日記

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  ▼ここに書かれている内容は、あくまで私個人が感じたことなどです。
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  2003/06/30

    ■ウォルトン:交響曲第1番
     L・スラトキン指揮/ロンドン・フィルのCD(Virgin)。

     ウォルトンというと「リチャード3世」「ヘンリー5世」などの映画音楽や2曲の戴冠式行進曲が人気がありますが、この交響曲はやや趣が異なります。

     第1楽章冒頭、ティンパニのトレモロにホルンが重なりヴァイオリンが細かいリズム音形で加わる、非常に期待感を持たせるオープニングです。ブルックナーならばその頂点で巨大な第1主題の提示が行われるのでしょうが、当然この曲はブルックナーではありませんのでそうはいきません。そのまま曲は進行するのですが、残念ながらその行き先が今一つ見えてきません。

     その場その場で鳴っている音楽を楽しめば良いのかもしれませんが、どうも全体の見通しがよくない。終楽章のエンディングなども非常に「カッコイイ」のは確かであるにしても、45分のシンフォニーを締めくくる音楽としての位置付けがはっきりしてくれば、さらなる感動を与えるように思えます。

     スラトキンの演奏は叙情的な第3楽章は相応しいと思いますが、第2楽章は(作曲者の指示した)「悪意」は感じられませんし、終楽章の2台のティンパニの効果もそれほど出ていません。この曲にはもっと厳しい<辛口>の演奏が似合うような気がします。

     あまり聴き込んでいない曲なのでこういった印象になったのかもしれません。ラトル、プレヴィンのCDを持っていたはずなので、そちらも聴き直してみたいと思っています。

    (★★★☆☆)

  2003/06/29

    ■チャイコフスキー:バレエ組曲「くるみ割り人形」他
     ラザレフ指揮/ボリショイ劇場管のCD(Erato)。1992年録音。

     このオーケストラ、キーロフに完全に主役の座を奪われた感があるけれども、今はどうなのだろうか?このCDの演奏を聴く限りではなんとも寂しい限りで、木管はともかくとして(ロシアのオケの魅力の一つである)弦楽器パートはなんとも非力な印象です。

     しかし、その中で頑張っているのがトランペット。はっきり言ってバランスは悪い(吹きすぎ?)、でもこれで良いのだ。このトランペットがなければ、本当に気の抜けたスカスカな演奏に終わってしまっていたでしょう。「イタリア奇想曲」のソロも粗いながらも勢いのある演奏。彼(?)の音だけがこの録音の救いです。ただ、残念ながら出番が少ない...。

     ラザレフは「イタリア奇想曲」コーダのいきなりのテンポアップのような<荒業>はあるけれども、細かい部分を丁寧に仕上げるようなタイプではないし、結局はオケのパワー(表現力)に頼る部分は大きいと思うのだけれど、肝心のオケがこれではいかんともしがたいです。

     (★★☆☆☆)

  2003/06/27

    ■買い物
     新宿タワーへ。

     先日の読響演奏会場で売られていて気になっていたCD、ラザレフ&ボリショイ劇場管によるチャイコフスキー「3大バレエ」&管弦楽曲集2枚組(Erato)を購入。これ「輸入盤」だと約1,000円なのですが「直輸入国内盤」、つまり「輸入盤」そのままに日本語解説の紙を入れたものだと、なんと2,500円もするんですね。日本語解説に1,500円の価値があるかっていうと...。

     やはりみんな輸入盤買いますよね。だから「先行発売」とか「ボーナス・トラック付き」とかしなければならないんでしょうけれども、しかし、それ以前に輸入盤の値段が安すぎる、っていう気もします。

     もう1枚、L・スラトキン&LPOによるウォルトン「交響曲第1番」他(Virgin)。エルガー、RVW等、スラトキンのイギリス音楽はいずれも素晴らしいので期待大です。

  2003/06/26

    ■銀座から飯田橋
     会社の帰り、銀座ヤマハへ。ボーナス直後で気が大きくなってウォルトン「交響曲第1番」のフル・スコアを衝動買い。すると「ポイント2倍セール」とのことで、ポイント・カードが一気に満点になってしまった。これで割り引き金額も2倍になれば最高なんだけど。

     その後、上京している義兄夫婦らと食事をするため飯田橋へ。

     その席でT氏より携帯に電話がある。何事かと思いきや、その昔、私が吹奏楽に編曲した楽譜(チャイコフスキー「眠りの森の美女」)を某高校吹奏楽部がコンクールの「自由曲」に使いたいという打診で、お断りする理由は全くないので「是非どうぞ」と返事する(一部は>こちらで聴けます)。ちなみに、私はチャイコフスキーの「3大バレエ」の中で最も吹奏楽向きなのは、この「眠り…」だと思っています。

     後で思ったのだけれども、自由曲決めるのって大体今ごろの時期なんだろうか。今だと結構ギリギリのような気もするのだけれど、高校生は練習時間が山ほどあるからこんなものなのかな。

  2003/06/25

    ■通勤メーワクな人々
     その1「絶対に放さない」...1度掴(つか)んだ「つり革」は絶対に放さない。自分の身体が移動して遠く離れていってしまっても、絶対に離すもんか!腕が伸びきっても、肩の関節が外れても。この「つり革」は俺のものだぁ!

     その2「絶対に降りない」...1度乗ったこの電車、目的地に着くまでは絶対に降りない。開いたドアの真ん中に立っていても、他の乗客が降りる障害になっても。コラ、そんなに押すんじゃない!一歩、電車の外へ出て駅のホームに足を下ろしたら、この勝負、俺の負けだぁ!

  2003/06/24

    ■おやにち...?
     「新日フィル」でネット検索するつもりが、変換ミスして「日フィル」で検索してしまったのですが...これが結構ヒットしました。よろしければ、ご確認を...

     個人の「日記」のようなサイトならともかく、ちゃんとした音楽事務所のサイトも引っかかっているのが「なんとも」ですが...まさか実在しないですよね「親日フィル」?...「おやにちふぃる」??

  2003/06/23

    ■グラズノフ:交響曲第5番
     ムラヴィンスキー指揮/レニングラード・フィルのCD(Altus)。1979年6月8日、NHKホールにて。ムラヴィンスキー、日本での最後の演奏会のライブ録音。

     ムラヴィンスキーは作曲者のグラズノフと面識があったそうで、人間的にも音楽的にも高く評価しているとのことです。

     先日聴いたラザレフ&読響とは違い、勢いだけに任せない、非常によくまとめられた演奏です。金管楽器もとにかく<鳴らす>のではなくて、出る所/引く所がきちんと考えられていて、他の楽器とのバランスも整えられており、それでも「ここぞ」という場所での迫力はものすごいものがあります。

     例によって録音状態が悪く、木管楽器ははるかに遠く、トゥッティの強奏では音が団子状態になってしまい、例えば終楽章のコーダでは細かい音形が聴き取れず、何かが鳴っているだけという感じになってしまっています。

     この日会場にいた人には「すごかったんだぜ」という思い出を一瞬蘇らせてくれるのかもしれない。でも、そうでない人にとっては「すごかったんだろうなぁ」という想像の世界でしかないです。

    (★★★☆☆)

  2003/06/22

    ■このまま...
     「青い空に白い雲が溶け込むように...」

     指揮者B・ワルターがマーラー「交響曲第9番」の終結部について述べた言葉であるが、これはそのまま今の私/Gファンの気持ちではないだろうか。

     世の中に「絶対」ということはあり得ないだろう。かといって、そのほんの僅かの可能性に希望を託すには、その可能性はあまりに低いように思える。もう見苦しい姿は見せるまい。潔(いさぎよ)く認める時が来たのかもしれない...。

     せいぜい騒いでくれよ、Tファン。皆さんが生きている間には、もう経験できないことかもしれないから。

  2003/06/19

    ■○○味
     「サ●スター、“味”間違えた歯磨き粉を回収」

     今でも「○○味」の歯磨きってあるんですね。私が子どもの頃は「バナナ味」を愛用していたんですけれども、どうもそのときの感覚が残っているのか、今「バナナ味」の食べ物(お菓子とか)は苦手です(本物のバナナは全然平気なんですが)。なんだか歯磨きを食べているような感覚になるのです。

     でも、未だに歯磨き「粉」って言うんですか。確かに昔は「粉(こな)」だったんですけど。

  2003/06/18

    ■ラザレフ&読売日本交響楽団
     サントリーホールにて。ラザレフを聴くのは2度目。前回は「ロシアのクライバー」とかいう触れ込みでボリショイ劇場オケと来日したときですが、そのときの印象はあまり残っていません。

     メインのグラズノフ「交響曲第5番」、細かいことをあれこれ考える前にどんどん前へ進んでいくような指揮で、気持ちでぐいぐい引っ張っていく。はっきり言って「一流半」のこの曲がこれほど楽しく聴けるとは思ってもいませんでした。所々に聞かれる<ロシア風>の旋律も楽しく、迫力満点の快演でした。

     ラザレフ氏、愛嬌のある方で、「スパルタクス」の「アダージオ」のオーボエのソロの部分でいきなり客席に振り向き、「注目!」とばかりにオーボエ奏者を指差したりとか、曲間で譜面の準備が遅れたチェロパートに向かって「早く、早く」とせかす仕草を見せたり、観客の拍手に投げキッスで応えたり...とにかくノリがいい(&落ち着きが無い)。

     読響はバランス的に「?」となる部分もありましたが、パワー全開。ソロのトランペット奏者もとてもいい音を聴かせてくれました。「スパルタクス」は結構ややこしい変拍子もあるのですが、その曲をあの指揮で演奏してしまうのですから「さすがプロ」といった感じです。

     久々に迫力満点のオーケストラを楽しめました。ロシア物はやっぱり好き。ラザレフ、また聴いてみたいです。

    (★★★★★)

     残念なニュースが...9月に読響に客演予定だったフルネさん、目の回復が思わしくなく来日中止だそうです。この前は長年の付合いがある「都響」だったからプログラムを変更してまで指揮してくれたのでしょうが、初めてのオケとなるとそうもいかないのでしょう。一日も早い回復を願っています。

  2003/06/17

    ■ラトル国内盤
     ラトル&BPOによるマーラー「交響曲第5番」のDVD。国内盤が8月発売予定ですが値段が安い。先に出ていた輸入盤は確か6000円以上してませんでしたっけ??

     で、よく見ると輸入盤は2枚組でDVDオーディオ盤が付いていたんですね。ということは、DVDだけ欲しい人は国内盤を買えばOK、ということで、よかった〜輸入盤衝動買いしなくて。

     でも「輸入盤の方が安い」と信じて、6000円払ってあんまり欲しくはないDVDオーディオ込みで買ってしまった人も多いでしょうね。私も危くそうなる所でした(冷)。

  2003/06/16

    ■訃報
     実は全然知らなかったのですが、指揮者・作曲家のM・ロザンタール氏が6月7日に亡くなられたそうです。98歳。(→こちらを)

     吹奏楽的にはバレエ音楽「パリの歓び」の編曲者ということで知られているでしょう。もちろん吹奏楽に編曲したのではなく、オッフェンバックの作曲したメロディを使用して、オーケストラ用の「バレエ音楽」として編曲したのですが、これはロザンタール自身の指揮による録音も出ています(EMI,NAXOS)。

     また(一部)クラシック・ファン的にはラヴェル、ドビュッシーなどの録音の評価が高いのですが、一般的知名度・人気は今一つです。不謹慎な言い方ですが、まだご健在であったのなら「フランス音楽のスペシャリスト」としてブレイクしてもいい方だったように思います(例えばフルネさんのように)。

     ヴァント氏のように晩年「神」のごとく奉られる指揮者もいれば、ロザンタールのようにひっそりと生涯を閉じる人もいる...これは外野席から見た感傷かもしれません。

     合掌。

  2003/06/15

    ■N響アワー
     N・マリナーの指揮でエルガー「序奏とアレグロ」、大好きな曲です。1970年代の録画とのこと、姿も指揮ぶりも<初々しさ>を感じました。ちょうど「四季」で人気が出始めた頃ですよね。

     元々はヴァイオリン弾きだった人、(いわゆる)アカデミー室内管とのヴィヴァルディ「四季」で一気にブレイク、当時としては極めて斬新かつ大胆な演奏ではありましたが、やがて古楽器が主流になり、時代は完全に彼を追い越してしまいました。

     しかし、あまりに前へ行き過ぎたと感じる向きには、「調和の幻想」(作品3)共々モダン楽器による演奏として、いい意味での「やり過ぎない」中庸さ、センスのよさが非常に魅力的です。

     その後、大オーケストラを振るようになって膨大な量の録音をしていて(これはLP時代の話なのでピンと来ないところもあるかもしれません)、もちろんCD時代になってからも新譜はリリースしていますが、残念ながらかつての<輝き>はなくなってしまったように感じます。

  2003/06/12

    ■来日中止
     なんと、大野和士さん、「頸部ねんざ、2ヶ月間の安静療養」のため来日中止。楽しみにしていた7月6日のストラヴィンスキー「春の祭典」他は広上淳一氏が代役だそうです。

     ショック...このコンサート、ずーっと楽しみにしていて、これが目的で「プロムナード」の会員になったようなものなのに。もちろん、広上さんの「ハルサイ」も楽しみではありますが、やはり大野さんを聴きたかった(泣)。

     大野さん、都響の指揮者だったときは、当時音楽監督のW杉さん人気絶頂のときで、やりたいことができなかった(させてもらえなかった?)ように思います。その後、東フィルへ移ってからは大活躍。そのまま海外へ行ってベルギー王立歌劇場の音楽監督に。

     N響で年末の「第9」を振ったり、どの国内オケも何らかの繋がりを持っておきたい指揮者でしょう。是非、また来日して(「ハルサイ」でなくともいいから)指揮してください。待ってます。お大事に。

  2003/06/11

    ■ハイドン:交響曲第88番「V字」
     ムラヴィンスキー指揮/レニングラード・フィルのCD(EMI)。1968年のライブ録音。

     モノラル録音で音質も悪いのですが、このコンビの素晴らしさを垣間見せてくれます。ハイドンが「f」「p」程度の指示を与えていない「単純」な楽譜に、ニュアンス、強弱、いかに無限の表現の可能性が秘められているか。

     例えば「f(フォルテ)」は「大きく」、「p(ピアノ)」は「小さく」、確かにそれは「教科書」的にはその通りですけれども、決して「1」「0」のデジタルの世界ではないということです。

     EMI「グレート・コンダクター」シリーズの中の1セット、かつて Russian Disc で発売されていた音源が正規盤で登場してくれたのは嬉しいです。

     ただ、ここに収録されている「フランチェスカ・ダ・リミニ」(チャイコフスキー)の1983年のライブ録音(「超」名演)は、これまで何種類か発売されてきましたが、このEMI盤は音の角が取れてしまったような感じで、迫力、鮮明度に今一つ欠けるような印象になっているのが残念。

     (★★★★☆)

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