなかったのかもしれない。

     後半のみの放送だったけれど、第3楽章はコテコテのスヴェトラーノフと正反対の淡く儚い情感を感じさせる。終楽章最後の金管楽器の吹奏でヴィブラートがかかるのは、曲がそうさせるのだろうか。

  2007/10/20 (2)

    ■ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲「展覧会の絵」
     A・クリュイタンス指揮/フランス国立放送管によるDVD(EMI)。1960年、スタジオでの録画(客は入っていない)。冒頭のヴィブラートをたっぷりかけたトランペットの「プロムナード」からシビれてしまう。チューバ奏者は小型の(?)楽器を吹き、そのまま「牛車」のソロも(これもヴィブラートをかけて)吹く。クリュイタンスのエレガントな指揮ぶりもさることながら、この<音>が聴けるだけでも嬉しい。

  2007/10/20 (1)

    ■ベルリオーズ:「宗教裁判官」序曲
     A・プレヴィン指揮/ロンドン交響楽団によるCD(EMI)。1974年録音。これは若々しい覇気のある素晴しい演奏。プレヴィンの録音は力が抜けすぎているように感じることもあるのだけれども、この頃は違う。

     「ダブル・フォルテ」という廉価版シリーズの中の1枚。バーンスタイン&フランス国立放送管による「幻想交響曲」「イタリアのハロルド」、プレヴィン&LSOによる序曲5曲が入った2枚組みという、極めてお買い得な1セット...だけれど、現在は廃盤の模様。こういうことがあるので、ついつい色々と買い込んでしまう。

  2007/10/19

    ■DVD
     ネットで注文していたDVDが届く。いずれもEMIの「クラシック・アーカイヴ」シリーズ。

     クリュイタンス&フランス国立放送管による「展覧会の絵」、「ダフニスとクロエ」第2組曲、ギレリスの独奏でチャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」。ボールト&ロンドン・フィルによるヴォン=ウィリアムズ「交響曲第8番」、ミルシティンの独奏でベートーヴェン「ヴァイオリン協奏曲」。ジュリーニ&フィルハーモニア管他による「展覧会の絵」、「三角帽子」第2組曲他。以上3枚。

     LD時代は1枚数千円、下手すると1万円近くしたものが、3枚で約7500円(税込み)。こうやって、レコードではお馴染みの往年の名指揮者(演奏家)の映像を観ることができるのは本当に嬉しい。

  2007/10/17

    ■J・ゴールウェイ フルート・リサイタル
     サントリーホールにて。相変わらずの音色と歌い回し、そしてテクニック。チューニングもただ音を伸ばすだけでなく、ピアノのハーモニーの上で練習曲のようなパッセージを吹く。ただ時々音が不安定になるのが...。

     前半はモーツァルトとプロコフィエフ。後半のショー・ピースで、やはり本領発揮。奥様とデュエットする幸せそうなゴールウェイ(今年68歳)。最後のシャミナード「コンチェルティーノ」が始まってすぐに楽器がトラブル(※)。舞台裏から別の楽器を持ってきてリスタート。アンコールは4曲。「トルコ行進曲」「浜辺の歌」(以上2重奏)、「ダニー・ボーイ」「熊蜂の飛行」。

     開場前からホール入り口に長い行列。開場後はCD売り場に人が殺到。「別にここで買わなくても・・・」と思ったりもしたけど、CD買った人へのサイン会が終演後あったようです。(私はパス)

    (※)いきなり音が変わらなくなって(上がらなくなって)しまい、要は指を離しても楽器のキーが上がらなくなった(穴が塞がったままの状態)ということのよう。こんなこともあるんですね。

  2007/10/16

    ■ベルリオーズ:イタリアのハロルド
     C・デュトワ指揮/モントリオール響によるCD(Decca)。ヴィオラ独奏はP・ズーカーマン

     元々はパガニーニの依頼で「ヴィオラ協奏曲」として書き始められたらしいけれども、協奏曲というよりは<ビオラ独奏付>交響曲。華やかなテクニックを披露する場面も無いし、終楽章に至っては最初と最後のみに現れて途中は全く出番なし。録音ならいいけど、コンサートではとても居心地が悪いだろう。

     デュトワ盤は、このコンビ上り坂の勢いがある時の録音。とてもキレイな音で、上品な演奏。終楽章などはさすがと思うところもあるけれど、ベルリオーズの音楽の危うさ、過激さはあまり感じられない。都心のお洒落なカフェでケーキを頂いている<セレブ>な感じ。むさ苦しい30男の、どこへぶつけたらいいのか分からない悶々たる想いは感じられない。

    (★★★★☆)

  2007/10/15

    ■ミュンシュ&フランス国立放送管のDVD
     EMI「クラシック・アーカイヴ」シリーズの中の1枚。1966年、東京文化会館でのライブ映像。ブラームス「交響曲第1番」は第1楽章が欠如。画像はモノクロで画質も悪い。それでも一見の価値有り。単純に<熱い>というのではなくて、音楽のスケールがとてつもなく大きい。さすが貫禄の<大親分>といった感じ。格が違います。

  2007/10/12

    ■プロコフィエフ:交響曲第7番
     M・ロストロポーヴィチ&フランス国立放送管によるCD(Erato)。この曲、プロコフィエフであるのは間違いないにしても、<交響曲>としてはあまりに平易に過ぎるだろうか。しかし、「そんな生ぬるい音楽でいいのか?!」という囁きも聞こえて来るようではあるけれども、第3楽章の甘美な誘惑に逆らうことはできない。ロストロ盤はオケの明るくて軽目の響きがこの曲にぴったりだし、思い入れたっぷりの指揮者の音楽が上手く中和されて、重苦しくなっていないのがいい。エンディングは静かに終わるバージョン。

    (★★★★☆)

  2007/10/10

    ■ベルリオーズ:「宗教裁判官」序曲
     カンブルラン指揮/南西ドイツ放送交響楽団によるCD(hanssler)。2000年の録音。

     とても好きな曲なのだけれども、丁寧に演奏しているけれど、何とも平板で単調な演奏。曲の問題と言われればそうかもしれないけれど、もっともっと大胆に攻めてほしい。この曲をこの演奏で初めて聴いた人は「つまらない曲だなぁ・・・」と間違いなく思うのではないか。ノリントン、せめてデュトワを聴いてほしい。この指揮者、個人的に期待は大きかったけれど、この先へ行くかはちょっと迷う。

    (★★★☆☆)

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