日記

 [掲示板へ] [目次へ戻る
  ▼ここに書かれている内容は、あくまで私個人が感じたことなどです。
  ▼「掲示板」も作ってみました。ご自由にどうぞ。
  ▼個人的なメッセージなどはこちらまでお願いします。

  2002/05/01

    ■スヴェトラーノフ:ピアノ協奏曲
     スヴェトラーノフが指揮した「ピアノ協奏曲」ではなくて、スヴェトラーノフが作曲した「ピアノ協奏曲」。Russian Disc というレーベルで出ていたCD、ピアノが作曲者(つまりスヴェトラ氏)で、バックをマキシム・ショスタコーヴィチの指揮するモスクワ放送響が務めます。

     2楽章形式、演奏時間20分ほど。で、曲はと言うと、チャイコフスキーとラフマニノフとグリーグを足して砂糖と蜂蜜をタップリかけてジャムをのせたような感じ。ラフマニノフを「こんな甘ったるい曲、聴いてられっか!」なんて言う人がこの曲聴いたら、間違いなく卒倒するでしょう。第2楽章大きく盛りあがった後、金管のリズムに乗ってピアノ・ソロが決然とメロディを奏する部分などは空前絶後、「やめてぇーーーー」(ムンクの叫び)。

     作曲家にあこがれる人が、自分のお気に入りの音楽を<真似て>曲を書く。ありそうな話で、フツーはそこで終わるんだろうけれども、スヴェトラ氏の場合はその曲を人前で(一流の楽団を使って)演奏することができる、そして録音までできてしまう立場にいた(力を持っていた)と。ある意味、羨ましい話でもあります。それにしても強烈です、この曲は。
     
  2002/04/30

    ■予告編
     先日、とある映画を観に映画館へ行ったのですが、一番インパクトがあったのがこの映画の「予告編」でした。会場が妙なざわめきに包まれたものです。

     でも、映画館でCMやら予告編やらを流しておいて、いきなり本編に入るっていうのもなんとかならないものだろうか。「始まったかな」と思ったら実は予告編だったり...。せめて「ここから本編が始まりますよ」っていう告知が欲しいですね。要は、お目当ての映画だけをじっくり観たいってことなんですけど

  2002/04/29

    ■ブラームス:交響曲第1番
     旧東独の指揮者、ケーゲル指揮/ライプチヒ放送交響楽団による1973年ライブ録音。同じコンビによるライブが3枚同時にリリースされたが、その中でもこの「ブラ1」が断然素晴らしかった。

     妙な力みや、辛気臭さの全くないブラームス。第4楽章展開部ではかなり熱くもなるが、コーダへの追い込みと、そしてテンポを落としてのコラール主題の壮麗な再現。何度も繰り返し聴きたくなるような名演奏だ。そして何より、最後の音が消えて少しの間(ま)をおいて沸きあがる拍手。某東独指揮者の某国ライブのように、ほとんど最後の音にかぶさって「ぶらぼぉーーーっ!」と汚い声で絶叫するアホ(←本人、録音に残るとは思ってなかったろうけど)もいない。

  2002/04/25

    ■フルネ&東京都交響楽団
     サントリーホールにて。プログラムは「道化師の朝の歌」、ラロ「チェロ協奏曲」、休憩を挟んで「ジークフリート牧歌」、ルーセル「第3交響曲」。結構渋め。フルネさん89歳だそうです。

     ラヴェルなんかはちょっと大味な感じがしたけど、後半は素晴らしかった。ルーセルは「硬派」フランス音楽って感じでしょうか。力感に溢れ、そんな中にも繊細な音楽もふと顔を出す。この曲であれだけ会場を沸かせされるのも、さすがフルネさん。でも一番よかったのが「ジークフリート…」、ここでコンサートが終わってもいいと思いましたから。久しぶりにオーケストラのコンサートに足を運びましたが、今日は大満足でありました。

  2002/04/24

    ■大栗裕:「大阪俗謡による幻想曲」
     ナクソスの「大栗裕作品集」、発売の噂を聞いて早速、新宿タワーにて買ってきました。演奏は下野竜也指揮/大阪フィル。とりあえずは「大阪俗謡…」から。これは朝比奈さんのライブ録音CDがすでにあるので、新鮮味は今一つか。

     で、正直吹奏楽版のいろんな演奏を聴いている耳にとってはちょっと物足りない演奏だった。あまりにも<安全運転>にすぎるような印象を受ける。祭りの「華やかさ」「熱狂」など、浮き立つ気分がもっと熱く表現されても良いではないだろうか。最後の打楽器セクションによるアンサンブルでようやくエンジンがかかったような気もしたが、時既に遅し...。

     ただ、まだこれ1曲しか聴いていない感想ですので、その点ご容赦を。次は「神話」かな。

  2002/04/23

    ■JR○○駅にて
     社用で外出し、オフィスへ戻るためJRの自動販売機で切符を買う。途中までは定期券があるので、まずは定期券を挿入すると料金が表示される。そこで、財布より小銭を取り出そうとして、それに手間取ってしまったのだ。すると、いきなり自動販売機が大声を出した。

     「投入金額が不足しています!」

    それは判っていて、今こうやって財布からお金を出そうとしているのだ。

     「投入金額が不足しています!!」

    だから、不足しているのが判っているからこそ、こうやって...

     「投入金額が不足していますっ!!!」

    見ての通り、今財布から...

     「投入金額が不足してまーーーーす!!!」

    誰か何とかしてくれーーー、この機械!(実話なるも、やや(?)誇張あり)

  2002/04/22

    ■大フィル・新音楽監督
     大阪フィルの次期音楽監督に大植英次氏が決定したそうだ。これは、素晴らしい選択ではないだろうか。氏は米国ミネソタ管の音楽監督に就任して注目され、最近はドイツへも活動の場を広げている。まさしく国際的に活躍する「若手のホープ」といえる指揮者である。

     なんてったって前任者(朝比奈氏)の存在が大きく、というか大きすぎ、そういう意味で大フィルというのも非常に不幸なポジションにあったように思う。ここで、大植氏を迎えて、関西というより日本を代表するオーケストラの一つに成長する可能性も見えてきたのではないだろうか。

  2002/04/19

    ■東京ガス吹奏楽団「定期演奏会」
     東京オペラシティにて。職場関係の動員もあるのだろうが、会場は3階席までほぼ満員。どの程度会社のバックアップがあるのかは分からないけれども、フツーの「一般市民バンド」のコンサートとは随分違う、すべてにおいて「きちんとした」「本格的な」印象を与えてくれる。さすが「企業バンド」というべきだろうか。

     正直、演奏そのものは、ずば抜た印象は無いのだけれど(失礼)、一般の人にとっては、立派なホールでナマの音楽が聴ける、これだけで十分な魅力はあるんだろうし、だからこそ皆、ホールに足を運んでくれるのだろう。演奏会の「雰囲気」って大事だな、と改めて認識しました。

  2002/04/17

    ■ジャケット
     つい先日発売されたアバド&ペルリン・フィルの「マラ3」輸入盤。国内盤は以前から「先行発売」されていたのですが、問題はその体裁です。

     輸入盤は厚紙製の箱入り、その箱は "MAHLER" の文字の形に切り抜かれていて、そこから中に収められたCDケース本体のジャケットのアバドの姿が見えるという、大変凝ったものです。それに比べて国内盤は...単に見かけだけ輸入盤を真似たもので、かなり見劣りがしてしまいます(実物は店頭でご確認ください)。

     現在は両方とも店頭に並び、価格は輸入盤の方が約1,500円安い、となれば「どっちがトクかよ〜く考える」(古い?)までもなく、(今なら)多くの人が輸入盤を選ぶでしょう。要は「早いモノ勝ち」というコンセプトなのかもしれないけれど、ちょっといただけないです。一部には「国内盤買ったけど輸入盤を買い直したい!」という声も...。続く第7、第9もこんな感じなのかしら。

  2002/04/16

    ■アバド&BPO来日公演(1994)
     その昔TV放映されたものを録画したビデオで。プログラムは「禿山の一夜」(原典版!)、「火の鳥」組曲(1919年版)、チャイコフスキー「第5交響曲」というロシア物プロ。

     「禿山…」からいきなりエンジン全開、元気いっぱいのアバド。指揮をするのが楽しくて仕方がない感じ。相当にオケを煽り立てるが、決して「強制的」にならないところが彼のキャラクターか。オケのメンバーも妙にリラックスして楽しそう。これで、ベルリン・フィルが本気になったときは怖いもの無しだろう。ところで「禿山…」の「原典版」、一般に演奏されるコルサコフ版より数百倍面白い。このコンビのCDも出ているので是非。

    (追加 2002.04.18)
     最初、「火の鳥」組曲を「1945年版」と書いてしまいましたが「1919年版」の間違いです。失礼しました。が、「1945年版」というのも存在します。

     一般的には3つの組曲があって、まず「1910年版」。これはバレエ全曲版からそのまま抜き出した曲でまとめたもので、「魔王カスチェイの踊り」で派手に終わります(その後の「子守唄」「終曲」は無し)。録音はブーレーズ、アシュケナージなど。

     「1919年版」は最もよく演奏・録音される版ですが、楽器編成やオーケストレーションなどバレエ版とは『別の曲』と言っても良いでしょう。「1945年版」はそれに何曲かを追加したもので、実際のバレエの上演のために作成された版です。後者の録音はシャイー、ヤルヴィ、スヴェトラーノフなど。

  2002/04/15

    ■長調短調
     JR車内で見かけた某エアコンメーカー(ここはサントリー・ホールの空調を手がけたらしい)広告の宣伝文、ちょっと違っているかもしれないが、こんな感じだ...

     「ここちよい音楽は、長調、短調、空調でつくられる」

     もちろん「長調・短調」と「空調」をかけているのだが...では「無調音楽は『ここちよく』ないのか!」と、一部関係者からツッコミが入りそうではないか(このテの話題には敏感な人も多そうだ)。しかし、もしもこのコピーの作者がすべて判っていて意識的にこういうコピーを作っていたとしたら...なんとも、挑発的ではないか。

     「ここちよい音楽は、長調、短調、空調でつくられる」(コピー作:吉松某)

     ...もちろんこれはウソです(多分)。

  2002/04/15

    ■デュトワ辞任
     指揮者のシャルル・デュトワ氏がモントリオール交響楽団の音楽監督を辞任。

     (以下引用)「100人の楽団員が所属するケベック音楽家組合は、公開書簡の中で『嫌がらせ、無礼な振る舞い、完全なる敬意の欠如』を理由にデュトワを非難」していたそうで、辞任の発表時にもこの声明を引き合いに出していたとか。要は団員との人間関係のこじれか...。しかし、モントリオール響の名を一躍有名にしたのはデュトワであることは間違いないし、それと共にデュトワ自身の名も世界的に広まったと言え、ある意味、非常にいいコンビだったように思えた。

     デュトワがどこへ行くのか(N響一本ということはないだろう)非常に興味があるし、新たな名コンビが生まれる期待も十分持たせてくれる。そしてモントリオールが後任を迎え「デュトワ時代」の栄光をキープすることができるのか、新たな一歩を踏み出すのか。デュトワだってモントリオールへ来る前はほとんど無名だったんだから。

  2002/04/13

    ■ムソルグスキー(ラヴェル編):「展覧会の絵」
     ゲルギエフ&ウィーン・フィルによる最新録音盤(Philips)。ライブ録音。

     この演奏より派手な演奏効果があり、また面白く聴かせてくれる録音はいくらでもあるだろう(元々そういうスコアなのだが...)。しかし、ここでのゲルギエフはあくまで「ムソルグスキーの」音楽にこだわっているように感じる。「展覧会…」をオーケストラの「ショーピース/デモンストレーション」として聴こうとすると、この演奏は物足りないかもしれない。しかし、これは冒頭のプロムナードから最後まで統一された「音楽」を表現している演奏、退屈することなく聴き通せた。(「ババ・ヤーガ」まで寝てしまう演奏も多いのだが...)

  2002/04/11

    ■ムソルグスキー:「ホヴァンシチナ」前奏曲
     ゲルギエフ&ウィーン・フィルの最新盤(Philips)。通常は R.=コルサコフ版で演奏されることが多いが、ここではショスタコーヴィチ版が使用されており、所々耳慣れない響きが聴こえてくる。

     さて、私のゲルギエフ(&キーロフ)初体験が歌劇場初来日時のオーケストラコンサート(オペラは観ることができなかった)、そのオープニングがこの曲だったのだが、たった数分間で強烈なインパクトを与えられた。終結部、クラリネットが旋律を奏しながら「ピアニシモ」から「ピアニシシモ」「ピアニシシシ…モ」へと果てしなく音量を絞っていく中、しかし音楽の持つ緊張感は全く崩れないどころかますます増していく。「息もつけぬほどの…」とは正にこのことだった。ゲルギエフというといわゆる『爆演』型指揮者として人気があるようだが、私にとってはこれは違う。カップリングの「禿山の一夜」にしても、魔物が退散した後の「夜明け」の音楽にこそ、彼の本領が発揮されていると思うのだ。

<<戻る 次へ>>

What's New v1.1 is Free