日記

目次へ] [トップページへ]  [次へ][戻る




  2006/10/31

    ■タワーへ
     P・ヤルヴィ&ドイツ・カンマー・フィルによるベートーヴェン「交響曲第3&8番」、ケーゲル&ライプチヒ放送管によるシベリウス「交響曲第4&1番」。それと久々に吹奏楽関係を1枚(国内盤2,800円也...高い!)。

     レジにて...。

     店員「おめでとうございます!」
     私 「はい?」
     店員「ポイントが満点になりましたので、有効期間内にお使いください!」

     その声があまりに大きく元気が良かったので、何だかちょっと恥ずかしかった。しかし、それは「おめでとう」と言われることなんだろうか...。

  2006/10/30

    ■聴いたCD
     N・ヤルヴィ指揮/スコティッシュ・ナショナル管によるショスタコーヴィチ「祝典序曲」。この曲、最後のファンファーレの再現部分でバンダ(別働隊の金管楽器)が加わるのだけど、演奏していることはオーケストラ内の金管パートとほとんど同じ。「森の歌」や「レニングラード」はバンダが無ければ成り立たないけれども、この曲はバンダ無しでも何とか演奏可能。では、どうして加えたのかというと結局は<音量>のためか。でも、その効果はとても大きいと思う。ヤルヴィ盤は当然バンダ入り。例によって豪快・開放的に鳴らす音楽はこの曲にピッタリ。今、吹奏楽編曲版を練習しているのだけれども、やっぱりオケの方が...というのは禁句だろうか。しかし現実は労多くして...。

     M・ギーレン指揮によるストラヴィンスキー「交響曲集」。3曲の中では「ハ調の交響曲」が断然いい。他の2曲に比べると<劇的>な要素が入りにくい曲だと思うのだけれども、そういう音楽をとても面白く聴かせてくれる。

  2006/10/28

    ■休日
     ハーディングが指揮したブリテン「ねじの回転」のDVDを観る。正直、一気に気持ちが滅入ってしまうようなオペラ。何でこんな曲書くの...。

     ビデオで録画して溜めておいた「のだめカンタービレ」を2回分をまとめて観る。これは予想以上に面白かった。特にのだめ役の上野樹里がイイ。玉木宏の千秋もこんなものか。竹中直人は相変わらず。次回はオーケストラを指揮する場面になりそうなので楽しみ。

  2006/10/25

    ■タワーへ
     ポイントも一杯になっていたので、ハーディング指揮のオペラDVDを2枚。モーツァルト「ドン・ジョバンニ」とブリテン「ねじの回転」。それとノリントン指揮によるマーラー「交響曲第4番」。

     マーラーは私がこの曲にイメージ(期待)しているものとは全く違う、かと言って新しい面白さがあるかというとそうでもなくて、何だか違和感ばかりが残る。私の頭が固いせいか...第2楽章で挫折。

     「ドン・ジョバンニ」は野外公演なんですね。道理で出演者の髪が風で揺れていました。このオペラ、そんなに色々観ているわけではないけれど、これまで<西洋時代劇>のようなイメージがあったのですが、ここでは最小限のシンプル(抽象的)な舞台装置、登場人物もフツーの衣装を着ていて、人間のドラマの部分に集中できるような感じで、とても面白く観ることができた。ハーディングの指揮姿は序曲の途中から第1幕が始まるまで。

  2006/10/24

    ■ディーリアス:ブリッグの定期市
     C・マッケラス指揮/ウェールズ・ナショナル・オペラ管のCD(Decca)。

     「イギリス狂詩曲」という副題を持ち、スコアには「グレインジャーのために(for Grainger)」と書かれています。この2人は親友同士で、何となく<イギリス>というキーワードで括られがちですが、グレインジャーはオーストラリア人、ディーリアスはドイツ系...音楽も含め、2人ともある種<異端>であるように思う。

     テーマはリンカンシャー地方の民謡。グレインジャーはこの曲を無伴奏合唱のために編曲していて、ディーリアスはそれに影響されているのでしょう、主題の提示部分は非常に似た雰囲気を持っています。ニ短調で提示される民謡の主題は極めて美しく、それをベースにした変奏曲。オーケストラ編成は大きくて、ホルン6本を含む3管編成。

     私がディーリアスにハマるきっかけになった曲で、その時の演奏はバルビローリ&ハレ管。で、やはりバルビローリ盤が自分にとってのデフォルト盤であることを実感してしまうのだ。マッケラスは(好きな指揮者だけど)すべてがクリアすぎるし、音楽の流れもあっさりとしすぎている(逆の好みを持つ人もいるかもしれないけど)。

    (★★★☆☆)

  2006/10/23

    ■ショスタコーヴィチ:祝典序曲
     G・ロジェストヴェンスキー指揮/モスクワ放送響によるCD(REVELATION)。記載されている1948年4月17日という録音データがアヤシイ(多分間違い)。途中、ヴァイオリンが前のめりに走ってアンサンブルが危なく部分があるのはライブ録音だからか(聴衆のノイズや拍手は無し)。

     この曲、聴き易く演奏効果も上がるので、欧米のオケによる録音も多いし、吹奏楽に編曲された版もアマチュア楽団で頻繁に演奏されるけれど、それら西側(死語?)の演奏とは一線を画するテンションと勢いのある演奏。

     ただ、オケのせいか演奏にはまとまりがあるし(文化省オケだったらどうなっていたか)、全く遠慮しないエンディングの「A」の音や、金管のこれみよがしのクレッシェンドなどは懐かしのロシアン・サウンド全開(真似をしないように)。どう演奏してもそれなりに盛り上がる曲だろうけど、私はやっぱりこういう演奏が好き。

    (★★★★★)

  2006/10/21

    ■ショスタコーヴィチ:バレエ組曲「ボルト」他
     ヤブロンスキー指揮/ロシア国立交響楽団によるCD(NAXOS)。安かったこともあって(830円也)ほとんど衝動買いの一枚。オケはスヴェトラーノフが振っていたあのオケ。今はどうしているのかと思っていたのだけど、金管楽器など結構元気なのでちょっと安心。

     演奏は決っして悪くない。しかし「終曲」のバリトンのソロをサキソフォン(テナー?)で吹いているのにはビックリ。何で??...「やっちまったよ・・・」...というお笑いコンビのネタが頭に浮かぶ。奏者が調達できなかった(しなかった)のか、費用をケチったのか。そんな調子なので、もちろん(?)バンダも加わってません。

     カップリングの「タヒチ・トロット」も色んな楽器を加えてオーケストレーションを厚くしてしまっている。M・ヤンソンスが録音している<大編成版>とも違うが、打楽器パートだけはそちらから拝借しているような感じもする。少なくとも、シロフォンや鉄琴のソロに管楽器を重ねてしまっては、オリジナルのオーケストレーションの面白さは全く無くなってしまう。

    (★★★☆☆)

  2006/10/20

    ■ショスタコーヴィチ:交響曲第15番
     K・ザンデルリンク指揮/ベルリン・フィルのCD。BPO自主制作盤。1999年のライブ録音(拍手無し)。

     ザンデルリンクはこの曲との相性がいいのか、最初から最後まで全く弛緩することなく、惹き付けられる演奏。ただ、さすがのBPOとは言え、この曲はやり慣れていないのかキズもあちこちに見られるので、<繰り返し聴いて楽しむ>といった類の録音ではないかも。

    (★★★★★)

  2006/10/19

    ■イベール:祝典序曲
     J・マルティノン指揮/フランス国立放送管のCD(EMI)。これも昔よく聴いていた演奏。

     ブリテンが「シンフォニア・ダ・レクイエム」を突き返された、例の紀元2600年のために日本国から委嘱された作品のうちの一つで、(ブリテンとは違って)率直で屈託のない音楽。

     曲としてそんなに面白いかは分からないけれど、とにかくオケのサウンドの素晴らしさ。特に金管楽器による第2テーマ、強奏部でも決して突き刺さらないメロウな音色もさることながら、各自が好き勝手吹いているような自在な(アバウトな?)アンサンブル。そして中間部のサキソフォンの音色も素晴らしい。

    (★★★★☆)

  2006/10/18

    ■シャブリエ:狂詩曲スペイン
     E・アンセルメ指揮/スイス・ロマンド管のCD(Decca)。若かりし頃、この演奏ばっかり聴いていたこともあってか、他の録音とは全く別次元の私にとっての最強盤。

     とにかくオケのサウンドが素晴らしい。一瞬たりとも翳ることのない雲ひとつ無い青空に、ぎらぎら照り付ける太陽。バソンの音色もさることながら、トロンボーンの旋律に絶妙に付けられた洒落たポルタメント(指揮者の指示か奏者の自主性によるものかは分からないけれども)。その昔、所属していたアマチュア楽団でこの曲を演奏したことがあるのだけれど、この部分は当然(ためらうことなく)アンセルメ盤の真似をして(パクって)吹いていたものです。

    (★★★★★)

  2006/10/17

    ■ハイドン:交響曲第82番「熊」
     BPO自主制作盤からK・ザンデルリンク指揮によるライブ録音(1997年)。この曲がどうして「熊」かというと、終楽章に現れる装飾音付きの2分音符の音形が<熊の鳴き声>に聞こえるからだそうで、熊と言うと『人間を襲う⇒恐ろしい』というイメージがあるけれど、この曲は明るくユーモラスな雰囲気。

     一般的なモダン・オケによるスタイルで小賢しいことは一切せずに堂々と、「さすが」という風格。木管が活躍しますが当然上手です。

    (★★★★★)

  2006/10/16

    ■プロコフィエフ:スキタイ組曲
     今は懐かしい、E・アンセルメ指揮/スイスロ・マンド管によるCD(Decca)を聴く。1966年の録音。あちこち寄り道してみても、結局、これが一番良くないだろうか。

     昔から、このコンビの録音についてよく言われてきた、鮮やかな色彩感、リズムの良さ、雰囲気作りの上手さ、等々。今の基準で行けば、ホルンなどもっと<吼えて>ほしいとなるかもしれないけれども、それでも充分迫力はあるし、第2曲の弦楽器の3連符のフレーズもしっかり演奏している(ここが雑な録音は多い)。終結部も余計な演出はせずに譜面通り演奏していて、それでいて全く不満は感じない。このコンビの素晴らしさを再認識。

    (★★★★★)

  2006/10/15

    ■訃報
     http://www.yomiuri.co.jp/national/obit/news/20061015zz22.htm

     ホルン奏者の伊藤泰世氏が亡くなられました。ステージ上のお姿しか拝見したことはありませんが、お髭の丸顔の風貌、私にとっては東京都交響楽団のプレイヤーとして顔なじみのお方でした。合掌...。

  2006/10/14

    ■井上道義&新日本フィル
     すみだトリフォニーにて。シチェドリン「お茶目なチャストゥーシュカ」、伊福部昭「ラウダ・コンチェルタータ」(マリンバ:安倍圭子)、バルトーク「弦、打楽器、チェレスタのための音楽」

     お目当ては当然伊福部作品。1979年、同じ独奏者による初演も聴きましたが(指揮は山田一雄氏)、あれから20数年。相変わらずのパワー、エネルギー、表現力に圧倒されます。大編成のオーケストラに決して負けていない。安倍さん、1937年生まれなので、もう60歳を超えているんですね。で、驚くなかれ「ラウダ…」の後にアンコールを演奏されました。ご自身が作曲された「祭の太鼓」という曲で(意外に伊福部作品との共通性を感じる)、これまた圧倒的な演奏で、たった2本のマレット(バチ)であれだけ多彩な表現が出来るのかと、これも驚異的。とにかく素晴しかった。

     シチェドリンはジャズ的な雰囲気もある楽しい曲で、井上氏にはピッタリの音楽。弦楽器奏者が弓で譜面台を叩いたり、金管奏者がマウスピースを叩いたりの<パフォーマンス>は、CDでは分からない面白さがあります。で、前半で私の方のエネルギーが切れてしまい、後半の「弦チェレ」はパス...(失礼)。

    (安倍さん:★★★★★)

  2006/10/11

    ■ディーリアス:夏の庭園にて
     バリビローリ指揮/ハレ管弦楽団によるCD(EMI)。その昔ブームになりかけたこともあったものの(レコード会社が盛り上げようとしたけど尻つぼみになった?)、今では一部愛好家以外には、ほとんど聴かれなくなってしまったでしょうか。「春初めてのカッコウを聴いて」のような小編成用の小品はたまに演奏されるようですが。

     イギリス生まれだけど両親はドイツ人。エルガー、ウォルトンなどの生粋の正統派<イギリス音楽>とはちょっと違う、異端と言ってもいいでしょう。ビーチャムが積極的に演奏したことで評価を得て、バルビローリもいくつもの作品を録音しています。

     「夏の庭園にて」はフル・オーケストラのために書かれた十数分の作品。作曲者の奥さんに捧げられていて、終始、幸せで、ゆったりとした時間が流れます。バルビローリは思い切り気持ちを込めた濃密な演奏。<水彩画>と言うより<油絵>といった感じ。

    (★★★★☆)

  2006/10/10

    ■聴いたCD
     NAXOSの「英国弦楽作品集(4)」から。ロイド=ジョーンズ指揮/ノーザン・シンフォニエッタ

     ホルスト「ムアサイド組曲」...オリジナルはブラス・バンド(金管バンド)のための曲。さすがに終曲「マーチ」は苦しいけれど、それ以外の2曲は弦楽合奏のためのオリジナルと言われても全く違和感が無いほど。

     ディーリアス「2つの水彩画」...こちらは無伴奏合唱曲がオリジナル。ただし、編曲したのは作曲者ではなく弟子(?)のフェンビー。これも第1曲がイイ。原曲の合唱曲は「夏の夜、水の上にて歌える」というタイトルで、まさにその通りの極めて美しい音楽。短いこともあって、(若かりし日に)何度となく繰り返し聴いた曲。第2曲はテノールのソロが入るのだけど、こちらは弦楽合奏では今ひとつかしら。

  2006/10/06

    ■D・ハーディング&マーラー・チェンバー・オーケストラ
     東京オペラシティにて。モーツァルト最後の3曲の交響曲(第39、40、41番)。全曲指揮棒を持たずに指揮。1曲終了ごとに休憩を15分入れ、さらに譜面にあるリピートは全て行っているため終演は22時近くに。しかし、この演奏内容でを2曲続けて(休憩無しで)聴くのはとてももたないでしょう。

     小編成、ナチュラル・トランペットを使って、弦はノン・ビブラート奏法。ただ、それはあくまでサウンドとしてのスタイルであって、音楽そのものは大胆で刺激的。

     最後の「ジュピター」は快速調で行くかと思いきや、むしろ落ち着いたテンポで、しかもリピートを全て行うので、まさに<大交響曲>として姿を現し、ブルックナーの交響曲にも匹敵するような...と言うとファンがイヤな顔をしそうだけど、実際そう感じたのは事実。

     遂に辿り着いた終楽章のコーダーでは、ホルン等から始まる「♪ド・レ・ファ・ミ」のテーマがどんどん高く昇っていき、その頂点でティンパニの一撃を合図に音楽が爆発する。これまでに多くの「ジュピター」を聴いたけれど、全く予想することも出来なかった、もちろんこれまでに聴いたことのない音楽。これはスゴイ!

     演奏会に行く前はアンコールにオペラの序曲でも演奏するかと思っていたのですが、そんなものの入り込む余地はなし。鳴り止まない拍手にハーディングが「今日はこれでお仕舞いです」とスピーチしてようやくオケが退場。指揮者、楽団員の満足そうな表情が印象的でした。

     終演後はCDかパンフレットを買った人へのサイン会。その列があまりに長かったのでサインは諦め、失礼ながら(携帯で)写真を撮らせていただきました。それはこちらを

    (★★★★★)

  2006/10/05

    ■タワーへ
     久々に行ったので何枚かまとめて購入。

     ベルリン・フィルの自主制作盤から、ラトル指揮のマーラー「交響曲第6番」、ザンデルリンク指揮のショスタコーヴィチ「交響曲第15番」他。ギーレン&南西ドイツ放送響によるストラヴィンスキー「交響曲集」。コンドラシン&モスクワ・フィルによるプロコフィエフ作品集。

     帰宅してからコンドラシン指揮によるプロコフィエフ「スキタイ組曲」を聴いたのだけど、演奏は素晴らしいにしても、なぜか第3曲のみ左右チャネルの音がキッチリ半拍ずれている??...冒頭など4分音符の音形が、裏拍に8分音符が入っているように聞こえるのだ。この曲をスコアを見ずに初めて聴く人は「こういう曲なのか・・・」と思ってしまうのではなかろうか。

     さすがに途中で耐えられなくなって第4曲へスキップ。これはCD化した際の問題なのか...さすがメロディヤ盤(ロシア製)と言うべきか。(このCDです)

  2006/10/04

    ■ヤナーチェク:シンフォニエッタ
     C・マッケラス指揮/ウィーン・フィルによるCD(Decca)。このマッケラスという指揮者。高く評価する人も、また録音の数も多いけれど、今一つ(日本で)ブレイクしないのは、強烈な<キャラ(=アクの強さ)>が無いからだろうか。ここは、先日亡くなったアーノルドに似たものを感じるのだ(アーノルドも吹奏楽関係者以外にはどれだけ人気があったか...)。

     古典から近代まで、いい意味での<何でも屋>的な部分があって、しかし、どの曲も決して不満を感じさせることが無い手堅さがあり、個人的にとても気に入っている指揮者です。

     一時、ウィーン・フィルを振って『ヤナーチェクの専門家』として、何曲かのオペラをデッカに録音しています。そのときが一番注目されたかもしれません。この「シンフォニエッタ」(と「タラス・ブーリバ」)もその一環としての録音。オケのせいもあるか、素朴で、どこか垢抜けない雰囲気を持った演奏。第2楽章でピッコロが1オクターヴ上げて演奏していたり、終楽章でシンバルが1小節早く出るのは版が違うのか(まさか間違えたなんてことは...)。

    (★★★★☆)

  2006/10/03

    ■タイムリー
     「クラシック・イン」の最新刊は、ラトル&バーミンガムの「春の祭典」、ジュリーニ&シカゴの「火の鳥」組曲、プレヴィン&ロンドン響の「古典交響曲」という手堅い豪華版。

     さらには、ムーティ&フィラデルフィアによるプロコフィエフ「ロメオとジュリエット」から「モンタギュー家とキャプレット家」を収録。正にタイムリーと言うか、某携帯電話のTV・CMでこの曲が使われて、(曲名は知らずとも)耳にしている人は多いでしょう。

次へ>>